今週の『リーグ・オブ・レジェンド』韓国リーグ「LCK」を振り返る“週刊LCK”。Week2は、T1のレジェンド・Faker選手が前人未到の1000試合出場を達成するなど、記録ずくめの一週間に。さらに、フィアレスドラフトの影響もあり、約12年ぶりに登場したチャンピオンが現れるなど、意外なピックも見られました。上位対決ではGen.Gが無敗を守り単独首位に浮上。LoL Esports世界最高峰のリーグである「LCK」Week2を、記録、注目ピック、そして結果からお届けします。
◆Fakerの1000試合出場など、記録づくしの一週間
LCKのWeek2は、まさに記録づくしの一週間となりました。以前の記事でも触れたように、Faker選手の1000試合出場がWeek2で最大のトピックとなりましたが、その他の選手たちにも多くの記録が生まれました。
Week2で達成された主な記録(※順位は記録達成時点のもの)
・HLE Peanut選手 通算5000アシスト(歴代3位)
・DNF Life選手 通算3500アシスト(歴代12位)
・DK BeryL選手 通算300勝(歴代17位)
・BFX kellin選手 通算3500アシスト(歴代12位)
・T1 Faker選手 通算1000試合出場(歴代1位)
・BRO Pollu選手 通算500アシスト
・DNF Pyosik選手 通算400試合出場
・Gen.G Chovy選手 通算3500アシスト(歴代14位)
◆12年ぶりの使われ方をしたチャンピオンも...?
Week2では数多くの記録が生まれたLCKですが、記録を打ち立てたのは選手たちだけではありませんでした。フィアレスドラフトの影響もあって、多くの珍しいチャンピオンピックが見られたことも、先週の特徴と言えるかもしれません。中でも4月11日に行われたGen.G vs NS戦のGame1では、NSのKingen選手がメタピックであるグウェンを相手にTOPダイアナをピック。このピックにより、TOPダイアナは2013年以来、約12年ぶり、4277日ぶりのLCK登場となりました。

その他にWeek2で久々の登場となった主なチャンピオンたち
・JGLゼド 4027日ぶり(Gen.G Canyon選手)
・MIDチョガス 3655日ぶり(DK ShowMaker選手)
・TOPヨリック 2112日ぶり(DNF DuDu選手)
・MIDヴェックス 1114日ぶり(DK ShowMaker選手)
◆上位対決を制したGen.Gが単独首位に
先週行われたLCKのWeek2は、9日のDNF vs HLEの一戦からスタートしました。1セット目は、試合全体を通してわずか15キルという、今シーズン最少キル数の試合をHLEが制しました。2セット目はDNFが勝利し、波乱の展開も予想されましたが、3セット目ではZeka選手のアカリが15/1/4という圧巻のパフォーマンスで、DNFを1-2で撃破しました。Game2のDK vs BROは、DKが難なく勝利しました。
10日のGame1では、共に1勝1敗で6位タイに並んでいたBFXとDRXが対戦しました。結果は、好調のBFXが2-0のストレートでDRXに勝利しました。Game2では、今シーズン初のテレコムウォーでT1とKTが対戦。Faker選手の1000試合出場となったこの試合は、T1がKT相手に難なく勝利し、Faker選手の記念日を白星で飾りました。また、T1の新人でADCのSmash選手もLCK正規シーズンデビューを果たし、T1にとっては記念すべき一日となりました。

11日は、お互い未勝利同士のBROとDNFの一戦からスタートしました。1セット目はDNFが勝利したものの、2・3セット目を立て続けに制したBROが、今シーズン初勝利を記録しました。Game2では、共に無敗で2位のNSと3位のGen.Gが対戦。注目の一戦となりましたが、試合はGen.Gが終始NSを圧倒し、2-0で勝利しました。
12日のGame1では、Week2最大のビッグマッチとなるHLE vs T1が実現しました。LCKの正規シーズンでは初対戦となった両チームの激突に注目が集まりましたが、この試合でもHLEのZeka選手が2試合通して0デスと圧巻のパフォーマンスを披露し、HLEがT1を2-0で撃破しました。Game2では、0勝3敗で未だ勝利のないKTと、好調のBFXが対戦。結果は2-1でKTが勝利し、今シーズン初勝利となりました。

Week2最終日の13日は、両チーム無敗で首位タイのDKとGen.Gが対戦しました。首位対決であると同時に、DKはGen.G相手に17連敗中という成績も紹介され、連敗ストップなるかという点でも注目を集める一戦となりました。

Game1では、序盤から試合の主導権を握ったDKがそのままスノーボールし、1セット目を先取しました。2セット目も、序盤からDKがキル数では差をつけたものの、ゴールド差ではなかなか差を広げることができずにいると、Gen.Gがわずか2回の集団戦勝利で試合を決め切り、1-1とゲームカウントを振り出しに戻しました。また、この試合ではChovy選手が使用したコーキが勝利し、LCKで続いていたコーキの連敗は「8」でストップしました。

そして迎えた3セット目では、中盤まで一進一退の攻防が続きましたが、27分頃に発生したアタカン周辺での集団戦にGen.Gが勝利すると、試合は一気にGen.G優勢に傾きました。そのままDKに勝利したGen.Gは、無敗のまま単独首位に躍り出ました。Game2では、NSがDRXに2-1で勝利し、今シーズン3勝目を挙げました。

