ライアットゲームズが手掛ける人気タクティカルシューター『VALORANT』の魅力を発信する深夜ラジオ番組「まざべにのミッドナイトダブルピーク」の第91回が放送されました。
今回は、パーソナリティのまざー3さんと八雲べにさんに加え、スペシャルゲストとして元プロゲーマーのBijuさんが登場。番組では、『VALORANT』のeスポーツシーンの話題から、Bijuさんのプロゲーマー時代のエピソード、そしてストリーマーとしての現在の心境まで、多岐にわたるトークが繰り広げられました。
◆「デビクラ杯」の激戦を振り返る
今回のゲストであるBijuさんは、先日開催された「Devil Clutch杯 #2 Supported by Riot Games(デビクラ杯)」で優勝を飾ったばかり。まざー3さんと八雲べにさんは、Bijuさんのレイナ、オーメン、アストラ「ACS(平均戦闘スコア)1位」という圧倒的な成績に驚きを隠せない様子でした。
1戦目のアセントは実質「決勝戦」というほど内容が濃く、その後はBijuさんチームが「爆勝ち」して優勝。Lazさんチームは、スクリムでは最強だったにも関わらず、本番で力を出し切れなかったことに悔しさを感じ、配信外でチームメンバーを集めてガチフィードバックを行ったという裏話も披露され、まざー3さんたちはそのプロ意識の高さに感銘を受けていました。
◆Bijuさんへの一問一答
番組恒例のゲストコーナー「まざべに一問一答」では、Bijuさんへのパーソナルな質問が投げかけられました。
Q.自分を一言で表すと?
A.「親方」
これは特に深い意味はなく、Bijuさんが配信タイトルで適当につけた「〇〇親方」という響きが視聴者やチームメイトの間で定着したとのこと。最近では、DFM Meiy選手やRID Caedye選手などが「弟子」のような存在になり、Bijuさんが「師匠」扱いされているため、「親方」という呼び名がさらに根付いているそうです。自身の性格については「気弱」であり、「兄貴肌ではない」と語りました。
Q.プロ時代、一番記憶に残ってるシーンは?
A.「CGZ戦のクラッチ」
VALORANT Challengers Japanでも「片手に入るぐらいの名シーン」とBijuさん自身が自負するシーンで、当時のHYUNMIN選手、Brofeld選手、sakurai選手という3人を相手にした1v3クラッチだったと明かされました。アドバンスステージで負けたら敗退という状況での勝利に繋がった重要なプレイだったそうです。
Q.尊敬するプロ選手
A.「Meiy」
「弟子」であるMeiy選手を尊敬する理由として、Bijuさんは自身のプロ時代終盤に「『VALORANT』を楽しんでプレイできていなかった時期があった」と告白し、それに対してMeiy選手が「本気で楽しみながら」モチベーションを保ち、プロとして活動している点を挙げました。Meiy選手はBijuさんが深夜3時に配信で突然「2対5でシルバーと戦うぞ」と呼んだ際にも、2秒で駆けつけたというエピソードも明かされ、二人の師弟関係と仲の良さがうかがえました。
Q.愛猫 太郎の可愛いところ
A.「首裏」
愛猫の首裏の「ふにふに」とした部分に顔を埋めるのが好きだと語り、まるで親猫が子猫をくわえるような愛情表現をしているとのこと。猫を飼っている人には共感してもらえるはずだと述べ、猫が嫌がるどころか喜んでいると主張しました。Bijuさんは猫派ですが、まざー3さんと八雲べにさんは犬を飼っており、その違いも話題になりました。
Q.栃木県の魅力は?
A.「俺(Biju)がいること」
当初は他に思いつかずに出た答えでしたが、後に「あしかがフラワーパーク」や「佐野プレミアム・アウトレット」といった地元のデートスポットを挙げ、栃木の魅力は「王道のデートコース」にあるのかもしれないと語りました。
◆プロゲーマーからストリーマーへ
リスナーからのお便りコーナーでは、Bijuさんのプロゲーマー時代の経験や、ストリーマーとしての現在の心境について、さらに深い話が引き出されました。
プロゲーマー時代の辛かったこと
Bijuさんは自身を「自責しがちで、割とネガティブな性格」と評し、「周りに迷惑をかけているのではないか」という気持ちからプロをやめる決断をしたと明かしました。特に、Ascensionやリーグまでの道のりが見えないと感じたことが大きかったそうです。
最も辛かったのは、ファンの期待に常に答えなければならないプレッシャーでした。MURASH GAMINGに所属していたため、応援してくれるファンが多い反面、結果が出なかった時の批判も厳しく、「次はコントローラー、誰にしようか」と視聴者の間で議論されるような状況は、精神的に非常に厳しかったと語りました。
プロをやめて一番変わったこと
最も大きな変化は「生活リズム」だと述べました。プロゲーマー時代は毎日決まった時間にスクリム練習がありましたが、ストリーマーになってからは良くも悪くも自由になり、極端な話「1週間寝ててもいい」ような状態になったとのこと。
もう一つの変化は「孤独感」でした。チームで活動していたプロ時代と異なり、ストリーマーは基本的に個人での活動となるため、困った時に相談する相手はいるものの、チームメイトに任せたり頼ったりすることがしづらいと感じているそうです。また、他のストリーマーはライバルであるため、悩みを共有することの難しさも挙げられました。
現在のモチベーションについては、「個々の選手にフォーカスが当たってほしい」という願いを語りました。自身がプロだった時にファンの存在が大きなモチベーションになった経験から、Meiy選手をはじめとする「弟子」たちがより多くの個人ファンを獲得できるよう、「架け橋」になりたいと考えているそうです。
今回の放送は、Bijuさんのプロゲーマーとしての経験、そしてストリーマーとしての新たな挑戦や現在の目標について深く知ることができる、非常に貴重な回となりました。
この記事で興味を持った方は、ぜひ「まざべにのミッドナイトダブルピーク」本編をチェックしてみてください。
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