【ゲハ訪問記 #2】DFMゲーミングハウスをレポート!QOLが上がる生活スタイルとチーム内外での交流【LCP】

今シーズンから有観客開催が始まった「LCP」。筆者が現地観戦のため台北へ行った際、ご好意によりゲーミングハウス取材が急きょ実現しました。本稿では、DFMのゲハにお邪魔したときの模様をお伝えします。

League of Legends インタビュー・コラム
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今シーズンから有観客開催が始まった『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のプロリーグ「LCP」。

筆者が現地観戦のため台北へ行った際、日本チームのご好意によりゲーミングハウス取材が急きょ実現しました。

本稿ではFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)訪問の翌日、DetonatioN FocusMe(DFM)のゲーミングハウスにお邪魔したときの模様をお伝えします。こちらでも普段のインタビューではあまり聞く機会がないような、ゲーム以外のお話を中心に伺いました。SHG編からご覧いただくとよりわかりやすい内容となっていますので、読んでいない方はぜひリンクからご覧ください。


◆都市開発の恩恵をふんだんに受けたDFMのゲーミングハウス

DFMゲーミングハウスをマップアプリで調べたところ、台北市の中心部からは少し離れているものの近年の都市開発で非常に便利になったエリアであることがわかりました。筆者はSHGのゲーミングハウスがある方面は何度も行き来したことがあるのですが、こちらはあまりなじみのない地域。地下鉄(MRT)もありますが、路線バスにハマった筆者はマンションの目の前にバス停があるのをしっかり確認して、今日もバスに乗り込みます。

バス停前の建物に入ると、小さな受付カウンターがありました。受付の男性と目が合ったので「日本のプロゲーミングチームに会いに来たんですけど、こちらに住んでいますか?」とたどたどしい中国語で喋るとすぐに日本人とバレたらしく、「日本から○○(マネージャーの本名呼び捨て)に会いに来たのか!?」と興奮気味に質問されました。筆者が「そうです」と答えるやいなや、そそくさと電話をかけ始める男性。

「もしもし?君の友達が会いに来てるよ!」

ナチュラルに中国語で喋り出し、かなりフランクな印象を受けたのでチーム内に中国語を理解できる人がいるのか尋ねると、「いや、それが彼ら中国語が通じないんだよ。こっちも日本語がわからないからね、ワハハ!」とのこと。なかなかインパクトのある方でした。

受付のところで待っていると、ほどなくしてエレベーターからマネージャーさんが降りてきてくれました。そして再び同じエレベーターに乗って上の階へと向かいます。

ロビーの奥にある小さな待合室。洋風の建物にマッチする中華風の飾りがオシャレ。

◆第2回「肉紙試食会」の模様と練習室の様子をお披露目!

玄関のドアを開けると、そこにはすぐに練習室が……!じつは台湾のマンションは、玄関を開けるとすぐリビングになっていることが多いのです。今回はHarp選手、Kakkun選手、Guwon選手、そしてPazコーチが取材に応じてくださるとのことで、選手たちは軽く練習しながら待っていてくれたようでした。最初はAria選手もいたのですが、今回のメンバーではないとのことで挨拶だけしてどこかへ行ってしまいました。

SHGに引き続き、2回目となる「肉紙試食会」から取材はスタート。アナリストのGismoさんも加わり、練習室の奥にある食堂で試食タイムが始まります。興味津々な様子でひとり1枚ずつ手に取り、全員が躊躇なく口へと運びました。そしてその全員がちゃんと「うまい!」と声を上げてくれました。こちらの試食会も、大成功です。

ちなみにこの日の夜、マネージャーさんからメッセージがきて「飛ぶように売れた」とのご報告をいただきました。喜んでもらえたようで何よりです。SHG編にも書いたとおり「LCP Arena」から徒歩圏内にお店があるので、読者の皆さんも現地へ行った際は是非食べてみてください。肉製品のため日本への持ち込みは禁止されているので、かならず現地で食べきりましょう。

マネージャーさんから送られてきた写真。ほぼ食べ尽くされて残りはあとわずか。

その後、しばし練習の様子を見せていただきました。Pazコーチが後ろから選手たちを見守ります。

ですが、ここでは話しづらいしほかにも練習したい選手がいるかもしれないとのことで、場所を移してお話を聞くことにしました。DFMもSHG同様3部屋ありますが、DFMの場合は完全に別々のマンションでそれぞれ1部屋ずつ借りています。とはいえすぐ近くなので、みんなでミーティングルームのあるマンションまで歩いて移動することに。

◆気になる部屋割りと選手たちのチーム内外での交友関係を探る

ここまで移動する間だけでも、選手たちはワイワイとなにやら楽しそうにしています。ところがいつもこういう雰囲気なのかと思いきや、普段はみんな静かだそうです。「Kakkunだけうるさい(笑)」とGuwon選手が言うと、すかさず本人も「僕しか喋らない」と認めます。もちろんみんなで喋ることもあるそうですが、「自分の時間を大事にするタイプの人が多いからだと思う」というのはPazコーチの分析。共同生活のなかでも、ひとりの時間をきちんと確保できるのはいいことですね。

今年からDFMに加入したGuwon選手とKakkun選手がかなり打ち解けている様子が見てとれたのですが、それもそのはず、このふたりが同じマンションという部屋割りになっています。Guwon選手は「Kakkun選手と一緒にいたら日本語が上達するんじゃないか」という狙いがあって同じところになった説を強く主張していました。実際、Guwon選手の日本語を積極的に喋ろうという姿勢は印象的でした。

ちなみに先ほどの練習室があるマンションにRayFarky選手とAria選手とHarp選手、そしてPazコーチが暮らしています。あちらが新人組ならこちらはベテラン組といった感じですね。さらにもうひとつのマンションにAresコーチとアナリストのGismoさん、そしてマネージャーさんが住んでいます。

DFMのゲーミングハウスの最大の特徴であり長所は、近所に大型ショッピングモールがある点でしょう。Harp選手もこの商業施設を頻繁に利用していて、「あのモールがなかったらヤバかったかも」と自分の食生活を振り返ります。日本人メンバーも、日本食が恋しくなったら2週に1回ぐらいはショッピングモール内にある日本のチェーン店に食べに行くとのこと。現地の食べ物もそれなりに食べているそうで、Pazコーチが一番美味しかったと思うのは「胡椒餅(フージャオビン)」。よく夜市で見かけるメニューで、ピリリと胡椒のきいた豚肉餡を生地で包んで焼いた肉まんのような食べ物です。Harp選手は、日本でもおなじみの「小籠包(ショーロンポー)」がお気に入り。

ちなみにSHGとDFMのマネージャーさん同士で飲みに行ったという話を耳にした筆者は、選手たちも他チームとの交流があるのか気になって、ちょっとだけ聞いてきました。Guwon選手は昔チャンピオンズキューでCTBC Flying OysterのHongQ選手やRest選手と知り合いになり、いまも試合会場で会うと挨拶する仲だそうです。また、Harp選手は「こちらに来てからTeam Secret WhalesのTaki選手と仲良くなった」と話していたのですが、それを証明するかのように先日の試合で入場時にふたりでパフォーマンスを披露していました。

◆DFMは初戦WIN!これからも勝利を重ねていってくれることを期待!

ミーティングルームを後にして1階に降りると、奥に小さなジムがあるのを発見。ジムの存在を知らなかった選手もいて、マネージャーさんが予約の手順や使い方をレクチャーするひと幕も。台北は雨が多い気候なので、室内で運動できるのはとても便利だと思います。

最後にGuwon、Kakkun部屋のロビー、通称「図書館」も見学させてもらいました。これは納得です。

ここで選手たちと別れ、マネージャーさんに先ほど話にのぼったショッピングモールまで連れて行ってもらいました。大きくてキレイなビルのなかには洋服や生活用品、コスメや雑貨などさまざまな店舗が入っています。噂どおりレストラン街も充実していて、中華料理のほかに日本料理や韓国料理もありました。

これは間違いなくQOLが上がる環境だと感じました。海外らしさはあまりないので異文化体験のチャンスは少なそうですが、日本や韓国とほぼ差がなく、生活に慣れるのはまったく問題なさそうな気がします。

そういった安定した生活の基盤もあってか、初戦では見事勝利を飾ったDFM。現地で応援していた筆者は、あまりのうれしさにすっかり脳を焼かれてしまいました。今後もぜひ、気持ちの良い勝利を重ねていってくれることを期待しています。

《スイニャン》

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スイニャン

スイニャン

韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warのプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。2017年からはLeague of Legendsの国内プロリーグ「LJL」の公式日韓通訳に抜擢され、現在も複数タイトルで韓国人選手の通訳・翻訳活動を行なっている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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