GAMの名物オーナー・TK氏にインタビュー!「日本の皆さん、MSIでも#GAMTIME で応援を!」 ―ベトナム『LoL』の盛り上がりや千燈ゆうひさんのこと、そして#GAMTIME の真相も聞いてみた

ベトナムを代表する『LoL』チーム「GAM Esports」のオーナー、TK Nguyen氏にインタビュー。エネルギッシュさや何でも楽しむ姿勢が伝わってきました。

League of Legends インタビュー・コラム
GAMの名物オーナー・TK氏にインタビュー!「日本の皆さん、MSIでも#GAMTIME で応援を!」 ―ベトナム『LoL』の盛り上がりや千燈ゆうひさんのこと、そして#GAMTIME の真相も聞いてみた
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「#GAMTIME」のムーブメントを引っ提げ、『LoL』の環太平洋地域公式リーグ「LCP」に参戦している、ベトナム地域を代表するeスポーツチーム「GAM Esports」。

日本チームとも熱戦を繰り広げ、国際舞台でも数々の名勝負を演じてきたGAMは、LCP Mid Seasonでも躍動。4位でのプレイオフ進出ながら果敢な戦いぶりでトーナメントを勝ち上がり、国際大会「MSI 2025」への出場権も獲得しています。

今回はMSIを目前に控えたGAMから、名物オーナー“TK”こと「TK Nguyen」氏へのインタビューの機会をいただきました。ベトナムの『LoL』事情から日本ファンへのメッセージ、そして謎に包まれた「#GAMTIME」の真実まで、じっくりお話を伺いました。

◆「2週間に1回の帰国」を乗り越え、MSIに出場!

――本日はインタビューよろしくお願いいたします!

TK:実はMSIから使用する新しいジャージがあるので、これを着て答えますよ!準備万端です。

――かなりクールなジャージですね!それを着て試合に臨むGAMが楽しみですが、まずはMSI出場権を獲得したLCP Mid Seasonの感想から教えてください。

TK:GAMはVCS(ベトナムリーグ)では常に上位のチームだったので、4位でのプレイオフ進出という立場は正直に言って難しいシーズンの始まりでした。しかも、ご存知の通り私たちはベトナムから新しい土地に移り住んでいて、言葉が通じない中で新しい生活を送っています。ベトナムチームはビザの関係で2週間ごとに一時帰国をしなければならず、その度に2、3日練習できなくなるので勢いを維持するのも大変でした。

それでも、プレイオフでは素晴らしいプレーを披露して4位からグランドファイナルまで駆け上がることができました。セミファイナルではTalonに初めて勝利し、グランドファイナルでは強敵CFOをGame5まで追い詰め、とてもエキサイティングな戦いでした。東南アジアやアジア太平洋地域、そしてもちろん日本のファンからも応援していただけて嬉しかったですし、とても感謝しています。

Talonに勝利してMSI出場を決め歓喜に沸くGAMの面々

チームは今、良いグルーヴでまとまっているので、その勢いをバンクーバー(MSI 2025の開催地)に持ち込めることを願っています。

――今シーズンはGAMだけでなくTSWもMVKEも素晴らしいパフォーマンスでした。さらに、LCKではDRXからベトナム人ADCのLazyfeel選手もデビューし、フランチャイズ制の導入後で初となる海外選手として大きな話題を呼びました。ベトナムの『LoL』はかなり盛り上がっていますよね。

TK:その通りです。ベトナムで『LoL』はeスポーツ、そしてゲームファンコミュニティの定番タイトルですし、ベトナムのプレイヤーがLCPやLCKという海外の舞台で活躍しているのは本当に素晴らしいですね。Lazyfeel選手は先日オフィスに来てくれたので、MSIにレンタル登録できるかDRXに問い合わせしました(笑)

これまでベトナムでは草の根的な活動によって素晴らしいコミュニティが築かれてきましたし、LCPのファイナルがベトナムのダナンで開催されるというニュースにも興奮しています。ベトナムにはまだまだ才能豊かな選手がたくさんいますから、今後もより多くのインフラを導入してハイレベルな環境になっていけば、Lazyfeel選手のようなワールドクラスの選手がさらに発掘されていくと期待しています。

――日本と同じマイナーリージョンに数えられる地域でありながら、昨今のベトナムシーンの発展は本当に素晴らしく、リスペクトしています。

TK:私も日本のチームやプレイヤーを通じて日本地域のことはよく知っていますし、日本がとても大きな市場・コミュニティへと成長していることも知っています。ですから、私たちはLCPでベトナムのファンと日本のファンを一緒に迎えられることを本当に嬉しく思っています。

――日本にとってベトナム地域はライバルでもあり、現在は間違いなく追いかけるべき目標といえる存在です。

TK:ベトナムには「PCバン(ネットカフェのような施設)」がたくさんあって、『LoL』が一般的に楽しまれているというのが発展の一因になっていると思います。単純にプレイ人口がかなり多いというのも利点です。

以前日本に行った時はニセコでスノーボードをした最高の思い出があるんですが、残念ながらeスポーツについてチェックする機会はありませんでした。それでも『VALORANT』で急速に成長しているのは知っています。

一般的な答えになってしまいますが、日本はeスポーツとゲームが盛んですから、これからどのように発展していくのか楽しみですし、DFMやSHGと一緒にアジアを代表して世界の舞台に立てたら嬉しいですね。これからも兄弟としてLCPの日本チームを応援していきますよ!

GAMは国際大会で「マイナーリージョン最後の生き残り」という立場になることも多く、その度に全リージョンの想いを背負って戦ってきた(画像はWorlds2023の時のもの)

◆日本のファンにも感謝! 千燈ゆうひさんはオフィシャル“#GAMGIRLS”?

――ありがとうございます! GAMからは今季何度も日本に向けてメッセージをもらってファンはとても盛り上がっていましたし、「2番目のチームとして応援してください」とのコメントは視聴者にもかなり響いていました。日本からの応援は届いていましたか?

TK:もちろんです!私はX(@tk_nguyen)もやっているので、日本のファンからのメッセージをたくさん見ています。本当に最高です。私たちが皆さんの一番のチームではないことはわかっていますが、2番目に応援するチームになれるのなら十分幸せです。たくさんの愛をありがとうございます!

しかし、しかしですよ。私たちはLCPを代表してMSIに出場します。アンダードッグと評価されていることには慣れているので気にしませんが、強力なチームと戦う今こそ、日本ファンの皆さんの一層のサポートが必要です。

――私もPick'emでGAMを選んだので、全力で応援しています! そんな日本を代表するGAM応援団のひとりと言えば、LCPのウォッチパーティも行っているぶいすぽっ!の千燈ゆうひさんです。彼女とその視聴者はMSIでもきっとサポートしてくれると思います。

TK:千燈ゆうひさん、日本を代表するオフィシャル #GAMGIRLSとしてたくさんの応援をありがとうございます。私たちはMSIでもLCPを代表して戦うので、視聴者の皆さん全員の応援をお願いします!

いつか直接お会いしたいですね。LCPアリーナにもお越しいただきたいですし、一緒にウォッチパーティすることもできるかもしれません。ベトナム、日本、そしてLCPファンのために一緒に何かしたいですね。

◆遂に明らかになる「#GAMTIME」の真実

――今季は2度もLevi選手に日本語放送のインタビューにも応じていただきました。ただ、「 #GAMTIMEとは何なのか?」という質問への答えはLevi選手もわからないとのことでしたので、この機会にオーナーに直接お聞きしたいです。

TK:OK、ご存知ない方のために説明しましょう。#GAMTIMEが一体何を意味するか……それは、あなた次第です。私たちにとって#GAMTIMEとは、戦いに臨み、ベストを尽くし、黄色と黒の象徴であるGAMとしてショーを見せる時間です。

あなたがどこにいて何をしていても、『LoL』をプレイしていても、仕事中でもマラソン中でも、#GAMTIMEは訪れます。何か難しいことに挑戦する時、チャレンジングな試練を乗り越える時、自分自身に「今が勝負の時だ。やり遂げよう!」と言い聞かせてください。集中して最高の自分になる時間、それが#GAMTIMEなのです

――ついに#GAMTIMEの真相が明らかになりました。

TK:元々は「GAME TIME」、つまり試合の時間というフレーズからの言葉遊びです。これを聞いた人々が「何か素晴らしいことが起こるんだ」と知って楽しんでくれたらと、願っています。

――先日、LCP 2025 Season Finals の最終週がベトナムのダナンで開催されると発表されました。日本のファンに向けてぜひベトナムの素晴らしいところを教えてください。

TK:日本の皆さん、9月にダナンで開催されるLCP Finalへぜひお越しください。ダナンは海に近い美しい街で、美味しい食べ物も素晴らしい文化もあります。8,000~10,000人が集まるアリーナで、日本チームやお気に入りのチームを応援してください。

日本のチームとベトナムのチームが集まって、きっと素晴らしいショーになると思います。それはいつになるか?もちろん、#GAMTIME です!

――最後にMSI、そして「Esports World Cup(EWC)」に向けて意気込みをお願いします。

TK:世界中のファンが集まるMSIに参加できることをとても嬉しく思っていて、その雰囲気を楽しみにしています。プレイインステージではBLGやG2といった手強い相手との対戦になりますが、私たちはアンダードッグの立場を楽しんでいますし、番狂わせを起こして皆さんに楽しいサプライズをお届けできると思います。

そしてEWCへの出場も本当に嬉しく思います。私は幸運にも昨年のEWCに観客として参加できて、素晴らしいエネルギーがあることを感じたので、チームとそこに参加できるのは楽しみですね。あと、クリスティアーノ・ロナウドにも会ってみようと思っています(笑)

――楽しみにしています。インタビューありがとうございました。

TK:Thank you guys. ありがとう!(日本語で)


GAM Esportsも出場するミッドシーズンの国際大会「MSI 2025」はカナダ・バンクーバーで日本時間6月28日より開幕します。

GAMの初戦は初日となる28日(土)のGame2(日本時間9:00)より、中国地域「LPL」第2代表にして昨年のWorlds準優勝チーム「Bilibili Gaming(BLG)」と激突します。

「CTBC Flying Oyster(CFO)」とともにLCP地域を代表して戦いに挑むGAMに、ぜひ「#GAMTIME」で熱い声援を送りましょう。

《ハル飯田》

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ハル飯田

ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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