新チャンピオン「Arcane」アンベッサを先行プレイ―パッシブのダッシュを使いこなし、1vs1を制する暴君【リーグ・オブ・レジェンド】

『League of Legends』パッチ14.22にて、「Arcane(アーケイン)」からアンベッサが登場。そのプレイスタイルやスキルなど、先行プレイを通して紹介します。

League of Legends インタビュー・コラム
新チャンピオン「Arcane」アンベッサを先行プレイ―パッシブのダッシュを使いこなし、1vs1を制する暴君【リーグ・オブ・レジェンド】
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ライアットゲームズは日本時間11月6日(木)に『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』にてパッチ14.22を配信します。本パッチでは、新チャンピオンとしてNetflixアニメシリーズ「Arcane(アーケイン)」から「アンベッサ」が実装されます。

今回、Riot Games本社にて開発版をプレイする機会がありましたので、本稿ではアンベッサの概要とプレイしてみた感想をお伝えします。なお、製品版では性能が変わる場合がありますので、ご留意ください。

◆1vs1で真価を発揮するチャンピオン

アンベッサは「Arcane」シーズン1に登場した人物で、敵には情けをかけないノクサスの将軍でありつつ、家族を守るためなら世界が燃えても構わないという母性も併せ持つキャラクターです。

アンベッサの性格や内面がしっかり描かれていることから、開発陣はキャラクター設定には悩まずに済んだといいます。一方、戦闘スタイルや愛用の武器などは描かれておらず、ゲーム内でのスキルやアクションなどはアニメを参考に1から作り上げていくことに。そして開発陣は、アンベッサの戦闘スタイルを制作するうえにで、3つのアプローチを打ち出しました。

  1. アンベッサの軍人としての卓越さとゲームプレイにおける狡猾さを表現し、先読みして敵を出し抜くゲームプレイに焦点を当てる。

  2. アンベッサの鎖に刃が繋がれた武器“ドレイクハウンド”を活用し、メレー(近接)チャンピオンの通常射程よりも遠い距離から敵とインタラクションを行いつつ、武器を使って敵を弾き飛ばしたり引き寄せる。

  3. 歴戦の軍人という特徴に活かし、マクロのプレイや知的な意思決定、自分や味方チームにとって有利なやり方で戦闘を進める。

これらのアプローチの良い部分をまとめた結果、アンベッサは1vs1で縦横無尽に駆け抜ける狼のようなノクサスらしい軽量型ファイターで、マナではなく気を持つチャンピオンという個性が与えられました。

主にトップレーンでの1vs1で真価を発揮するようにデザインされており、その他にジャングルで戦ったり、ミッドレーンのメレーチャンピオンへのカウンターピックにも使えるようになっています。

◆アンベッサのスキルキット

アンベッサの大きな特徴は、スキルが発動するたびに全方向に短距離をダッシュできる効果を併せ持つことです。 そのため、1vs1で狙った相手を逃さずに仕留めたり、攻撃を当てつつ逃げ回るヒットアンドアウェイもできたりと、彼女のスキルキットは狼のような機動力を持っています。

固有スキル: ドレイクハウンドの猛攻

スキル使用中に攻撃するか移動を指示すると、スキル使用後に短いダッシュをする。スキル使用後、自身の次の通常攻撃の射程距離、ダメージ、攻撃速度が増加し、気を回復する。

Q: カニングスイープ / サンダリングスラム

両手のドレイクハウンドで自身の前方を半円状になぎ払う。刃が当たった敵には追加ダメージを与える。

敵に命中すると、次に使用するこのスキルが短時間変化し、自身の前方に両手のドレイクハウンドを直線状に叩きつけ、最初に命中した敵に追加ダメージを与える。

自身の前方180度に扇のような攻撃範囲が表示されます。この時に円の先端部分だけ範囲が色濃く表示されますが、その部分で敵を攻撃できると追加ダメージが発生します。

通常時はクールダウン10秒ですが、カニングスイープを当てた直後はサンダリングスラムにスキルが変化するので、クールダウンがキャンセルされて即座に追撃できます。 どちらのスキルもドレイクハウンドの猛攻でダッシュ可能です。

W: 断交

シールドを獲得し、少しの間身構えた後、地面を叩きつけて周囲の敵にダメージを与える。身構えている間にミニオン以外からのダメージをブロックすると、このスキルのダメージが増加する。

自身の周りに球状のシールドを展開します。このモーション中は硬直しているのですが、硬直をドレイクハウンドの猛攻でキャンセルして、シールドを張ったままダッシュできます。 アンベッサは、どの攻撃でもモーションの隙をダッシュでキャンセルするという格ゲーのような立ち回りが基本になります。

E: ラセレイト

両手のドレイクハウンドを自身の周囲に振り回し、ダメージとスロウ効果を与える。このスキルから「ドレイクハウンドの猛攻」を発動すると、ダッシュ終了時にもう一度攻撃する。

アンベッサの攻撃で数少ないデバフ効果ありのラセレイトの魅力は、1回目の発動後にドレイクハウンドの猛攻で敵に近づき、追加効果の再攻撃、そしてまたドレイクハウンドの猛攻を使って、相手をスロウにしつつ自分はダッシュで離脱というコンボが繰り出せること。 再攻撃が発生するのは1回のみなので永遠にラセレイトをし続けられるわけではありません。

R: 公開処刑

指定した直線状の最も遠い敵チャンピオンにブリンクし、到達するとサプレッション効果を与える。その後、敵を地面に叩きつけ、スタン効果とダメージを与える。

アンベッサは縦横無尽な機動力を持っていますが、メレーなのでどの攻撃も射程は短め。そんな中で絶大な攻撃範囲を誇るのがR:公開処刑です。 Rスキルなので連発はできませんが、苦手とするレンジ(遠距離)チャンピオンの懐に飛び込んだり、離脱しようとする相手を追いかけたりする時に大活躍します。 指定範囲に複数のチャンピオンがいるときは一番遠い敵のみを攻撃します。 また、ブリンクが発動するので直線上の障害物も無視できるのが強みです。

敵を叩きつけるモーションは、ブリンクで相手の正面か背面にワープ>アッパーカットで敵を浮かせ>アンベッサが飛び上がり敵を地面に叩きつけるという、『2XKO』でもそのまま使えそうなコンビネーションを見せてくれます。

◆上級者向けの暴君「アンベッサ」

ほぼ無限にダッシュができるのが特徴のアンベッサ、その執拗さをゲームデザイナーのMax Perlman氏が「目の前にそびえ立つ暴君」をイメージしたと語ってくれました。 一方で、アンベッサは初心者向きではないとも語っています。

筆者も実際にプレイしてみて感じたことは、とにかく「忙しい」という点。 アンベッサの通常攻撃は、ほとんどダメージソースにならず、気を消費するスキルを回してダメージを出す必要があります。 しかし、スキルは攻撃範囲のクセがあり、最高効率を出すためにアンベッサの立ち位置に注意しなければいけません。 そのため、スキルの発動範囲とダッシュで移動する角度を瞬時に判断して実行し続けるプレイングの正確さと、二手三手先を読む推察力が求められます。

また、ほぼ無限にダッシュができるのでバランスを取るためにスタンは公開処刑でのみ発動というように、生存面では不安が残る攻撃特化型という調整がされている点も初心者向きとは言えません。

これらの点を乗り越えられる熟練プレイヤーが使ってこそ、真価を発揮できる歴戦の豪傑、それがアンベッサです。


アンベッサは日本時間11月6日(木)に配信されるパッチ14.22にて、実装予定です。

《いーさん》

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