2025年9月にフランス・パリで開催される、シーズンの集大成となる国際大会「VALORANT Champions」。その出場権獲得の鍵を握る「チャンピオンシップポイント」について、制度の仕組みをおさらいします。あわせて、6月23日にPRXの優勝で幕を下ろした「Masters Toronto」終了時点での最新ポイントランキングを各地域ごとに確認し、激化する代表争いの現状をおさらいします。
「チャンピオンシップポイント」は「VCT 2024」から導入された制度で、各地域のリーグ戦による勝利や、Kickoffトーナメント、Stageごとのプレイオフ、Mastersの順位をもとに各チームに与えられるポイントです。
1年の集大成となる「Champions」には各地域のチャンピオンシップポイント上位の2チームと、各地域リーグのStage2 -プレイオフで上位の2チーム、計4チームが出場します。このチャンピオンシップポイントによって、シーズンを通して安定した成績を残した強いチームが「Champions」に出場できる仕組みになっています。

◆「Masters Toronto」終了時の各地域チャンピオンシップポイント獲得ランキング

Pacific
1位「Paper Rex」11ポイント
2位「T1」10ポイント
3位「Gen.G」9ポイント
4位「DRX」8ポイント
5位「Rex Regum Qeon」8ポイント
「Masters Bangkok」を「T1」が優勝、「Masters Toronto」を「Paper Rex」が優勝したため、ほか地域のリーグより上位の2チームになるためのポイントの水準が高めです。その上、Kickoffトーナメントでは「DRX」、Stage 1 -プレイオフでは「Rex Regum Qeon」がそれぞれ優勝したことでポイントが分散し、Pacificは最もチャンピオンシップポイント争いが熾烈なリーグといっても過言ではありません。
Americas
1位「G2 Esports」19ポイント
2位「Sentinels」11ポイント
3位「MIBR」7ポイント
4位「KRÜ Esports」5ポイント
5位「Evil Geniuses」4ポイント
「Masters Toronto」終了時、唯一チャンピオンシップポイントによって今年のChampionsに出場することが決まっているチームが「G2 Esports」です。
EMEA
1位「FNATIC」14ポイント
2位「Team Heretics」9ポイント
3位「Team Liquid」8ポイント
4位「Team Vitality」6ポイント
5位「BBL Esports」5ポイント
Stage 1- プレイオフで優勝、「Masters Toronto」で準優勝を果たした「FNATIC」が首位となっています。
CN
1位「EDWARD Gaming」10ポイント
2位「WOLVES ESPORTS」9ポイント
2位「Xi Lai Gaming」9ポイント
4位「Bilibili Gaming」8ポイント
5位「Trace Esports」5ポイント
Kickoffトーナメントは優勝が「EDWARD Gaming」、準優勝が「Trace Esports」となっており、Stage 1 -プレイオフでは優勝が「Xi Lai Gaming」、準優勝が「Bilibili Gaming」となっているためポイントが分散して混戦しています。さらに「Masters Toronto」で「WOLVES ESPORTS」が3位に入賞したため、ポイント獲得数では2位につけています。
2025年シーズンの集大成となる「VALORANT Champions 2025」へ出場する16チームはどこになるのでしょうか。特に日本チームが所属するPacificはプレイオフの結果だけでなくリーグの1勝が重要になります。リーグの終盤まで目が離せません。