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「12年やっても『LoL』は飽きない」ソロキュー戦士にして、2025年のストリーマーシーンで躍動した“ザ・ゲーム”こと、SHG たかやスペシャルさんにインタビュー!

『LoL』をひたすらにプレイし続けるSHG所属ストリーマー・たかやスペシャルさんのこれまでの軌跡とパーソナルな面をインタビューで深掘り!

ハル飯田

ハル飯田

ストリーマーによる大規模な『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』リーグ戦の「League The k4sen(LTK)」でチームリーダーを務めるなど、さまざまなストリーマー『LoL』イベントに参戦する傍ら、常にソロキュー(ソロランク)配信も欠かさず、そして競技シーンのウォッチパーティーとなれば大応援団長として盛り上げる。

2025年下半期の国内『LoL』シーンで躍動した、「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」所属ストリーマーのたかやスペシャルさん。「最近『LoL』に興味を持って名前を聞くようになった」という方や、「なんだかイメージ変わった!」という読者の方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、今回はそんなたかやさんにスペシャルインタビューで、その人物像を深掘り。自ら「元“プロ志望”」と表現する『LoL』のキャリアや、2025年のさまざまなイベントの振り返り、そして競技シーンや『LoL』の愛を語っていただきました!


『LoL』との出会いと“プロ志望”への道

――今回はたかやさんについて幅広くお話を聞いていきたいと思いますが、やはり最初は『LoL』の“経歴”と言いますか、ゲームを始めたきっかけなどを教えてください。

たかやスペシャル:きっかけですか? もう12年前なんで記憶薄れているんですけど、僕は最初あんまり乗り気じゃなかったですよ(笑)。当時遊んでいたゲーム友達が「なんか他のゲームやりたいな」と『LoL』を始めたので、僕も仕方なく始めたような感じでした。

――『LoL』デビュー時期と言えば「難しくて挫折してしまう」という“あるある”が定番ですが、たかやさんの場合はどうでしたか?

たかやスペシャル:言葉を選ばないなら「全然面白くなかった」ですよ(笑)。僕は最初マスター・イーを選んで「みんなのアルティメットはめちゃくちゃ強いのに、こいつのアルティメット足速くなるだけやん!」ってすごく悲しかったのを覚えてます。

でも、チャンピオンを変えたらめっちゃ楽しめるようになったんです。当時はワーウィックが簡単で強かったので誰でも使いやすいチャンピオンだったんですけど、ワーウィックに変えてから「すっごい面白い!」ってなりましたね。それまでは役割が分からなくて「俺のマスター・イーって何するの??」みたいな感じだったんですけど、ワーウィックは自分の仕事が分かりやすくて、チームで一緒に戦ってる感覚が味わえて楽しくなりました。

――今のイメージとはかなり遠いチャンピオン遍歴ですね!そこからどんどん『LoL』が上達していくのでしょうか?

たかやスペシャル:かなり色んなチャンピオンを使ってきましたね。最初は友達とBOTでデュオするためにケイトリンでランクに行くようになったんですけど、シルバーくらいでスタックしたんですよ。そこで当時見ていたフィズ使いの配信者の人を真似してフィズを使ったらゴールドまで上がって、その次にジャンナを使ってダイヤまで行けたんです。

今は「LoLのお笑い芸人」みたいに言われることもあるんですけど、こう見えて僕は1年でダイヤモンドまで行ったんすよ!

△2025年はメインレーンのMIDだけでなく、LTKをきっかけにSUPでもマスターランクに到達

――「1年でダイヤ」は、どのシーズンであってもとんでもない上達速度ですよね。 ジャンナということはSUPもプレイされていたんですね。

たかやスペシャル:その年(シーズン4)に初めて見たWorldsで優勝した「Samsung White」の影響ですね。PawN選手のジェイスとか、Mata選手のジャンナとか、その大会で象徴的だったチャンピオンがかっこよかったので使ってました。

――その頃から競技シーンも見られていたんですね。では、段々と選手活動に興味が?

たかやスペシャル:それが、まったく考えてなかったですよ。きっかけも忘れたんですけど、当時はブラッドミアを擦ってグラマス(グランドマスター)くらいまでレートを上げられて。僕は大学に行きながらアルバイトをしていたんですが「大学もバイトもだるいなぁ」みたいな、あんまり良くない学生でした(笑)

そこに「日本人選手5人でLJLを目指す」ことを掲げていたチーム「Hokuto Esports」の募集が目に入ったんです。既に韓国人選手も増えてきていて日本人でプロチームに所属するのは敷居が高かったんですけど、ちょうどMIDレーナーの追加募集があって、「給料も出るし条件めっちゃ良い。今の自分にピッタリじゃん!」って思って……完全にお金に釣られましたね(笑)

――待遇に惹かれてプロへの一歩を踏み出したんですね(笑)

たかやスペシャル:ですね。それでトライアウトを受けたんですが、他にも僕よりランクが上、それこそチャレンジャー帯の人も受けていたんですよ。スクリムでも実際に日本サーバーで超強かったアジール使いの人と対面しました。アジールをBANしたらタロンが出てきてボコボコにされたので「ありゃ、これ落ちたわ」って思ってたら、合格したんです。

後から聞いたら僕のコミュニケーション能力を評価された完全な「コミュ力採用」でした。当時のチームでコミュニケーション面が課題だったこともあって、そこを重視してたみたいなんですよ。まあ、その頃から気に入られるのが上手かったってことですね(笑)

――本当に色々なタイミングや噛み合いがあって、たかやさんの「プロ志望」がスタートしたんですね。

たかやスペシャル:そうですね。僕がHokuto Esportsに入ったのが年末で、LJLを目指すための「LJL CS(※)」の予選は半年くらい先だったんですよ。なので加入してから半年はゲーミングハウスでとにかく練習の毎日でしたね。

※上位チームがLJL下位チームとの「入れ替え戦」に出場できる、下部リーグのような大会。LJLにフランチャイズが導入される以前の2018年まで開催されていた。

でも、Hokutoは今のプロゲーマーのイメージとは全然違って「朝7時起き」でした。オーナーでコーチのギャリーさんという方が「スポーツをするべき」という考えの持ち主で、毎日近所の公園まで行って1時間運動をするルールがあったんですけど、それがHokutoで1番辛かったことですね(笑)。僕が入る前は「ビリーズブートキャンプ」もやってたらしいんですけど、さすがにそれは不評すぎて無くなったみたいです(笑)

――時代を感じるエピソードですね。

たかやスペシャル:毎日運動してから『LoL』で、活動時間も9時から17時までだったので、本当に「勤務してる」感覚でしたね。夜にスクリムがあると寝るのが遅くなるので次の日は遅く起きるようにシフトがズレるみたいな……本当に仕事って感じでした。

というのも、僕ら選手はゲーミングハウスで共同生活なんですけど、ギャリーさんは家庭もあって自宅から出勤してくる形式だったんですよ。それもあって「9時から17時」のルールだったのかも知れないですね。だからゲーミングハウスもギャリーさんが出勤しやすいよう渋谷から電車で5分ぐらいのめちゃくちゃ都心にあって、今の僕の家よりも全然良いところに住んでましたね(笑)

――かなりオーナーの個性が強いチームだったんですね。

たかやスペシャル:オーナーの個性はめっちゃ強かったっす! ちょっと変わった人ですけど、今でも連絡を取っていて、たまにご飯に行くこともありますね。結局HokutoはLJL CSに出られずに解散しちゃいましたけど、良い関係のままですよ。選手は、今何してるのか分からない人も多いんですけど(笑)

ついにガリオ登場。思い出尽きぬアマチュア時代

――たかやさんが一番仲の良いプロとして名前が挙がるIno選手(※)との出会いもHokutoだったということで、Hokuto時代の思い出は今でも配信上で話されることが多いですね。

※「AXIZ」を中心に複数のチームでLJLに出場したプレイヤー。2023年にはTOPからSUPへのロール変更を行った。たかやさんの配信でよく話題に挙がる人物のひとり。

たかやスペシャル:僕の記憶力がないのと、Inoくんとのエピソードは全部記事にできないような下品な方向に向かってしまうから、あんまり話せることが無いんですよ(笑)。Hokutoだと「俺ってゲーマーの中だと生活力ある方なんだな」って感じたのは覚えてますね。周りが「ゴミは捨てない掃除もしない」みたいな人ばっかりだったんで(笑)

すいません、なんかもっと素敵な「チームで協調する大切さを知りました!」みたいなエピソードがあれば良かったんですけど(笑)。でも楽しかったっすよ!めちゃくちゃ楽しかったし、喧嘩とかもしたけど、いい思い出だなって本当に思います。

――たかやさんの口ぶりから楽しかったことが伝わってきます。

たかやスペシャル:でもInoくんはほんとやばいっす!そもそもInoくんはプロゲーマー活動を休止した時にもSNSで発信してないじゃないですか!!それって応援してくれた人への礼儀としてやるべきなのに、まずそれをしてないじゃないですか!!!その上で、先日のThe k4sen Con『LoL』のオープニングムービーで「出演者に縁のある人から応援メッセージが届く」っていう演出があったんですけど……。

――たかやさんにはEugeoさんからのメッセージが届いていましたね。

△シアターで選手へのメッセージが放映される映像は、2024年のWorlds決勝戦「T1 vs BLG」のVTRのオマージュ

たかやスペシャル:そうなんですよ。もちろんEugeoは嬉しかったですけど、あれって元々はInoくんの予定だったらしいんですよ!事前に聞いた時は「うわInoくんめっちゃ久しぶり!どんな感じなんだろう」って嬉しかったんですけど、撮影本番で流れたのはEugeoからのメッセージで、後からスタッフの方に聞いたら「色んな人の伝手でInoくんの連絡先を入手して連絡したのに返信が来なかった」って。マジで終わってますよ!

――それは何とも……たかやさんは普段は連絡取れてるんですか?

たかやスペシャル:たまに返ってきますね。返信があるかどうかはランダムな感じです。今日は『2026年のLJL一緒に出ましょう』って送ったら、『キャリーしてくれるなら出ます』って返ってきました。それよりも大事な連絡返せよ!

――一段と熱量が上がりましたが、熱量と言えばやはりたかやさんのシグネチャーピックであるガリオについてもお聞きしたいです。ガリオを使い始めたのもHokutoの頃なんですよね?

たかやスペシャル:そうですね。今のLJLもそうですけど、当時もやっぱりMIDの対面には強い韓国人選手が多くて、なかなか勝てないから「(レーンを誤魔化せる)カルマをやれ」みたいなことを言われたんですよ。でも「いや、ちょっとカルマは……」と抵抗したので、じゃあガリオだなということで、今でも愛用してるガリオをよくプレイするようになりました。

――今思えば、良い選択だったのではないでしょうか。

たかやスペシャル:そうっすね!当時よりもガリオの地位は向上しましたよ。これでちょっと僕の自慢話なんですけど、日本サーバーって他のサーバーに比べてガリオの勝率が高いんですよ。これ、絶対に僕のおかげだと思います!! ここ、強く強調してください!(しておきました)

※統計サイトでガリオを確認すると、実際に直近の殆どのパッチ・ランク帯でグローバルデータより日本サーバーの方が勝率が高い

ガリオに特化したコーチングを行うことも

――個人的にも、そう感じます(笑)。実は、自分もたかやさんの配信を見て学んだガリオで活躍したことが何度もあります。

たかやスペシャル:そう!そうなんすよ~。別にめっちゃ参考にしようと思って見てなくても、なんとなく配信を見て得た知識によって、オートフィル(どこでもオプション)でMIDになった人でもガリオのパフォーマンスが上がってると思うんですよね。

――たかやさんの配信は本当にあらゆる対面のガリオのレーニングが見られるので、意外と出るダメージ感と言いますか「あれ?これってキルできるんじゃない?」という感覚が不思議と身に付くんですよね。

たかやスペシャル:そうそうそう、そうそうそう!そういう点でも僕の配信はおすすめです。

――改めて、経歴の話に戻ります。Hokutoの解散後にもチームに所属されて、そこでEugeoさんとチームメイトにもなったんですね。

たかやスペシャル:そうですね。そこはゲーミングハウスに集まるようなチームではなく、オンラインで集まってLJL CSを目指すような感じで、EugeoだけじゃなくYunika(主に「V3 Esports」で活躍したJG)とかDonshu(「Sengoku Gaming」に所属したTOP)とか、プロになった人がめっちゃ多かったですね。

当時はAチームとBチームって言い方でしたけど、まぁ僕がメインチームのMIDで、EugeoがサブチームのMIDだったんですよ。だから当時のEugeoは僕のスクリムを見ながら学んでたんですけど、最近は視聴者から「Eugeoは『見てただけで、別に学んでない』って言ってるぞ」って情報が来てて、なんかアイツ変わっちまったなって……。これも入れてくださいね。昔は可愛かったのにな~。

△その後、EugeoさんはLJLで数少ないMIDレーナーとして複数チームで活躍。V3 Esports時代、長期連敗を乗り越え初勝利を挙げた際には試合後のインタビューで「たかやスペシャルさんに感謝している」とコメントした。

――そのチームで、公式戦に出るようなタイミングはあまり無かったんでしょうか。

たかやスペシャル:ちょうどLJL CS自体が無くなってちゃって、そのチームでは出られなかったですね。その後に中国でアマチュアチームの世界大会のようなイベントがあって、「日本人アマチュアなら俺たち強い方だからワンチャン出られるんじゃね?」ということでDonshuやInoくんと一緒に応募して出場したんですけど、マジで(力の差に)びっくりしました。14分ぐらいでネクサスが割られましたからね。

――かなり心が折れそうな体験ですね……。プロを目指して活動されていた時期としては終盤に差し掛かっていますよね。

たかやスペシャル:そうっすね。LJL CSがなくなってアマチュアチームも一気に減りましたし、『LoL』のプロゲーマーとして活動するならLJL参加チームで出られるぐらいの実力がないと厳しくなったんですよ。それが24歳くらいかな。

――2019年のスカウティング・グラウンズ参加が最後の活動になったのでしょうか。

たかやスペシャル:あ、出たわ俺!スカウティンググラウンズ(※)のこと完全に忘れてました(笑)

うわー懐かしい!めっちゃ思い出に残ってますよ。第2回に出たんですけど、確か各レーン7選手で35人が参加して、オンライン予選を確か8試合戦うんですけど、僕だけ1試合も勝てなかったんですよ。うわ、これなんかLTKと重なって嫌だな……。

※LJL CSの廃止に伴い若手選手発掘のため開催された公式大会。一般応募から選考を通過したプレイヤーが実践形式の対戦を行い、LJL参加チームのコーチが評価・コーチングを行う。2023年度まで実施。

オンライン予選は2日あって、1日目と2日目でチームが変わるんです。だから1日目で全敗しても2日目は別のチームで勝った人もいて、全敗は多分僕だけなんですよね。観戦していたLJLのコーチ陣が全選手を採点した結果がオンライン予選後に発表されるんですけど、僕は35人中34位だったのを覚えてます。

――下から2番目だったと...。

たかやスペシャル:これがね、下から2番目じゃないんですよ。35位は1日目で辞退した人なんすよ。

――なるほど(笑)。では2日間戦った人では最下位だったんですね。

たかやスペシャル:そうなんです。なので上位15人が出られるオフラインには進出できなかったんですけど、Inoくんや知り合いが出場するからオフライン大会は現地に観戦しにいって、その後のスカウティング出場者の打ち上げにも参加しましたね。

その打ち上げ中に全体評価1位だったisurugiさんに「たかやさんは『LoL』やってるんですか?」って聞かれたんですよ。一緒のスカウティングに出てたのに認知されてなくて「なんかInoくんと話してる友達」って思われたのが、当時はショックでしたね(笑)。今となっては笑い話ですけど。

――確かに鉄板トークですね(笑)

ソロキュー適性と雑談力、そして友人の後押しで配信の道へ

――残念ながらプロへの道は開けませんでしたが、色々な出会いのある非常に濃い「プロ志望」時代を経て、すぐにストリーマーになられたんでしょうか?

たかやスペシャル:いや、1年ぐらいはフリーター的な感じでバイトしたり辞めたりを繰り返していましたね。配信を始めたのも「配信者になろう!」って言うよりも、普段一緒に『LoL』のノーマルをする友達に向けて配信したら面白いかな。くらいの気持ちだったんですよ。今の「画面共有」を配信でするような感覚でしたね。

当時は定期的に秋葉原のラーメン屋に行くプロゲーマー志望で顔出し配信もしていた友達がいて、彼から「新しいの買ったからあげるよ」ってWebカメラを貰ったんですよね。それで2、3人の友達に向けて顔出し配信を始めたんです。

――かなり身内向けにスタートしたものだったんですね。

たかやスペシャル:ですね。その頃の僕のSNSは普段遊ぶ人だけの2桁フォロワーでしたけど、その人たちってオンラインで話すことはあっても顔は知らない人もいるので、顔出し配信に「あいつどんな顔なの」みたいに見に来てくれたんですよ。そしたら“全員友達ではあるんですけど視聴者数が10人”くらいになって、Twitchの『LoL』配信者ではそこそこ上位の視聴者になったんですよ。すると、段々と新規の人が来始めたんですよね。

友達じゃない「新しい人が観に来る」っていうのが僕からしたら初めての経験で、すごくドキドキして面白かったんで、次の日にも配信してみたら今度はまた2人3人と新規の人が増えて……って感じで「これなら面白いしたまには配信してみようかな」と、段々(友達以外に向けても)配信をするようになりましたね。

現在の配信画面。今やこの画角の顔出し配信がお馴染み

――それは何年頃でしたか?

たかやスペシャル:2020年ですね。コロナが流行する直前で、配信でも「なんかヤバそうだね」って話しをしたのを覚えてます。

――当時はまだ「配信者になるぞ!」っていう考えのある人の方が少なかったでしょうね。

たかやスペシャル:そういう時代じゃなかったっすね。今は配信である程度生活できたりイベントに呼んでもらったりできていますけど、これって友達の影響がめちゃくちゃ大きかったなって思うんですよ。

当時の僕は実家から配信していたんですけど、声がデカすぎて怒られるんで、家族が外出している時間を狙って朝9時からとかに配信してたんですよ(笑)。それって友達は会社や学校に行く時間だと思うんですけど、友達が家を出るときにPCで僕の配信を付けっぱなしにして行ってくれてたらしいんです。

――観られない時間も配信に貢献しようと。

たかやスペシャル:そうなんです。そうすると視聴者が「1」増えるのが大きくて、やっぱり視聴者が0か1かでも印象が全然変わりますし、10にもなると相当入りやすさが違うじゃないですか。そうやって友達がめっちゃ配信に来たりコメントで盛り上げたりしてくれたので、最初から楽しくやれてたなって思うんですよ。

これは「友達に恵まれたな」っていうのと「俺ってめっちゃ人望あるな」っていう2つの感情が生まれますよね。やっぱ日頃の行いで周りに優しくしてるからなんですかね……。冗談ですよ?

――いえいえ、そこまでしてくれる友達は本当に珍しいと思います(笑)。その効果は大きかったと思われますし、やっぱり友達としてもたかやさんの配信を盛り上げようと思う気持ちがあったんでしょうね。ただ、スタートは本当に気軽に始めたと。

たかやスペシャル:そうですね。なんか楽しいな、面白いな。くらいでした。

――そこから段々と配信が軌道に乗っていく訳ですが、配信で『LoL』以外のゲームをやろうと考えたことは無かったのでしょうか?選手活動も終了して、色々と選択肢もあったと思われますが。

たかやスペシャル:他のストリーマーさんって結構配信外でもずっといろんなゲームしてる人が多いじゃないですか。でも僕はそんなに他のゲームをやる気にならなくて、ただただ『LoL』が好きなんですよ。

ライアットクアドラスロンを観戦中のたかやさん

――では他のタイトルと迷うこともなく、当然のように『LoL』を続けてこられたと。

たかやスペシャル:「とりあえず一旦『LoL』やるか」でずっと来てますね。最近は視聴者に色んなゲームを勧められて、やってみたら全部面白かったので、僕の腰が重いだけなんだろうなとは思っているんですけど。

――ちょっと難しい質問なんですが、なぜそこまでたかやさんは『LoL』が好きなんでしょうか。この部分が好きだとか、分析してみたことはありますか?

たかやスペシャル:これね、めっちゃ考えるんすよ。結構日常的に「俺ってなんでこんなに『LoL』面白いんだろう」って思いますし、最近は色々なストリーマーの人が『LoL』にハマってるのを見ると、やっぱりすっげえ面白いゲームなのは間違いないなと。

でもどこがって言うと自分でも分からないんですよね……。僕が1番好きなのはやっぱりレーニングで、すっごい変な角度かも知れないですけど、レーンで育った僕が集団戦で他のレーンに影響力を及ぼしてる時って、対面めちゃくちゃ悔しそうじゃないですか?

心の中で「俺活躍しちゃってんぞ~?」みたいに思う瞬間は気持ちいいですよね。他よりも圧倒的なダメージが出る時とか。

――確かに、タブを押して「おっ、今これぐらい差があるぞ~」って瞬間は楽しいですよね(笑)。では、丸い表現をすると「あの特別な感じが忘れられない」というか。

たかやスペシャル:そうそう。丸く言うとそんな感じです(笑)

――ただ、シンプルな動機でもそれがベースで12年以上やり続けられているのは、やっぱりたかやさんの凄さだと思います。

たかやスペシャル:自分でも本当にそう思います。僕、配信者として向いてるなと思うのが「1試合前のこと忘れる」んですよ。さっきまでめっちゃ怒ってたのに、次の試合でレーン戦に勝ったらもう超ご機嫌、みたいな。切り替えの早さがやばいんですよね、僕。

ソロキューってどうしても勝ち負けもあるし、ストレスを感じることあると思うんですけど、忘れられるから『LoL』を長く続けられるための“耐性”があるなって思います。

――確かに、たかやさんの配信をつけてテンションが高いと「この試合上手く行ってるな」と感じますし、逆も然りですね(笑)

たかやスペシャル:もうレーンの勝ち負けに全部依存してるんですよね(笑)

――12年間で「もう『LoL』飽きたな」と感じる時期なども無かったんですか?

たかやスペシャル:まじでないっす。インタビューだから良く見せようとかじゃなく、飽きたことないんですよ。全然飽きないんで、俺もなんでなのかは知りたいっすよ!

僕、毎シーズン必ずコンスタントにランクをやっているんで「82歳になっても2000試合ぐらいやってるかもしれない」って時々怖くなります。

たかやスペシャルさんの積み重ねたアカウントレベルは1140を超える。なかなかお目にかかれない数字

――シーズン60でもレーンの勝敗で一喜一憂するたかやさんも見てみたい気もします(笑)。 そんなたかやさんが辞めることなく『LoL』を続けてきた12年の中でも、ここ数年の盛り上がりはすごいですよね。いわゆる「夜更かしカスタム」が始まったのが2022年で、段々とカスタムの波がありましたが、当初のたかやさんはそれでも「ソロキュー派」と言いますか。

たかやスペシャル:当初はあんまり参加しなかったですね。カスタムに参加して知名度が上がる配信者の人たちを見ていて「自分はこのままで良いんかな」っていう焦りはありましたけど、どうしても自分が“向いてる”と思えなかったんですよ。

僕って配信でめっちゃ喋るじゃないですか。今も多分「信じられないぐらいずっと喋んなこいつ」って感じてると思うんですけど。

――インタビューなので、こちらとしては有難いですが(笑)

たかやスペシャル:僕が喋る理由って「喋らないといけないから」なんですよ。沈黙が気まずいから今とか自分の配信だとずっと喋りますし、逆に言えば他の人たちの会話で成立しているなら、別に黙々とやっちゃうんです。それでこの1年くらいまでは、いわゆる「コラボ」がずっと苦手でした。

――そうだったんですね。たかやさんと言えば「こんなに喋りながら『LoL』をプレイする人は見たことがない」と言われるくらい雑談しながらの配信が特徴なので、意外でした。

たかやスペシャル:さっき言った理由もあって、配信外で友達とノーマルやってる時とかは喋らないんですよ。私生活もマルチタスクは苦手ですし。

事実かは別として「(これだけ喋りながらプレイできるなら)喋らずにやったらもうちょい上手いんじゃないか?」と思うことは自分でもあるんですけど、配信者をやっている限りは「上手さだけにこだわる」プライドは捨てたいなと思ってます。もちろん高いランクには行きたいですよ? でもスタイルは変えたくなくて、喋りとプレイのリソースは今ぐらいのバランスで続けたいなと。

試合中に歌ったり物真似をしたり、隙を見て手を離したりしながらランクをプレイ。完全な特殊能力

――それは視聴者としては嬉しいですよね。本当にずっとコメントと掛け合ってますし、反応が面白いからこそあれだけコメントも多いのかなと。

たかやスペシャル:僕って色んなことに興味があって、「そもそも喋ることが思いつかない」こともないんですよね。別に積極的に取り入れようと思ったことはないんですけど、映画見たり漫画読んだり、SNS見たりで、30歳のくせにユーモアや話題の感覚は10代20代のままだから、大学生くらいの世代の視聴者と奇跡的に感覚がマッチして盛り上がってもらえてるんだと思います。

あとは分からないことをコメントに聞いたらたくさん教えてくれるじゃないですか。1人1人は全然信用してないんですけど、集合知としては信用できるから、知らないこととかどんどん聞いちゃうんですよね。

――いつだったか「外出していてもコメントに質問する癖が出る」という話をされていましたね。

たかやスペシャル:Kinatuくん(※)に「たかやさん、聞いたら答えてくれるからコメントと会話してるよ」って言われたんですよね。外出中なのに無意識に「ゴミ箱どこ~?」って口に出してたらしくて、癖になっちゃってたみたいです。

※今季のREJECTを含め、4つのプロチームで活躍してきたTOPレーナー。別タイトルのプロ選手から『LoL』に転向し、スカウティンググラウンズを経てLJLに参加。

「乾殿との共倒れ」で変わった意識と、LTKへの想い

――それほどにソロキュー配信に特化していたたかやさんですが、2025年はLTKに代表されるように「たぬきファイトタクティクス」「しゃるる杯」「初心者 The k4sen」でのコーチ、「LoL人狼」などなど……とにかくイベントラッシュで大活躍でした。

たかやスペシャル:うわ、いっぱいやったな~。僕の中で結構変わったと思ってるのは、やっぱりLTKですね。そこから他の配信者の人と一緒でも配信でウケる芸みたいなものをやったり、よく喋ったりできるようになったんですよね。

――ご自身で感じるくらい変化があったんですね。

たかやスペシャル:LTKでのインタビューで、毎回芸を色々とやってたんですよね。シーズン1のResolve Regalia(RR)COREのメンバーが暖かくて、ここは特に重要なんですけど、乾伸一郎が僕の後に続いて一緒に滑ってくれるんですよ。

それまで僕って「コラボだから変なこと言っちゃいけないし、無難にやらないと」と思ってた部分があったんですけど、乾伸一郎が一緒になって変なことやってくれるから「これで良いんだ」って、自分の配信のノリを外に出せるようになったなって、めっちゃ思いますね。その面でもLTKに参加して本当に良かったなって思ってます。

試合後インタビューで乾伸一郎さんが発言中の表情

――「The k4sen Con」でも代打出場も含めて大活躍でしたね。

たかやスペシャル:あれはまたちょっと特別で、Day1で出番終わって帰ろうと思っていた時に「k4senさんが体調不良だから待機して欲しい」と言われて、結局僕が出ることになったんですよね。その時に「k4senさんの代わりに出てきたたかやスペシャルが面白くなかったらイベント全体が冷めちゃう」って思って、謎にめっちゃくちゃ焦ったんすよ。

そこで頑張らないとと思って「これ、もう好きにやって良いですか?」ってZETAのスタッフの人に聞いたら「何しても大丈夫ですから」みたいな感じで背中を押してもらえて、いつも通りに振舞えたんですよ。あれも終わった後からすごく良い反響があって、「あ、こういう感じでも良いんだ」と思えたので、すごく大きかったですね。

△「The k4sen Con」では『LoL』以外のタイトルでも大活躍

――見ていて非常に面白かったですが、そこまで大きな心境の変化があったとは...。では2025年の中でも、LTKは特にターニングポイントになったということですね。

たかやスペシャル:本当にRRもSTもメンバーに恵まれました。変なことを言っても冷笑しないで受け入れてくれる、すっごく良い人たちだなって思います。もちろん僕が言うまでもなく、ストリーマーの人たちって大勢の人と仲良くなってるんだから良い人たちばかりなんですけど、それに今年(2025年)ようやく気づけました。

――そんなLTKについても詳しく聞いてみたいと思います。以前、k4senさんとしゃるるさんの対談インタビューではたかやさんがウォッチパーティ→コーチ→出場者とどんどん予定変更したというエピソードもありました。

たかやスペシャル:僕、元々はコーチが1番やりたかったんですよね。教えるのが上手いかは分からないんですけど、特に初心者の人に教えるのが楽しいんですよ。

でもLTKのコーチ陣が苦戦してるのを見ると「もどかしいだろうな」とも感じますね。実際にプレーするのは選手なので、自分の能力だけじゃ関与できない部分が大きいじゃないですか。特にインゲームは選手がどうするかで8~9割決まると僕は思っているんで、そこを作り上げていくコーチは大変そうで、今は選手で出てよかったかなって感じてます。

――初心者に教えるのが楽しいと言えば、「初心者 The k4sen」のコーチも担当されました。アドバイスもそうですし、「アタカンは絶対に触らない」と一部の難しい要素をバッサリ排除するなど、割り切った教え方をしているのも印象的でした。

たかやスペシャル:僕は初心者の人含めて『LoL』を誰かに教える時に意識しているのは、とにかく「モチベーション重視」ってことですね。やっぱり自分のやったことがチームの勝利に繋がったら嬉しいですし、逆に僕はマスター・イーで足速くなってるだけの時は何が楽しいのか分からなかったんで、そういう経験から来ているのかも知れないですね。

今回の「初心者 The k4sen」だとファン太さんが特に初心者で「何をしたらいいか分からない」状況だったと思うので、まずノーチラスでエンゲージをしてもらって、対戦相手のリスナーには「ファン太さんからのエンゲージが決まったらその集団戦は絶対に負けて」って指示を出してました(笑)。

△練習相手に丁度良い初心者を探すのが難しいため、リスナーを集めて「初心者っぽい動き」を指示することでスクリムを行った

――強引に成功体験を作りにいったんですね。

たかやスペシャル:それで「自分が思い切ってエンゲージしたらチームが勝てる」「これって自分のおかげなんだと」と感じてもらうことで、自分がチームに貢献していることを明確にするコーチングは意識しましたね。

何を教えなくて良いかの判断については……あんまり良くないかも知れないんですけど、僕って「ランクは低いけどこの人ならできる」みたいな考えが全然なくて、むしろ「すべては『LoL』歴と表示されているランク次第」くらいに思っているんですよ。だから相手のことを信用しすぎないで、始めたばかりの人がパンクしそうなことは教えませんでした。

――さすがソロキュー戦士ですね。

たかやスペシャル:そうなんですよ。これはLTKでもそうで、リスナーさんに「自分でやろうとしすぎで、チームメイトを信用してない」って言われることがあるんですけど、どれだけチームメイトが頑張っててもランクが一番高い僕が頑張らなくていいなんてことは絶対ないと思うんですよ。

そういうマインドがあるので、自分がやらかしても誰かがなんとかしてくれるって考えはあんまりないんですよね。

――確かに「背負っている」とも言われていましたし、シーズン1のオフラインでは敗戦後に「負けさせちゃいました」と発言していたのも印象的でした。キャプテンとしての責任感もあったと思いますが、やっぱりたかやさんのマインドでは「自分がやるべき」だったんですね。

たかやスペシャル:そうっすね。完全にランク史上主義なんですよ(笑)。でもチームメンバーの頑張りはめっちゃ感じてますよ。特にひなーの(ST COREでADCを務める橘ひなのさん)はゴールド~プラチナぐらいのランクなのに、本当にすごいと思います。

――恐らく記事が出る頃にはLTKの結果が出ていると思いますが、取材時点(12月中旬)での意気込みも敢えて聞いてみたいです。ST COREは先ほども触れていただいたようにレギュラーシーズン0勝6敗からの下剋上を狙う立場ですが、感触はどうでしょうか。

たかやスペシャル:そもそも、「これは無理だな」と思ったことは一度もないんですよ。もちろん修正ポイントや相手に劣っていた部分もあるんですけど、あと一歩で勝てる試合を落としてしまったというのもありますし、絶対勝てない相手でもないと思ってますね。

――客観的に見ても、惜しい試合が多かったと思います。

たかやスペシャル:なんかすげえポジティブすぎて申し訳ないんですけど、今は良い位置にいると思ってるんですよ。0-6は一見「もうノーウェイ」みたいな感じかも知れませんが、実際にプレイしている側の感覚としてはそこまでの差はないですし、どこ相手にも本番で勝ってもおかしくない。それは負けてもおかしくないのと一緒なんですけど(笑)

しかも、1回勝ったらLTK全体の雰囲気が変わると思うんですよね。シーズン2はポイントだけ見るとDCが圧倒的な1位になってるんですけど、めっちゃ面白かったシーズン1と同じかそれ以上にシーズン2を面白くできるのは、俺たちSTにかかっている割合が大きいと思うんですよ。

1戦目で僕たちSTが戦って負けたら「あー、やっぱり順位通りになるのかな」って見えちゃうかも知れないですけど、勝ったら「この後の試合もどうなるか分からないな」ってなるじゃないですか。しかもSTがそこから決勝まで行ったら、会場も「このままSTの優勝が見たい!」ムードになると思うので、全然悲観的じゃないですね。

――他のチームもそうですが、練習もあれだけ取り組まれていますし、自信に繋がっているのかもしれません。

たかやスペシャル:「最高のピックが見つかって、最高の形だ!」とまでは言えないんですけど、少なくとも0-6になるような実力ではないと感じているから、ポジティブなんだと思います。でも何より「LTKを盛り上げたい」気持ちがすごくあるので、勝ちたいですね。

――良い結果になるよう、祈っています!

たかやスペシャル:ありがとうございます。これでダメでも、配信でリスナーに「あんなこと言ってたのに全然じゃないか」ってイジられるだけなので。


△プレイオフ本番ではチーム一丸となって奮戦するも、PDの好プレイを前に無念の敗退。たかやさんが贈った「ザ・ゲーム」の称号がたらい回しにされる一幕も。

SHGと一丸で競技シーンを盛り上げたい! 2026年はLJL出場も?

――そして、たかやさんと言えばソロキューとチームでの『LoL』に加えて、競技シーンのウォッチパーティーも定番です。特に一時期はLJLを年間ほぼ全試合配信で観られていましたよね。私もたかやさんの配信でLJLを見るのがいつも楽しみです。

たかやスペシャル:やっぱりLJLが一番僕にとって面白いんですよね。例えばLTKってめちゃくちゃ注目されてますよね。でもそれってレベルが超高いからじゃなくて、参加選手のキャラクターとかパーソナリティを知っているから、熱中できる訳じゃないですか。

それと一緒で、僕はLJLに出ている選手をよく知っているから、その人たち同士で一生懸命戦って「こっちが勝つと思ってたけど逆転だ!」みたいな展開が面白いんです。だからよく「LCKは観ないの?」って言われるんですけど、僕にとって見たいリーグは知っている選手が大勢出てるLJLなんですよね。あー、ウォチパしたい!

△Ino選手の所属チームを応援するあまり、様子がおかしくなってしまうこともしばしば。なお、動画の「BC vs AXIZ」のBo5はLJL史上でも屈指の名シリーズに数えられる対戦だった。

――流石「元・プロ志望」の視点ですが、2025年はLJLのフォーマット刷新もあって新しいチームが数多く参加しましたが、以前ほどたかやさんの知る選手の参加が少なくなってしまったのが少し残念でした。

たかやスペシャル:そうなんですよ。なので確約はできないんですけど、来年は観るより出場しようかなとも考えています。やっぱりLJLが盛り上がって欲しいので。


△LJLでは2026年から、コンテンツクリエイターが現所属チームに籍を置いたまま別のチームからLJLに参加できる特例措置が設けられる

――常々「自分で選手を5人集めてLJLに参加したい」というお話もされていましたよね。

たかやスペシャル:やりたいなー、それ。自分が「この人強いよな」「いい選手だな」って思った選手とか、あとInoくんとかをLJLに送りこんで試合を見たら絶対に楽しいと思うんですけど、やっぱり実際にチーム活動するとなると給料も支払わないとですし色々ハードルがあって、それなら自分で出た方が健全なのかな、と思ってます。

――私も競技シーンをずっと取材しているので、もっと盛り上がって欲しいなと思います。ちなみに新旧問わず、たかやさんの好きな選手・憧れた選手は誰でしたか?

たかやスペシャル:好きな選手ですか……僕は逆張りじゃないですけど、誰もがFaker(現 T1)選手やChovy(現 Gen.G)選手が好きっていう頃に、そのライバル枠のUcal(現 DRX)選手やBdd(現 KT Rolster)選手に「目をつけてるぞ」っていうのが好きなんすよね(笑)。特にBdd選手は「CJ Entus」に加入した頃に自分のサモナーネームにしていました。

――そこまでするのはかなり推しですね(笑)

たかやスペシャル:他にもサモナーネームにしたのはUcal選手とBjergsen(※)選手で、それで言うと一番憧れたMIDレーナーはBjergsen選手かな。純粋に世界ナンバーワンMIDだと思ってたし、歴代のチームであの頃の「TSM」が一番好きだったと思います。

※デンマーク出身のMIDレーナー。北米地域のトップチーム「TSM」で2013年から長きに渡って活躍し、圧倒的な成績でリーグ史上最高の選手と評された。2023年に引退。

当時は友達とオンラインゲームをやっていても、みんな社会人なので26時くらいに寝ちゃうんですよ。でも生活リズムが乱れてる僕はなかなか寝れなくて、朝方になるとちょうどNA LCS(当時の北米リーグの名称)の配信が始まるのでよく見ていました。

あとPowerOfEvil(※)選手だ!今のXのID「@PowerofTakaya」もPowerOfEvilのオマージュなので(笑)

※ドイツ出身のMIDレーナー。独自のビルドや高精度のプレイを武器とし、欧州と北米の両トップリーグで活躍したプレイヤーとして知られる。現在は地域リーグのチームで活動中。

――では、そんな「目をつけてる」たかやさんが今、注目している選手は誰ですか?

たかやスペシャル:う~~ん。今だとパッと思いつかないですね。若くて良い選手だとkkkkkkkkk(「VARREL YOUTH」のTOP。読みは「ケーケー」)くんとか……あっ!注目の選手だと「やうじ」(Riddleストリーマーのゆきお)ですね。

――なるほど!ゆきおさんは確かに注目のプレイヤーです。

たかやスペシャル:やうじはもう『LoL』がめっちゃ好きだし、めっちゃランク回すからどこまで行くのか楽しみなんですよね。元々プロの競技選手だったので、それこそマスターとか上のランクまで行ったらプロシーンも目指して欲しいなって思うくらいに注目しています。

ゆきおさんとたかやさんは「Riot Games ONE 2025 ライアットクアドラスロン」では、チームOneの一員として共闘

――ピックプールのプロっぽさもゆきおさんの魅力ですよね。そして、競技シーンと言えば、やはりSHG所属のたかやさんには来季のSHGのロースターの感想も聞きたいなと思っています。

たかやスペシャル:めっっちゃ期待してますね!まず、またVstaと会えるのがめちゃくちゃ嬉しいんですよ。本当にすっごい良い奴だし、日本語もめっちゃ上手いし、当然『LoL』だってChovyの同僚だったくらい(「Hanwha Life Esports」在籍時)だから超うまいんすよ。


△2026年に向けSHGはVan、Aria、Vstaの3選手を迎え、PSG Talonのコーチスタッフも加入

――べル=ヴェスSUPをピックしたこともあり、見ていて面白いプレイヤーでもあります。

たかやスペシャル:この1年は競技シーンに出ていなかったので「Vstaどうしてるんだろう」と思うこともありましたし、またVstaのプレイが見られるだけでも楽しみですね。それにAriaは「本当に厄介だった敵が味方になる」っていう興奮がありますし、VanもSHGのチームゲームで成長してすっごく強いJGになったら「Worlds行けるな」って思ってます。

――コーチも強力な布陣になり、期待感は高まりますね。やはりWorldsに日本チームが出ているのを観たいです。

たかやスペシャル:日本ではストリーマーの『LoL』がかなり人気ですけど、競技シーンの人気はまだまだ足りない部分があるじゃないですか。だからこそSHGが結果を残して、最近『LoL』を始めた人が「プロになってみたい」「プロシーン見ようかな」ってなる機会を作るのがめっちゃ大事だと思うんで、結果を残すことが使命なんじゃないかなって。

――Worldsで活躍した「DetonatioN FocusMe」や、VALORANTにおける「ZETA DIVISION」のような存在が今必要ということですね。

たかやスペシャル:ですね。なので2026年は絶対結果を残して欲しい強い気持ちはありますし、僕もめっちゃ頑張って応援します!

△2025年はLCPファイナルのウォッチパーティでベトナムでも観戦

――早くも来シーズンの開幕が待ち遠しい気持ちですが、最後にたかやさん個人としての今後の目標や、チャレンジしてみたいことを教えてください。

たかやスペシャル:2025年はたくさんのイベントに呼んでもらって「なんかオフラインで会場盛り上げるの好きだな」って思ったので、もっとオフライン系のイベントに出られるように頑張りたいっていうのが1つですね。他に何かあったかな……。

あ、思い出した!僕、周りの友達とか配信者に影響を与えられる人になりたいなと思ってるんです。僕は運良く伸びることできましたけど、配信ってやっぱり誰もが数字を伸ばせるものではないので、僕自身が友達とか関わった人も伸ばしてあげられるようになりたいなって思うことがあるんです。

あと、僕はYouTubeの編集も結構友達にやってもらってるんですけど、もっと昔一緒にゲームやってた友達にも仕事を紹介できるくらいになれたら良いなと思ってます。それくらいの影響力を持って、なんか……みんな幸せになってほしいな。

――最後だけ急にフワっとしましたが、素敵な目標だと思います。

たかやスペシャル:ふわふわしてますよね(笑)。しゃるさん(しゃるるさん)にもよく「たかやはさぁ、なんかやりたいことないの」って聞かれます。

――「こういう人物になりたい」というのは、配信者さんの目標としては確かに珍しいですよね。

たかやスペシャル:僕って人生の目標が配信じゃなくて、もっと先にあるんですよ。最終的に田舎でゆっくり蕎麦とか食べてる生活が憧れなので、配信でビッグになれたら、冬は暖かい沖縄に、夏は長野みたいな涼しいところに住めるような人間になりたい。っていうのが僕の夢なんです。

――老後が視野に入ってるんですね(笑)。それでも、ソロキューはしていそうですね。

たかやスペシャル:してる気がします(笑)。配信してるかは分かんないですけど。

――まだまだお話は尽きませんが、今日はたかやさんの経歴と無限の『LoL』愛が聞けて、非常に興味深かったです。ぜひまた深掘りし切れなかった点も、『LoL』についてのお話もお聞きしたいですね!

たかやスペシャル:ありがとうございました!パッチノートに関すること以外ならぜひ呼んでください!!

ーーありがとうございました!

<執筆:ハル飯田/編集・撮影:松田和真>

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