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4月上旬にSplit 2が開幕した『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」。5月16日には、日本のFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)がMVK Esports(MVK)と対戦しました。
まずはGame 1、SHGがファーストブラッド獲得から良いスタートを切ったかに見えましたが、MVKがオブジェクト面で優位を築きます。終盤にはドラゴンソウルとバロンを立て続けに獲得し、MVKがそのまま試合を制しました。続くGame 2、序盤のデッドで苦しい立ち上がりとなったSHGでしたが、Evi選手をはじめ各選手の素晴らしい個人技が炸裂。そのままSHGが見事な逆転勝利を果たし、勝負はGame 3に持ち込まれます。両者ともに譲れない熾烈な戦いが繰り広げられましたが、集団戦の勝利を重ねたMVKが最終的にネクサスを破壊。これにより、SHGは残念ながら1-2で敗北となりました。
試合終了後、SHGのVsta選手にオンラインでインタビューさせていただいたので、そのときの模様を早速お届けします。

――今日は1-2で悔しい結果となりましたが、まずは試合の感想から聞かせてください。
Vsta:今日のMVK戦は重要な試合だったんですけど、上位が狙える位置だったにもかかわらず決められなくてとても残念です。
――このところ負けが込んでいたなかで、どんなフィードバックを経てどんな準備をしてきましたか。
Vsta:フィードバックでは、自分たちが無理なファイトを何度もしていてセットアップも上手くいかない戦い方をしていたので、ゆっくりひとつひとつやっていこうと話していました。今日のGame 3ではその点は上手くいったんですけどその後のマクロ面でスムーズにいかなかったので、その点がまだ足りなかったと思います。
――ひとつ解決したと思ったらまた別の問題が出てきてしまった、という感じだったんですね。試合については、Game 2の素晴らしい逆転勝利のことから聞いていきたいと思います。序盤不利な状況だったところから、どのように逆転を狙っていましたか。
Vsta:最初のレベル2、レベル3でボットのレーン戦が崩れてしまい、それをジャングルファイトで取り返そうとしてかなり無理をしてしまったと思います。ですが相手に対してこちらの構成が良かったので、自分たちがオブジェクトファイトをゆっくりやれば勝てると思って重視していました。
――ボットレーンで相手のインナータワーまで詰めてキルをもぎ取ったシーンもありましたが、多少強引にでもキルを獲ろうと意識していたのでしょうか。
Vsta:僕がポッピーを使った試合でしたっけ?そのシーンはよく覚えてないんですけど、相対的にサイドレーンでオリアナとヨリックが両方とも勝てるので、ミッドレーンに注力するよりもサイドレーンで何かやろうというコールがあってその通りに動いた感じでしたね。

――Game 3は互角の戦いといった雰囲気だったものの、最終的に敗北という結果になりました。敗因は何だったと思いますか。
Vsta:最初のほうは上手くやれたと思うんですよね。カミールサポートの長所は、序盤のレーン戦で強くて相手のジャングルで戦うのも強い点だと考えてピックしたんです。その点についてはプラン通りできたんですが、後になってヘラルドを相手にほぼフリーで渡してしまったことが大きな問題だったと考えています。
――なるほど。ちょうどカミールピックの背景を聞こうと思っていたんです。実は直前に「LCK」でT1のKeria選手もカミールを使っていたので、さすがに影響を受けてとかではないだろうとは思うのですが、ちょっと気になっていました。
Vsta:試合前はケイトリンに合わせてバードあたりを考えていたんですけど、バンピックでヴァイ・アーリを取ることができたので急に突っ込んで行く構成になったんです。そこで、カミールまでピックして序盤にスノーボールして少数戦をやっていったらいいんじゃないかと考えて選択しました。試合では序盤にスノーボールした分を生かしてゲーム運びをしていかなければならなかったと思うんですけど、オブジェクトを相手に渡し続けてしまったので上手くいきませんでしたね。Keria選手が直前に使っていたのもチラッと見ていて、インスピレーションはほんの少し受けたような気がします(笑)。

――前回Maruコーチのインタビューで、現在のSHGについて「どのチームにも勝てるが、どのチームにも負ける可能性がある」という印象的なお話がありました。そして「安定感を追求している」とのことだったんですが、Vsta選手はチームの現状についてどう見ていますか。
Vsta:Maruさんの言葉に僕も同意します(笑)。ですが、決して悪くない言葉だと思っています。今日のGame 1では序盤に事故があってミスも多かったと思うんですけど、そういったミスをしないようにして無難にゲームを始められれば、僕らはファイトが強いチームだと思うんです。最初に事故だけは起こさないように気をつけて、無理せず自分たちがやるべきプレイをすればもっと強くなれると見ています。
――さて、SHGは4位でプレイオフが確定し、早速来週から試合が始まります。ここからは本格的に「MSI」進出を目指して戦っていくことになりますが、ぜひ意気込みを聞かせてください。
Vsta:今回僕らはプレイオフでシードが狙える位置にいたにもかかわらず、それは叶いませんでした。ですが、あまり順位にとらわれすぎず、プレイオフではひとつずつ道場破りをするかのようにゆっくり勝ち上がっていきたいと考えているので、皆さんには楽しく試合を見てもらえたらと思います。
――楽しみにしています!ところで先週、試合後に会場でファンミーティングがありましたよね。もらったプレゼントの写真をSNSにアップしていたのも拝見しましたが、ファンの皆さんと直接交流してみていかがでしたか。
Vsta:プロゲーマーになってこうしてファンミーティングが行なわれることは、僕にとってすごく嬉しいことなんです。しかも日本から来てくださった方もいらっしゃって、僕らを応援するために会場を訪れてくれたファンの皆さんの心意気にすごく感動しました。遠くから来てくださった分、勝利をお届けしたいのにそれができなくて悔しいです。ファンミーティングは今後もまたあったらいいなと思いますね。
――では最後に、日本で応援し続けてくれている大勢のファンの皆さんに向けても是非、メッセージを聞かせてください。
Vsta:SHGがもし日本でもファンミーティングを開催してくれたら、絶対に駆けつけたいと思っています!日本で応援してくださっているファンの方々のためにも、ちょっとチームにも相談してみますね(笑)。
――わかりました(笑)。インタビューも、ありがとうございました!

「LCP 2026 Split 2」は全8チームによるBo3対戦のシングルラウンドロビンでレギュラーシーズンが行われ、上位6チームがBo5形式のプレイオフへと進出。プレイオフで優勝したチーム、そして勝敗と順位によって獲得できる「チャンピオンシップポイント」最上位のチームが「MSI」への出場権を手にします。