『VALORANT』では、2025年3月6日(木)より開始するSeason 2025 // Act IIで新デュエリスト「ウェイレイ」が登場。本稿では、一足先にプレイしたインプレッションとともに、エージェントの特徴をお届けします。
◆サイト内を駆け回り安全に戻る新デュエリスト

光の力を操るウェイレイは、エリアを広げる動きが得意なエージェントです。
ビーコンを設置した位置に、安全かつ瞬時に舞い戻るテレポート(リフラクト)や、エリア内を縦横無尽に駆け回る2段階のダッシュ(ライトスピード)を有し、リスクを抑えつつ相手の意表を突くプレイが可能です。そして相手に行動妨害の効果を付与する、グレネード(サチュレート)とアルティメット(コンバージェント パス)。これらの効果を受けた相手は、発射や移動といったあらゆる動作にスロウがかかり、自由を奪われます。
アビリティーを組み合わせることで、特定のエリアを強気に確保できるデュエリストです。しかし似たようなエントリー性能を持つジェットと比較すると、ウェイレイは「クラウドバースト(C)」のようなサイト内で時間を作るアビリティーを持ちません。
先陣を切りエリア内に侵入する際には、他エージェントのフラッシュやリコンスキルと合わせキルを取る、といった動きが必要になりそうです。
◆安全に引くことができる即時テレポート「リフラクト(E)」

床に光のビーコンを設置する。再発動すると純粋な光の粒子となり、ビーコンへ瞬時に移動する。移動中は無敵状態になる。

アビリティーの発動(E)と同時に、立っている場所に光のビーコンが設置されます。再発動までに約10秒間の猶予が与えられ、その間の移動は自由。再び発動(E)することでビーコンの位置まで高速で戻ります。自身で再発動しなければ、フェニックスの「ラン・イット・バック(X)」のように強制的に戻されることはありません。
元の位置に戻るまでの時間は、移動した距離に応じて伸縮しますが、ほぼ全ての距離を1~4秒の間で帰ってくることができました。無敵の間は、自分以外のエージェントを視認することができず、マップ上の情報からも遮断されます。近くの銃声は聞こえますが、足音等は聞こえません。

ビーコンへの移動中は無敵ですが、敵視点でもその様子は視認でき、ビーコンに到着した際の音も聞こえます。そのため、対戦中は敵のウェイレイがどこへ戻ったのか見当がつく、という状況になります。
◆サイト内を縦横無尽に駆け回る「ライトスピード(Q)」300クレジット

構えを取り、高速移動の準備をする。「発射」で前方に2回ダッシュする。「オルト射撃」で1回ダッシュする。1回目のダッシュのみ上昇することができる。

アビリティーの発動(Q)で、両手を構えます。この状態から「発射」で2回、「オルト射撃」で1回、視点が向いている方向にのみダッシュすることができます。いずれも1度目のダッシュは上昇に使え、2度目のダッシュは方向転換のみです。

上昇ができることから、レイズやジェットが乗ることができた高所は同様に確保できます。(「アセント」のAメインからサイト内が少し見える位の上昇幅。)1度目のダッシュの移動距離は、ジェットの「テイルウィンド(E)」とほとんど同じ、2度目のダッシュはその半分程度の距離でした。
武器を構えたままアビリティーを使用することができないため、「オペレーター」等のスナイパーの運用と組み合わせることは難しく、スナイパーを持つ場合は、即時発動の「リフラクト(E)」を使用することになるでしょう。
◆行動妨害を付与する「サチュレート(C)」300クレジット

光の塊を投げる。光の塊は地面に接触すると爆発して、付近のプレイヤーの移動速度と武器操作速度を大きく下げて妨害する。

アビリティーのボタンを押すと光の弾をすぐに発射、構える動作はありません。最大で30mほど先まで飛ばすことができ、落下した場所で敵味方問わず約4秒間の行動妨害を与えます。壁に当てると2回までは跳ね返りますが、2回目のバウンドですぐ真下に落ちます。
エリア内に「サチュレート(C)」を投げ込み、相手にデバフを与えたうえで「ライトスピード(Q)」で侵入する、という流れで運用できそうです。

新要素である「行動妨害」は、スタンに似たような効果を持ちますが、視界にはほとんど影響を与えません。その代わり発射速度、反動、構え時間、リロード速度、移動速度、ジャンプスピードといったあらゆる動作にスロウを与えます。アビリティーに当たった瞬間からスロウ効果が始まり、効果時間が少なくなると共にスロウ効果も徐々に軽減されていきます。
◆相手はゆっくり、自分は素早く!「コンバージェント パス(X)」(URT/8ポイント)

構えを取り、プリズムの力を集める。「発射」で自分の残像を作り出す。残像は光線を放つ。少し経つと自分の移動速度が大きく上昇して光線が拡大し、その範囲内のプレイヤーに行
動妨害の効果を与える。

発動(X)で構え、「発射」でミニマップの赤色の範囲内に光線を放ちます。約2秒後に効果が発動し、範囲内のプレイヤーに行動妨害を与えます。自身にはクローヴの「ピック・ミー・アップ(C)」やブリムストーンの「スティムビーコン(C)」の効果のような移動速度上昇が6秒程度付与されます。
効果範囲はそれほど大きくはなく、フェイドのアルティメット「ナイトフォール(X)」と比較すると半分程度の横幅になっています。相手を後退させるというよりは、むしろサイト内の特定のポジションに向けて発動し、そこでの戦いを有利に進めるといった目的で使われるでしょう。
8人目のデュエリストとして追加されるウェイレイは、行動の自由さと相手へのデバフスキルを兼ね備え、戦況を大きく変えることができるキャラクターと言えるでしょう。一方で自身には索敵やスモークのアビリティーが無いため、味方のサポートを上手く利用して戦う必要があります。今後の大会において、各チームによる新エージェントを活かした立ち回りやセットアップが期待されます。
「ウェイレイ」は2025年3月6日(木)から開始するSeason 2025 // Act IIより登場します。