日本時間7月13日(日)、カナダ・バンクーバーで行われた「MSI 2025」にて、T1はGen.G Esports(Gen.G)に惜しくも敗れ、優勝を逃して準優勝となりました。試合後に行われたT1の選手たちによるプレスカンファレンスの模様を、一部抜粋してお届けします。
◆Faker「次にGen.Gと対戦した時は十分勝つことが出来る」
――Faker選手に質問です。T1というチームがシーズンを通して成長する姿を見せてくれました。今回のGen.Gとフルセットまでいった経験から、どのようにすればさらにT1が良くなり、今後Gen.Gに対して勝てるようになると思いますか?
Faker:MSI期間中、僕たちは上手くやってきました。なので、今日負けてしまったことには、とても悔しさが残ります。ただ、次に対戦すれば十分に勝てるとも感じました。今回の結果を元に学び、成長することが大事だと思います。
――悔しさが残る試合となりましたが、特にKeria選手の表情には悔しさが残っているように見えます。今、どう思っていますか?また、インゲームで記憶に残っている瞬間などはありますか?
Keria:インゲームでは、僕たちが話していたことを上手くできなかったのが大きいと思います。今、思っていることは、このあと「Esports World Cup(EWC)」があり、すぐに試合をしないといけないので、そこでGen.Gと対戦することになったら、今度はもっと上手くやらなければいけないなと。
――Doran選手の表情からも悔しさが伝わってきます。MSIは準優勝で終わりましたが、今シーズンZeus選手の抜けた穴を埋めることはどれくらい難しかったですか?
Doran:T1というチームに加入して、シーズン序盤は適応するのに時間が必要でした。シーズン中盤を過ぎてからは、適応していきながらチームゲームを上手くやることが出来たので、こうしてMSIの決勝まで来れたと思っていますし、今回のMSIで多くのことを学んだと思っています。今は少し悔しいですが、大丈夫です。
――Faker選手に質問です。T1が国際戦に出場すると、リーグ戦などとは違った力を発揮するように感じることがありますが、その理由や要素などは何処にありますか?また、メンタル的な部分や練習の過程や環境によって変わりますか?
Faker:多くの要素があると思いますが、僕たちは国際戦の経験も多いですし、国内のリーグ戦より国際戦では勝利のために準備してきたことを全て実行しているので、良い姿がみせられるのだと思います。

――Gumayusi選手に質問です。今回のMSIの総評をお願いします。
Gumayusi:今年からMSIの日程は、体力的にも精神的にも難しい日程でしたが、その間コンディション管理をしながら上手くやってきたと思います。ただ、今日の決勝ではそういった部分が上手くできなかったと思いますし、個人的に今回の決勝戦ではRuler選手に押されたと感じているので、その部分でとても悔しく、残念に思っています。
――MSIが終わるとすぐにEWCも始まりますが、厳しいスケジュールについてはどう思っていますか?また、LCKに戻ってからはどういった目標を持ってリーグ戦に臨みますか?
Faker:今回、タイトで難しい日程がまだ残っていますし、その過程の中で大変なこともあると思いますが、学ぶ点も多いと思います。これからの日程も最善を尽くして一生懸命準備していきます。
――Doran選手は今回のMSIを通じてどんな点を学びましたか?そして、EWCではどんな目標を持っていますか?
Doran:MSIで様々な地域のチームと対戦して、学べるところは学んだと思いますし、僕にとって国際大会で初めて決勝に進出することが出来て、良い経験をしたと思います。EWCの試合でもしっかりと準備をして、良い成績を出すのが目標です。
――今回のMSIでのChovy選手との対戦をFaker選手はどう評価していますか?
Faker:序盤のセットは思う通りに試合が流れていきましたが、4,5セット目では個人的にレーン戦でのミスが多かったと思います。全体的に思った通りにいかなかったと思いますし、次のEWCでChovy選手と当たった時は良い試合がしたいです。
――Doran選手は今年新たにT1に加入して、すぐにMSI決勝まで上がってきました。これからの試合でもっと連携が深まると思いますが、残りのシーズンを一緒に戦うチームに伝えたいことはありますか?
Doran:僕が合流して序盤は安定しない試合が多かったですが、その時はチームメイトが支えてくれて、MSIに進出出来たと思っているので、みんなに感謝しています。

――Gumayusi選手に質問です。今日のBOTでのレーン戦をどう評価していますか?また、個人的にもっと上手く出来たと感じる部分などはありますか?
Gumayusi:記憶に残っているのはコーキ対セナのマッチアップと、ケイトリン対ミス・フォーチュンのマッチアップで、TOPレーンにスワップした際に、もっと相手を圧迫出来たところを圧迫しきれなかった部分が残念でした。
――Oner選手が今日の試合で惜しい瞬間があるとしたら、何セット目のどの部分になりますか?
Oner:今、パッとは思い浮かびませんが、5セット目が鮮明に記憶に残っています。この場面というよりも、僕たちがすべきだったことをできなかったのが悔しいです。
――カナダ・バンクーバーでこうして試合が行われましたが、T1の試合を見るとT1への声援が熱くファンダムの大きさを感じます。優勝はできませんでしたが、会場まで足を運んでくれたファンや配信を見守ってくれていたファンの方々へ一言お願いします。
Faker:今回のMSIは朝からの試合だったので韓国で試合を見ることは難しかったと思いますが、見てくださりありがとうございます。勝利して優勝することはできませんでしたが、これからの試合でも一生懸命、良い姿をお見せできるよう頑張ります。
<翻訳協力:ぴす>