昨年開催された「T1 HOME GROUND」を皮切りに、LCKでは今年からT1以外のチームでもホームイベントが開催されるようになりました。今回は「2025 LCK ROAD SHOW IN SUWON」と銘打ち、5月3日にはGen.G主催の「Gen.G HOME STAND」、4日には「KT HOME COMING」と、2つのイベントが連日行われました。
筆者は今シーズン最初のLCKホームイベントとなった3日の「Gen.G HOME STAND」に現地で参加してきました。本稿ではその模様をたっぷりお伝えします。
◆今回のホームイベント開催地は「水原(スウォン)」

今回の会場は、韓国の首都ソウルから電車で約1時間、京畿道水原(スウォン)市にある「水原コンベンションセンター」です。最寄り駅は地下鉄・新盆唐線の光教中央(クァンギョジュンアン)駅で、駅から徒歩約10分の場所にあります。
ロビーに入ると、ゲートや建物内の柱などもすべてイベント仕様になっており、入場前から期待感で胸が膨らみました。






◆チケット無しでも楽しめる無料のイベントエリア
同じ建物内のメイン会場に隣接して、チームのショップや各企業のブースが設置されたイベントスペースがありました。こちらはチケットがなくても誰でも入場可能で、多くの人々が楽しんでいる様子でした。
また、筆者は3日のみの参加でしたが、イベントスペースには翌4日に開催されるKTのイベントブースやグッズショップも設置されており、LCKのさまざまなチームのブースを楽しむことができました。







イベントスペースの中でも、ひときわ混み合っていたのはGen.Gのグッズショップでした。
Gen.Gには「젠랑(ジェンラン)」という虎をモチーフにした公式マスコットキャラクターがおり、このジェンランのグッズは特に女性から絶大な人気を集めています。今回のホームイベント開催に合わせてジェンランのポップアップストアがオープンし、限定グッズを求める人々で長蛇の列ができていました。筆者もグッズを買うために並びましたが、レジにたどり着くまでに約2時間半かかりました…。




また、イベントスペース内には「RIOT STORE」も出店しており、2023年に韓国で行われたWorlds 2023の公式グッズなど、日本ではなかなか手に入らない『LoL』グッズが多数販売されていました。



◆対戦相手チームのファンでも楽しめるイベントづくり
メイン会場から外に出て階段を降りた先の建物内には、Gen.Gのこの日の対戦相手であるDplus KIA(DK)のグッズショップと、試合後のファンイベント会場が設けられていました。
アウェーチームのファンでも楽しめるような会場づくりがされていたことは、とても印象的でした。会場にはGen.Gのファンだけでなく、DKのファンも多数来場しており、アウェイチームにとっても特別な一日となるイベントだったように思います。




◆試合前には『VALORANT』部門からの嬉しい報告も!
外のイベントを楽しんだ後、試合開始時間である15時が近づいてきたため、試合会場であるメインホールへ入場。
試合前には、Gen.G VALORANT部門のt3xture選手がスクリーンに映し出され、インタビュー形式で、同部門が世界大会「Masters」への出場権を獲得したことを会場のファンに向けて報告しました。
t3xture選手が「『LoL』でいうところのMSIのような大会です」と説明すると、会場からは大きな歓声が上がりました。

試合前のインタビューなどが終わると、いよいよ両チームの選手が入場。普段の試合とは異なり、各チーム1人ずつ選手が紹介されていきます。中でもGen.GのフランチャイズスターであるChovy選手とRuler選手の入場の際には、ひときわ大きな歓声が上がっていました。


LCKは普段LoL Parkで開催されているため、観客の歓声にはある程度慣れていますが、やはり今回のような大規模会場での試合は、雰囲気の何もかもが大きく異なりました。歓声の大きさはもちろん、ファンの一体感や緊張感、盛り上がり方のすべてが特別感にあふれており、筆者も「ああ…やはりオフラインイベントは素晴らしいなあ…」と改めて実感しました。




メインイベントであるLCK Week5のGen.G対DK戦では、ホームのGen.Gが圧巻の強さを見せて2-0で勝利し、無敗の首位をキープしました。勝利後の会場はGen.Gコールで包まれ、ホームイベントならではの大きな盛り上がりを見せました。この日最初のPOM(Player of the Match)にはChovy選手が選ばれ、試合後には壇上で単独インタビューが行われました。


試合終了から1時間ほど経つと、Gen.Gメンバーによるファンイベントがスタート。選手たちとファンがさまざまな形で交流し、こちらも試合に劣らず大きな盛り上がりを見せました。



筆者は昨年開催されたT1のホームイベント「T1 HOME GROUND」にも参加しましたが、今回のイベントはT1のイベントとは違った楽しさがあると感じました。
2つのイベントを比較すると、全体的にT1のイベントよりも規模は小さかったものの、ホームイベントでありながら1つのチームだけでなく、複数のチームのコンテンツを楽しめる点が非常に素晴らしいと感じました。
韓国ということもあり、なかなかこういったイベントに参加するのは難しいかもしれませんが、機会があれば一度足を運んでみてはいかがでしょうか。