VCT Pacific 2025 Stage 1 Day 15にて、DetonatioN FocusMe(DFM)はBOOM Esportsと対戦し、マップスコア:0-2で敗北しました。これによりDFMはグループステージで勝ち星をあげられず終えた形です。本稿では、試合直後に行われた記者会見の模様をお届け。Melofoviaコーチとgyen選手から、BME戦の感触、チームの課題が語られました。
◆自分たちの強みを活かせる場面までたどり着けなかったStage 1
――本日の試合を終えての感想をお願いします。
gyen:さすが全勝しているチームです。めちゃめちゃ強かったです。
Melofovia:Stage 1を0勝で終えてしまい、結果が求められるプロにおいて辛いシーズンになりました。Stage 2までにしっかり準備して挑みたいと思います。
――大きくメタが変化したなかで、どのようにチームとしての形を模索していったのでしょうか。そのなかで、見つけたチームの強みや、一歩及ばなかった部分、構成の変化について、お話しできる範囲で教えてください。
Melofovia:敵の配置を掴んで自分たちのデフォルトを完遂するための練度が足りていなかった点だと思います。50-50の状況での乱戦で強みを活かせるプレイヤーが揃っているので、その土俵につくまでの部分をStage 2ではしっかりやっていきたいです。
構成については、例えばロータスではシーズン序盤に2コントローラーを選んでいましたが、メタの変化もあり、アビリティーで情報をとれて強くあたれる構成に変えました。Meiyネオンの先頭での判断を重視しながらゲームメイクしていくように変えましたが、練度及ばずで0勝となってしまいました。
――調子の良かったオフシーズン・キックオフと比べて、崩れてしまった部分、上手くいかなかった部分はありましたか?
Melofovia:崩してしまったというより「チームとして追いつけなかった」と思います。メタが変わり、ヨル・テホ・ヴァイスなどアビリティーの強いキャラクターが多く、今年の『VALORANT』はこれまでと全然違うものです。
自分たちがデフォルトを完成させるまでに1ピック取られてしまったり、ヴァイスのウォールの位置がわからなかったりと、細かなゲーム理解度の部分について、これまでだったらある程度のブレインがいれば管理できたものでした。全員が理解度高くプレイしなければならないという面で、追いつけなかったのかなと思います。
――Stage 2に向けてどのように改善していこうと考えていますか?
Melofovia:キックオフ・Stage 1・2と連続性があるものだと考えているので、自分たちができないことを緻密に直していくしかないです。練習のアプローチの方法については、活かして良かったもの・悪かったものの反省し、取捨選択していきます。自分たちの強みを出せるチームにするために努力していきます。
◆gyen「成長し放題、毎日成長」
――Stage 1(レギュラーシーズン)を戦った感触、プレイヤーとして成長できた部分を教えてください。
gyen:やはり(オフシーズン大会と比べて)レギュラーシーズンのほうがみんな緊張感があって、ピリピリするときもあり、本気でプレイすることが伝わってきます。僕はプロになってあまり時間が経っていないので、成長し放題というか、毎日成長しているので、今はそれが楽しいですね。
――Stage 2へ向けて個人として改善していきたい部分はなんですか?
gyen:やっぱりスクリムと大会は違うもので、スクリム通りのプレイやコールを出せるよう、再現性をもっとあげていきたいです。
――ファンへのメッセージをお願いします。
gyen:本当にいつも応援ありがとうございます。今回は0勝という形で終わってしまいましたが、Stage 2までに絶対に仕上げて戻ってくるので、応援よろしくお願いします。

Stage 1では自分たちの強みを活かす場面までゲームメイクできず、苦しい戦いを強いられたDFM。しかしMeiy選手のXでの「自信」やgyen選手の「成長」という言葉からは期待が垣間見えます。また、この前日(4月20日)に行われたZETA DIVISIONの記者会見においても、XQQコーチが「全員の理解度向上」が必要と述べていました。2025年の『VALORANT』に追いつくために与えられた期間は2ヶ月。Stage 2は7月開幕予定です。