サモナーよ、The k4sen Con Day3に備えなさい! 数々のドラマと名勝負を生み出してきた「LoL The k4sen」の歴史を振り返ろう【リーグ・オブ・レジェンド】

「LoLやりたいからやる」イベントがついに有明へ。これまでの死闘を振り返って楽しもう!

League of Legends コミュニティ
サモナーよ、The k4sen Con Day3に備えなさい! 数々のドラマと名勝負を生み出してきた「LoL The k4sen」の歴史を振り返ろう【リーグ・オブ・レジェンド】
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10月12日から14日にかけて有明GYM-EXで開催される「The k4sen Con」。ZETA DIVISION所属コンテンツクリエイターであるk4senさんが主催する本イベントでは、3日間に渡って大勢のストリーマーが集結し、ゲーム対決からTRPG、さらにはガチャを引くだけ(?)なコーナーまで、さまざまなゲームタイトルがプレイされます。

中でもDay3は、これまで「The k4sen」の名を冠して最も多くの大会が開かれてきた『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の試合を3マッチ開催するという、実質“『LoL』オフイベ”と言って差し支えないスケジュールになっています。

3日間の中で最もチケット倍率が高いとも噂されている「The k4sen Con」のDay3を一層楽しむべく、これまでのオフライン「LoL The k4sen」の歴史を振り返ってみましょう。

【マッチ1】今回は土下座で泣きの1回なし⁉ 初戦は「DreamHack Japan」の決定戦!

Day3では、「BO3」「BO1(Kamito vs. きなこ)」「BO5」の3つの戦いが発表されているので、それぞれどのようなマッチになるのか見ていきましょう。


Day3のマッチ1「BO3」は、2023年5月に幕張メッセにて開催された「League of Legends The k4sen x DreamHack Japan」のリベンジマッチが予想されます(発表時の背景に使われている写真が当時のもの)。

当時のマッチアップは以下の通り。

Team The SHAK4sen

コーチ:らいじん&JapaneseKoreanUG
TOP:おぼ(apamen)
JG:MOTHER3(awaker)
MID:葛葉(roki)
ADC:SHAKA(Zerost)
SUP:k4sen(TintoN)

Team The SUTANMI

コーチ:しゃるる&たぬき忍者
TOP:ta1yo(Evi)
JG:ボドカ(Rainbrain)
MID:スタンミじゃぱん(Shinmori)
ADC:関優太(YutoriMoyashi)
SUP:うるか(Yuki)

()内は各レーンミクロコーチ

DreamHackでは、それまで対角に立つことの多かったSHAKAさんk4senさんが同一チームとなり、相手チームのリーダーとしてスタンミさんが出場。初心者枠としてADCに関優太さんを迎えるなど新鮮な顔ぶれでの「The k4sen」となり、さらには各レーンにミクロコーチが付くほど豪華な布陣となりました。

共にeスポーツプレイヤーとして世界への挑戦を果たしたta1yoさんとEvi選手の共演や、ドレイブンを教える予定だったもののチームからの賛同を得られず断念し、アフェリオスを練習した関さん&ゆとりもやしコーチのやり取りなど、長期に渡るスクリムの段階から見どころたっぷりの大会に。

各コーチによる精力的な特訓の甲斐もあり、スクリム戦績はほぼ互角と言える拮抗状態で迎えた本番。『LoL』ストリーマーとしての活動歴が長いにも関わらず、以前に横浜アリーナで開催された「LoL The k4sen」に呼ばれていなかったスタンミさんをいじりつつ、世界大会をオマージュした不思議と感動的なオープニングで大会は幕を開けます。

本マッチで注目が集まったのは、因縁の対決ともいえるMIDレーンの「スタンミ vs. 葛葉」。互いにメインレーンとしてヤスオ(スタンミ) vs. ブラッドミア(葛葉)というマッチアップになったのですが、ここでは“吸血鬼シナジー”を発揮した葛葉さんがファーストブラッド獲得から、その後の集団戦でも活躍。結果的に 8/1/6 の大暴れをして、SHAK4senチームを勝利に導きました。

1戦目に敗れたスタンミチームはリーダー自ら土下座で「もう1試合お願いします!」と懇願。当初から2戦目は予定されていたものの、様式美の再戦要求に応える形でブラインドピックによる“泣きのもう1戦”へ突入します。

得意チャンプのツイステッド・フェイトも繰り出しリベンジに燃えるスタンミチームでしたが、ここに立ちはだかったのがk4senさんの「サポートシャコ」でした。満を持して登場したポケットピックによって大混乱となったスタンミチームはそのまま破れ、みごとSHAK4senチームが2連勝を飾りました。

再三のリコール阻止など“シャコらしい”プレイをモロに受けた関さん。k4senさん曰くこの試合で関さんは再び『LoL』を引退してしまったとのこと

……というのがここまでの流れです。

今回の「The k4sen Con」では「スクリムなし、チームは当日発表」とのことですが、スタンミさんは出場者として告知されており、やはり初戦のBO3は「チームスタンミ vs. チームSHAK4sen」の予感。当時のメンバーでは関優太さんと葛葉さんの欠場は発表済みですが、k4senさんからは「某忍者や〇〇な男が……」と新メンバーの内容をほのめかす発言もあり、楽しみなマッチアップになりそうです。

「BO1なんかじゃ決着ついたと思ってない(k4senさん)」との言葉通りBO3形式での対戦のため、今回は“泣きの1回”の出番はないのか、それともまさかの土下座が飛び出すのかにも注目です。

壇上で撮影された土下座の様子

【マッチ2】本物の“最高傑作”はKamitoか、きなこか

マッチ2「BO1」では、昨年末から3度行われた初心者向け「The k4sen」に注目。

まったく経験のない『LoL』初心者ストリーマーが集結し、初日にはk4senさん自ら『LoL』の基本ルールや各レーンの役割をスライドで分かりやすく伝えるところから始まり、事前にお互いのピックを確定させてからスクリムを繰り返して本番を迎えるという大会でした。

初心者に向けて、専門用語を噛み砕くあまり「匂い嗅いで!」「メンタマン」など特殊なフレーズが飛び出すコーチングも印象的です。

そしてThe k4sen Conではこの初心者向け企画から完全に『LoL』の沼へと頭の先まで浸ってしまった“最高傑作”プレイヤーが2名チームリーダーに選出。

1人目のリーダーは記念すべき1回目の大会にTOPで出場し「見た目がかっこいい」からとの理由で選出したヨネで活躍。対面のありけんさんをガリガリ(ファームが出来ていない状態)にして歓喜の声を挙げていたKamitoさん。

その後はすぐにランクマッチに潜り、認定ランクが高くなってしまったが故の過酷な連敗も味わいながらも着実に成長。MIDレーンを主戦場にヨネなどキャリータイプのピックプールを増やし、今季は既に700戦以上をこなす沼っぷりを見せています。カスタムにてk4senさんにレーンでキルを奪われてドラムのような台パンを繰り出すなど、負けず嫌いを前面に押し出した(?)プレイスタイルでも知られています。

対するは同じく初回大会でJGでアムムを使用していたきなこさん。こちらも「The k4sen」で学んだJGを武器にランクへチャレンジし、シーズン1ではシルバーに、そして今季はあっという間にプラチナランクへと到達。脅威のランク上昇速度もさることながら、基本的なJGチャンピオンを一通り使いこなすまでにピックプールを広げており、約1年前まで初心者だったとは思えないプレイヤーへと成長しています。

きなこさんはランクへ情熱を燃やすあまり情緒がおかしくなってしまう様子が何度も確認されており、そのクリップを確認したストリーマーが「これは本当にきなこさんなのか」を疑うほど。先日も“LoL引退”を宣言した3時間後に配信外でランクを回していることが偶然マッチングしたmother3さんの配信上で発覚していました。

今回のThe k4sen Conでは、Kamitoチーム vs. きなこチームとして「過去3回の出場者が9割」なメンバー構成が予告されており、他のビギナープレイヤーも含めて“初心者 The k4senオールスター”の対戦になりそうです。

【過去の出場者】

第1回

k4senチーム:Kamito 紫宮るな 英リサ 高木少年兵 赤見かるび
うるかチーム:ありけん きなこ ラプラス・ダークネス 夢野あかり 白波らむね

第2回

k4sen&葛葉チーム:rion 白雪レイド 魔界ノりりむ 一ノ瀬うるは アルス・アルマル 
うるか&Zerostチーム:天月 胡桃のあ エクス・アルビオ アキ・ローゼンタール しろまんた

第3回

k4senチーム:どぐら 如月れん 甘城なつき 常闇トワ 本間ひまわり  
うるかチーム:水無世燐央 雨宮こころ 桜凛月 ラトナ・プティ 奈羅花

こちらもチームは当日発表予定で、すでに発表済みの出演者では、ajaさんはマッチ2への出場が濃厚。なお、すっかり『LoL』の長時間配信がお馴染みとなった夢野あかりさんも「初心者 The k4sen」メンバーではあるものの、早い段階で出場者を構想していたこともあって、今回の出場予定はないとのことです。

注目の“Kamito vs. きなこ”は先日の「しゃるる杯 LoL甲子園」の3位決定戦でも実現しており、この時はKamitoさんサイドに軍配が上がっています。


このままKamitoさんが「The k4sen Con」でも勝利し、真の最高傑作となるのか、それともきなこさんが待ったをかけるのか。チームメンバーは一体どのような顔ぶれなのか。そもそも“最高傑作”となるのが名誉なことなのか? マッチ2ではさまざまなところに期待が高まります。

【マッチ3】SHAKA vs. k4sen 待ったなし完全決着のBO5!

Day3、そして3日間に渡るThe k4sen Conのトリを飾るのはもちろん「Team The k4sen」vs「Team The SHAKA」の対決。

両雄のオフライン会場での初対決は、2022年12月に開催された横浜アリーナでの「Riot Games ONE」。それまで2度のオンライン「The k4sen」を経て、ついにオフラインへと進出したこの大会では、両チームに元プロ選手がコーチとして入り、BO1を最高の1戦にすべく入念なスクリムを経て、本番が行われました。

Team The k4sen

コーチ:Evi&ゆとりもやし
TOP:うるか
JG:たぬき忍者
MID:k4sen
ADC:なぎさっち
SUP:しゃるる

Team The SHAKA

コーチ:Ceros&Zerost
TOP:葛葉
JG:JapaneseKoreanUG
MID:SHAKA
ADC:象先輩
SUP:らいじん

2022年のLCKでの演出をオマージュした渾身のオープニングムービーから、「今日は何を見に来ましたか?The k4sen?ありがとうございます!」という今や定番のやり取り、そして盛大な入場と最高の演出で試合はスタート。

マクロを生かしてゴールド有利を築くSHAKAチームに対し、k4senチームも集団戦からキルを重ねてビルドを進めるという完全互角の熱戦に。しかし試合時間27分、完璧な集団戦を決めたk4senチームが一挙にゲームを決め切り勝利。うるかさんが操る(当時実装されたばかりの)カ・サンテ、そしてラストピックで登場したk4senさんのカサディンも効果的に機能するという、見事なゲーム運びを見せました。

エンディングでは定番となっている『LoL』アイテムのプレゼント表彰に加え、日本人プレイヤーとして初めてメジャーリージョンの「LEC」への挑戦が決まっていたEvi選手への花束贈呈も行われ、たった1試合とは思えぬほどに大きく盛り上がった大会でした。

2度目のRiot Games ONEはクロノブレイクの餌食に

そして2023年12月にKアリーナ横浜にて2Daysで行われた「Riot Games ONE 2023」 でも「Team The k4sen」vs.「Team The SHAKA」の再戦が実現しています。

Team The k4sen

コーチ:Evi&ゆとりもやし
TOP:うるか
JG:たぬき忍者
MID:k4sen
ADC:なぎさっち
SUP:しゃるる

Team The SHAKA

コーチ:Zerost&Day1
TOP:葛葉
JG:らいじん
MID:SHAKA
ADC:象先輩
SUP:JapaneseKoreanUG

2022年とほぼ同じ顔ぶれとなったこのイベントでは、恒例となった競技シーンオマージュのムービー&入場でスタートし、やはり初日から熱戦となりました。

試合時間35分を過ぎて、わずかに劣勢となったSHAKAチームが視界管理の隙をついてスニークバロンを決行。しかし、対するk4senチームは素早くミッドプッシュの判断に切り替えたことで、バロンを狩り終えたSHAKAチームのリコールが間に合わず、まさかのゲームエンドとなりました。

意外な形の決着でk4senチームが勝利を収めましたが、これに納得がいかないSHAKAチームのらいじんが壇上を降りると、時間を巻き戻すエコーのアルティメットスキル「クロノブレイク」を敢行し、この初日は「なかったこと」に。

クロノブレイクのために退場するらいじんさんの前振りが自然すぎてウォッチパーティや視聴者も「ガチギレでは?」と震撼したのも記憶に新しい

試合前から前日の記憶があるようなないような微妙なやり取りを経た2日目は、SHAKAチームが集団戦を上手くまとめながら終始リードを握る展開に。そして、レイトゲームに寄せた構成のk4senチームが強くなる時間を迎える前に、SHAKAチームが正面からゲームを畳み終え、見事にリベンジ(?)を達成しました。

本イベントの直前には、韓国の人気チーム「T1」が世界大会を制しており、その模様を現地で観戦していた興奮も冷めやらぬk4senさんはエンディングにも世界大会オマージュの演出をギリギリで盛り込み、『LoL』ファンの笑いを誘います。この日はクロノブレイクも起こらず、イベントは大団円となりました。

クロノブレイクによって勝敗が消えたものとするならば、ここまでのオフライン戦績は1勝1敗と完全に互角。今回もチーム編成に大きな変更はないものと予想され、BO5とあってまさに“完全決着戦”が見られそうです。

長期戦ではこれまでにないピックプールも求められるため、またひと味違った展開の試合も増えるのではないでしょうか。


このように『LoL』を介してストリーマー界に熱戦と浅からぬ因縁を生み出し続けてきた「The k4sen」の集大成とも言えるのが「The k4sen Con」のDay3。最長で1日9試合という、それぞれに選手→コーチ→選手として出場予定のk4senさんの体力も心配になるスケジュールですが、それだけ見ごたえも十分のはず。

イベント内容を発表する配信では、これまでの大会を「『LoL』をやりたいから開いているだけ」とし、初心者向け企画出身のストリーマーをカスタムで倒しては“収穫”を主張しているk4senさんも、この日ばかりは「『LoL』をずっとやってきている奴らに何かしら面白いものを提供したい」と、歴戦のサモナーを楽しませる気持ちを語っています。

丸一日『LoL』のみというこれまでにないオフラインイベントで繰り広げられるであろう熱戦と、The k4senならではの演出は必見で、定番となっている「The k4sen賞」の行方にもぜひご注目ください。

《ハル飯田》

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ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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