
6月13日(金)に行われた「Road to MSI」のRound3にてHanwha Life Esports(HLE)を破り、MSI進出を決めたGen.Gの選手5人と監督がプレスカンファレンスに出席。試合の感想やMSI連覇へ向けた記者たちの質問に答えました。
◆Chovy「プレッシャーは特に無かった」
――試合に勝利した感想を教えて下さい。
Kiin:0-2からリバーススイープに成功したことは、 プロ生活の中で初めてで嬉しかったですし、MSIにも第1シードで進出することができて満足しています。
Canyon:今日負けていたら、2日後にまた試合があり、大変になると思っていたので、勝ててよかったです。
Chovy:今日は2連敗して始まりましたが、3連勝して逆転したのが大きな収穫だったと思います。
Ruler:序盤の試合内容は少し残念でした。それでも、チームメンバーみんながメンタルを保って頑張ったので嬉しいし、それで勝った試合なのでより嬉しいです。
Duro:3-2で苦労して勝ちましたが、MSIに第1シードで進出できたことが本当に嬉しいです。
KIM監督:リバーススイープで勝利したのは、選手たちには良い経験だったと思います。しかし、ヒリヒリしました...(笑)
――専門家たちの勝利予想は圧倒的にGen.Gでしたが、2セット終了時点までは選手、監督が思っていたものとは違う試合展開だったと思います。2セット目以降はどういうフィードバックなどをしましたか?
KIM監督:2セット目以降はプレイ中のミスについて話をして、選手が熱くなっていたので、クールダウンさせるようにしました。2セット目は準備していた通りのバンピックになりましたが、上手くいかなかったので、エラーがあったから修正しようと伝えました。3セット目は「楽にやろう。やる事をやって気持ち良くプレイしよう」と伝えたら、選手たちが集中して付いてきてくれて、その時から雰囲気がガラッと変わって勝てたと思います。
――5セット目で見せた活躍が印象深かったですが、どこにフォーカスを合わせてプレイしましたか?
Duro:ゲームする時は、いつも相手のSUPの動きのチェックと、相手が何をしてくるかをずっと考えながら、それに合わせてプレイをしています。

――相手が「フルセットの悪魔」と呼ばれるHLEでしたが、0-2から2-2に持ち込んだ後、最後の5セット目に向けてプレッシャーはありませんでしたか?
Chovy:プレッシャーは特に無かったです。上手くやれば勝つし、できなければ負けるだろうと思っていました。
――先ほどRuler選手は勝利した喜びもあるが、残念な部分もあったと表現されていたと思います。どのような点が残念だと感じていますか?
Ruler:上手くいった部分もあり、上手くいかなかった部分も多くて.....例えば1セット目なら、序盤のBOTレーンでミスがあり、起こるはずのないデスが生まれたのが残念でした。有利な状態で上手くプレイできなかったことが多かったです。
――BO5の5セット目はメンタルゲームだと多くの選手たちが表現しますが、0-2になった時どういう覚悟で挑んだのか。なぜ最後は1人でネクサスタワーを折りに行く判断をしたのでしょうか?
Ruler:1セット目は本来なら勝てていた試合だと思いますが、負けてしまい、2セット目も負けてしまい…自分を始め、チームみんながメンタル的にしんどかったですが、今日は負けられないという思いがありました。他のメンバーもそう思っていたと思うとメンタル的に問題なかったと思います。 5セット目の最後にネクサスタワーを叩いていたシーンは、みんなが敵に仕掛けて、相手チームが逃げていたと記憶していますが、この状況でミッドを押せれば、相手も負けているからリコールも難しいので「ネクサスタワーを折って、集団戦すれば絶対勝つ」と思ってタワーに触っていました。

――韓国代表としてMSIに進出しましたが、ディフェンディングチャンピオンとして優勝する確率は何%だと思いますか?
Chovy:ディフェンディングチャンピオンとしてまたMSIに出場しますが、ディフェンディングチャンピオンだからというよりかは、僕らも優勝トロフィーを眺めながら、挑戦する立場だと思っています。優勝確率は……よく分かりません。
KIM監督:ディフェンディングチャンピオンということもありますが、1年ぶりにMSIに参加します。最近はLPL相手とスクリムをしていますが、すごく上手くて、勝ったり負けたりしています。私たちもたくさん準備をしなければいけないと思っています。優勝確率は…優勝したいという気持ちはありますが、確率は自分がいうのもあれかなと思います。
――KIM監督が客観的に見て、1人の選手に今日のPOMをあげるなら、誰にしますか?
KIM監督:1人を選ぶのは難しいですが、Canyon選手が大変な場面でオブジェクトのスマイト勝負を上手くやってくれて、そのおかげで試合が続けられたと思っているので、Canyon選手にあげようと思います。

◆Ruler「対戦したいチームはBLG」
――MSIで対戦したいチームや選手はいますか?
Kiin:特に1チームを相手したいというよりかは、海外の上手なチームと試合をしてどんな感じなのか体感したいと思っています。
Canyon:海外の最も強い2チームが集まる大会なので、そのようなチームたちと一緒に試合をすることを楽しみにしています。
Chovy:対戦したいチームというのは無くて、どのチームと当たっても勝ちたいと思っています。
Ruler:昨年はLPLで試合していたこともあって、BLGともう一度やりたいです。
Duro:僕は初の国際戦で、特に対戦したいチームがあるというよりかは、各リーグの強いチームたちなので、そのチームを相手に自分がどこまでできるのか試したいです。
――明日(14日)のT1 vs KT戦はどちらが勝つと思いますか?
Kiin:最近勢いづいているKTの方が勝率が高いと思います。
Canyon:T1とKTは久しぶりに試合をすると思いますが、T1が少し有利じゃないかなと思います。
Chovy:僕はKTが勝つと思います。
Ruler:そしたら、僕はT1で
Duro: 両チームとも上手いので、選ぶのが難しいです。
KIM監督:私も予想が似ていますが、KTが勝つと思います。
――LPLのAnyone's LegendがMSIへの出場権を獲得し、Tarzan選手とは久しぶりの再会になりますが、どのように感じていますか?
Chovy:プロゲーマーという仕事をしていれば、昔のチームメイトと会うというのはよくある事なので、特別なことではないと思います。
︎――今日、会場でとあるファンが、HLE相手に昨年のLCK Summer決勝と今年のLCK Cupの決勝で負けたのが記憶に残っていると言っていました。今回HLEとまた対戦をして、今回の勝利が特別なものになりましたか?
Chovy:今回は勝ちましたが、そこまで特別だとかは思っていなくて、もし負けていたとしても、「上手くプレイできなかったから負けた。残念だった。次は上手くやって勝てばいい。」と考えて臨みました。

――KIM監督も仰ったように、重要なスマイト勝負で何度も勝利をしました。スマイト勝負でいい結果を出せた理由、記憶に残っているスティールはありますか?
Canyon:スマイト勝負は運に左右される部分が大きいと思うので、その瞬間、最大限に集中力を高めて、勝てる確率を高くしています。一番印象に残っているスティールは、5セット目にZeus選手のメガナーがブッシュを守っていたのを掻い潜って、3ドラゴン目をスティールした場面です。

<取材、執筆:えごいすと/取材、翻訳:ぴす/編集:岡野 朔太郎>