RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】

VCJ Split 3 Main Stageを控えるRIDDLE Minty選手へインタビューを実施。Season Finalへの出場を決めているチームは今なにを想うのか、チームと自身の成長など伺いました。

VALORANT インタビュー・コラム
RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】
  • RIDDLE Minty「1回の優勝で満足しない」―コントローラーとしての成長、練習で気合いを入れる秘訣、Season Finalへの意気込みを訊く【VALORANT Challengers Japan 独占インタビュー】

RIDDLE ORDERは、VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2、2025 Split 1、Split 2と国内3連覇を達成。日本国内で圧倒的かつ安定的な強さを保つ絶対王者として君臨しています。そんなチームに2025シーズンからAace選手と入れ替わる形で加入したのはMinty選手です。FAV gamingをはじめ、競技シーン黎明期から長く活躍してきたなかで、Challengers Japan Split 2では自身初となる国内優勝の悲願を達成しました。

本稿では、Split 3 Main Stageを目前に控えるMinty選手へのインタビューをお届け。チームと自身の成長、Season Finalへの意気込みを伺いました。

なお、RIDDLE ORDERはサーキットポイントの獲得量により、既にSeason Finalへの出場を決めています。

◆気を引き締める「活動前の一言」

――改めてSplit2では目覚ましい活躍を見せました。競技シーン初期から活動されている中で、日本の公式大会での優勝というマイルストーンを達成した今、次なるモチベーションは何でしょうか?

Minty:この1回の優勝で満足せず、次のSplit 3も変わらず優勝して、まずはAscensionに出場したいです。さらにそのAscensionでも優勝できるようなチームになることが今の目標です。

――RIDDLEはSplit2にてわずか1敗、プレイオフでも無敗と圧倒的な成績を残しています。チームの強さの根源はどこにあると分析していますか?

Minty:やはりJoxJoの存在が大きいとは思います。そのほかは、1大会ごとに2週間~4週間ほどのブートキャンプを実施して、5人で生活する時間を増やし、本当に家族みたいな仲を築けているんです。良くないと感じたことをオンラインオフライン問わずすぐ言えるような関係が、大きな強みだと思います。

――やはりブートキャンプは大きな存在なんですね。

Minty:そうですね、ブートキャンプ重ねるごとに練習以外のとこでもいろんな会話するようになるし、本当に家族みたいな存在です。

――ブートキャンプで習慣になってるものなどはありますか?

Minty:Split 2ぐらいから、活動を始める前に誰かが一言、何かを言うことを習慣づけてました。自分頑張る宣言でもいいし、みんなをまとめる一言でもいいし、なにか話してから練習に入るようにしています。あとはみんな疲れているときは焼肉に行ったりしますね。

――いいですね。Split 2優勝後のインタビューで「試合がいきなりぬるっと始まるのが一番嫌なので、気合いの入れ直しを意識している」と語っていました 。絶対王者として慢心や気の緩みと戦うために、チームとして具体的にどのような取り組みをしていますか?

Minty:身が引き締まってない状態で練習が始まるとボロ負けしてしまうこともあるので、絶対良くないとみんなで話し、「活動前の一言」は、オンラインでも続けるようにしています。あとはスクリム始まる前にはしっかり各々でウォーミングアップするなど、日々のスクリムからの心構えを今も大事にしています。

――ところで、過去にJoxJo選手は「BO5で勝つには相手IGLの癖を見抜くことが重要」と語っていましたが 、Minty選手から見たJoxJo選手のIGLとしての凄みは、どんなところに感じますか?

Minty:やはり「今相手がどうなっているのか」の読みがすごいです。「今自分たちがこれしたら勝てる」というのが、そのラウンド終わった瞬間、次のラウンドからもう頭の中で整理できてて、それをしっかり僕たちに伝えてくれるので、本当に尊敬しかないですね。

◆スクリムでは結構な頻度で失敗、しっかり成長

――勝ちすぎているがゆえの悩みなどはありますか?EDGなど、好成績を収めたチームが直後に崩れてしまう例が過去のインターナショナルリーグではありました。

Minty:そういうことはChallengers Japanではあまりないような気がしますね。でもSplit3で上がってきたDelightもそうですが、裏方陣がしっかりしているチームには、過去の僕たちのデータをしっかり研究して対策を組まれてしまうデメリットはあります。でもまあ、そんなに悩みはないですね。

――大会では勝利をあげ続けていますが、スクリムでは失敗できているんでしょうか?

Minty:特に新しい構成を試すときなど、スクリムでは結構な頻度で失敗していますね。僕たちは座学多めで、参考にしてるチームを見たり、その構成の強みを理解してから練習しますが、それでもめっちゃミスして、いつも通りJoxJoが怒ることもあります(笑)

Split 2優勝後のインタビューでも話しましたが、チームの中で僕がレベルアップしていかないと、まだRIDDLEはAscensionの優勝にはたどり着けないと感じているんです。僕のミスも結構ありますし、スクリムではいっぱいみんなミスをして成長できています。

――なるほど。本番がとても上手くいっているからといって成長が止まってしまうということもなく、チームとしても個人としても、成長してる段階を踏めているんですね。

Minty:そうですね。練習相手はリーグチームも多く、そこから学べることも多いですし、彼らもリーグで勝っていくためにしっかりスクリムしてくれるので、そういった面でちゃんと成長は感じられています。

――優勝後に「コントローラーとしての歴が浅くて、もっともっと上手くできるところがある」とお話しされていましたが、RIDDLEに入ってコントローラーという視点でどのように成長できたと思いますか?

Minty:コントローラーの前はデュエリストだったり、センチネルやったり、フラッシュイニシなど、色々やっていましたが、今までスモークだけは本当に触ってこなかったんです。スモークは1人で完結するプレイがあまりできないので、自分からできることをしっかり味方に共有し連携するといった点では、成長できているんじゃないかと思っています。

◆まずはSeason Final優勝に向かって全集中

――チームは既にSeason Final進出を確定させています。このSplit 3は、ある意味で「消化試合」と捉えることも可能ですが、チームとしてはどのような位置づけで臨むのでしょうか?

Minty:Main Stageは気負わずにプレイしようと心がけています。プレイするかわかりませんが、新マップのカロードや帰ってきたバインドなどの感触も取り戻しつつ、プレッシャーを感じずに調子をあげていく期間にしたいですね。

――ちなみに新マップ「カロード」はどんな印象ですか?

Minty:詳しくはわかりませんが、構成の幅も広そうで、マップとして難しい印象です。最初はチームの色がいろんなところで見られるんじゃないかなと思います。

――Minty選手のチームでの役割についても伺いたいのですが、年齢的にMinty選手は上のほうですよね?

Minty:一番上がJoxJo(28歳)ですね。次に僕とSeoldamが同い年(24歳)です。

――なるほど。盛り上げ役などといった意味でチーム内でどんな役割を担っているんでしょうか。

Minty:特にこれといって、ゲーム外の役割はないですね。RIDDLEは全員がモチベーターで、僕も含めてみんなが盛り上げてくれるチームです。良いプレイで味方の士気を上げられるような選手になりたいなと思いますね。

――Minty選手はKASTが比較的高く、チームへの貢献度の高さがうかがえます。自身のプレースタイルを自己評価すると、どのような言葉が当てはまりますか?

Minty:どうなんだろうな……。今は「堅実」だと思います。コントローラーは先に倒れてはいけないこともあり、とても堅実なプレイを心がけるようになりました。

――Split 3に出場するチームのなかではいくつかメンバーチェンジもあり、昨日もDelightの出場が決まりましたが、その中で警戒しているチームはいますか?

Minty:警戒しているチームはやはりFENNELですね。Split 2では3-0で勝ったとはいえ、Split 3に向けてもっと強くなってくると思うので、一筋縄ではいかない相手だと思います。

――Ascension出場、そしてインターナショナルリーグ昇格が現実的な目標として見えています。どのようなメンタルで臨もうとしていますか?

Minty:Split 3を勝たないと全く意味がなくなっちゃうので、まずはSeason Finalで優勝するために全集中しています。Ascensionはまだ自分のなかで「こう行くぞ」というのは固まっていませんが、Predator Leagueなどで海外でのプレイも経験しているので、全然大丈夫なんじゃないかなと思っています。

――最後に、Split 3での目標、RIDDLEの活躍を期待するファンへのメッセージをお願いします。

Minty:Split 3では、Split 2よりも良いコントローラーになって優勝したいと思うので、これからも応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました!


VALORANT Challengers Japan 2025 Split 3 Main Stageは7月11日(金)から開幕。RIDDLEの初戦は同日の第3試合にて、REJECTと戦います。Season Finalに向けてRIDDLEが変わらず絶対王者を貫くか、他チームの台頭がみられるのか、注目です。


<取材:内 真愛美/質問監修、執筆:岡野朔太郎/撮影、編集:松田和真>

《岡野 朔太郎》

FISTBUMPのメールマガジンでは、FISTBUMPに掲載されるニュースの中から、厳選した記事をお届けします!ライアットの注目ニュースを見逃さないようにしましょう!

関連タグ

岡野 朔太郎

「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

編集部おすすめの記事

特集