元プロが集う豪華な舞台「Devil Clutch杯 #2」。しかしその裏側では、あるチームが大きな壁にぶつかっていました。リーダーのrionさんは「大会が(メンバーにとって)面白くなくなっちゃうのが一番よくない」と、メンバーが抱える負担を解消するために3時間に及ぶ議論の末、大胆なロール変更を決意。「Up In Flames」がチーム一丸となって苦難を乗り越えようとしています。
◆元プロたちが輝く舞台!豪華メンバー20名が集結
ZETA DIVISIONのストリーマー、Clutch_Fiさんが主催するこのDevil Clutch杯は、「元プロ選手たちが輝ける場所を作りたい」という願いから企画され、Lazさんやxnfriさん、rionさんといった『VALORANT』競技シーンの第一線で活躍してきた元プロプレイヤーや、それに近い実力を持つストリーマーが集結。4チーム計20名が戦います。
◆rion、ツルギとモチベーターの多いチームに危機?
「Up In Flames」を率いるrionさんは、前日の練習後、配信外で3時間にもわたる話し合いをしたと告白。リーダーのrionさんと、柊ツルギさん、葉さんを含むメンバーで、ロール問題に関する変更を実施しました。
これまで柊ツルギさんがデュエリスト、葉さんはセンチネルを担当していたものの、ツルギさんをZepherさんとのWデュエリストに(マップによる)、葉さんをイニシエーターに転向となりました。
Zepherさんをそばに置くことにより、柊ツルギさんのデュエリストとしての負担を和らげるほか、葉さんをイニシエーターとし、センチネルという重要な役回りをrionさんが担います。
センチネルはひとりでエリアを広げる力が求められ、勝負勘やエイム、味方の取れているエリアなど考えることが特に多い役割であり、とりわけ葉さんは元プロが集うこの大会で、センチネルとしての辛さを痛感していました。
rionさんはこれについて「大会が(葉さんにとって)面白くなくなっちゃうのが一番よくない」と状況を危惧。負担を和らげ、よりチームプレイがしやすいロールへと変更することとなりました。
ロール変更後はじめて行われた27日のスクリム前に葉さんは「あの話し合いはマジで大事、やって良かった」と話し、ツルギさんも「腹割ったあとに雰囲気よくできるか(が大事)」と、明るい雰囲気を作り出します。モチベーターのような役回りができるプレイヤーが揃っているUPFならではの立て直しがみられた一幕でした。
◆構成を変えた難しさも、本番まであと2練習日
この日はイニシエーターに不慣れな葉さんに向けたティーチングも実施。ソーヴァのハンターズフューリーやフェイドのプラウラーのコツなどが伝授されました。
スクリム開始前に葉さんは「おっもろイニシ」「良い感じじゃないすか」とニッコニコ。これにはメンバーも「葉よろこぶのが早い」「喜びすぎると上手くいかなかったとき落ち込むから」と冷静なツッコみをしています。
Glory ONCE AGAIN(SurugaMonkey)とのスクリムでは、12-12(アセント)、11-13(サンセット)と競るマップもあったものの、ロータス、ヘイヴンでは厳しい結果に。全体的なコールが減ってしまうなど、構成を変更した難しさもみられ、チームゲームの難しさが垣間見えています。
本番まで残された練習日は2日間、どこまで完成度を高められるのか、本番は『VALORANT』5周年の6月2日(月)に開催。5月31日(土)には事前番組で対戦表などが決定します。