eスポーツに関する視聴データを扱うサイト「Esports Charts」は、「VCT 2025 Kickoffトーナメント」の視聴データの一部を公開。各地域で最も視聴者数が多かった試合が明らかになりました。
◆Pacificでは、DFMとPRXの試合が最も多いという結果に
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Pacificの総合視聴時間・最大視聴者数・平均視聴者数は全てAmericasに次ぐ2位でしたが、その最大視聴者数を叩き出した試合は2月1日に行われた「DetonatioN FocusMe (DFM)」と「Paper Rex (PRX)」の対戦となりました。
この試合はLower Bracketの2回戦でありながら高い視聴者数を記録。その理由としては、日本の『VALORANT』コミュニティーの大きさや、オフシーズンに行われた「VALORANT Radiant Asia Invitational」の決勝のリマッチであったことなどが挙げられるでしょう。
◆EMEAではAscension上がりのチーム同士の対戦が注目を集める
また、AmericasではMasters行きをかけた試合であり有名チーム同士の対戦であった「Sentinels (SEN)」vs「MIBR」が最高視聴者数を記録した試合になりました。一方のEMEAでは意外な対戦カードが注目を集めまています。
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それは、2023年のAscension優勝チームである「Gentle Mates (M8)」と2024年のAscension優勝チームである「Apeks (APK)」の対戦です。この試合はDFM vs PRXの試合とほぼ同様の値である約18万人の最大視聴者数を記録しました。
この試合が注目された理由としては、やはり初めてGame ChangersからVCTへ参戦したflorescent選手の存在が挙げられるでしょう。この試合はflorescent選手のインターナショナルリーグにおけるデビュー戦であったため、注目を集めました。また、珍しくAscension出身チーム同士の対決がUpper Bracketの初戦で行われたのもその一因と言えます。
Kickoffトーナメントでは、国際大会の常連であるPRXの脱落と韓国チームの台頭、昨年Champions準優勝のTeam HereticsがTeam Liquidに破れ惜しくもMastersを逃すなど、各地域の新たな勢力図が明らかになりました。2025年最初の国際大会、Masters Bangkokは2月20日より行われます。