【単独インタビュー】QTDの新星、kippei選手が狙うのは「最年少での優勝」...わずか5ヶ月でたどり着いた初オフラインの感想とRID戦を振り返る【Challengers Japan Split 2】

アカデミーチームでの経験を経て、Challengers Japanデビューわずか5ヶ月でオフライン出場を果たしたQTD kippei選手に、RID戦とプロとしての活動を振り返っていただきました。

VALORANT インタビュー・コラム
【単独インタビュー】QTDの新星、kippei選手が狙うのは「最年少での優勝」...わずか5ヶ月でたどり着いた初オフラインの感想とRID戦を振り返る【Challengers Japan Split 2】
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Split 1では振るわず、Advance Stageを経てSplit 2への出場権を獲得したQT DIG∞。5月17日の準決勝、対「RIDDLE」戦では白星とはいかなかったものの、見事Split 3への出場権を手にし、Ascensionを賭けたSplit 3 Playoffs進出に大きく近づきました。

そんなQT DIG∞に今シーズンから加入した16歳の新星・kippei選手に、初のオフライン大会の感想、そしてここまでのプロとしての活動について伺いました。

◆初のオフライン、観客の声を力に

――まずは簡単に今日の試合の感想をお願いします。

kippei:1マップ目は3-13で大敗してしまい、あまり納得がいっていません。その後は一度ボコられたから逆に割り切ろうという気持ちもありました。ですが、2マップ目も3-9で折り返し、少し勝てそうだなと思ったものの、4ラウンド連取されてそのまま負けてしまい、悔しいです。

――初めてのオフラインでの試合を終えて、いかがでしたか?

kippei:ホワイトノイズなどが大きいと聞いていたのですが、全くそんなことはありませんでした。むしろ、キルを取った時などに観客席からの振動や歓声が伝わってきて、それを楽しむことができたと思います。普段の環境とは違って、確かに少しやりづらさを感じる部分はありましたが、全体的には良かったです。

――kippei選手個人として、去年末から選手活動を始めて半年で国内ベスト4、オフラインまで出場を果たしているわけですが、選手としての活動を振り返ってみていかがですか?

kippei:昨年の9月から福岡で一人暮らしを始めたのですが、当初は一人暮らしに慣れるのが大変でした。今はもう一人暮らしにも慣れ、練習環境にも適応できたので、しっかりと活動できていると思います。

◆構成変更はテホを軸に

――アセント・アイスボックス共にSplit 2にて今まで使ってきた構成とは大きな変更があったと思います。その変更の背景等を話せる範囲でお願いします。

kippei:テホがめちゃくちゃ強いので、まずはテホをチーム構成に取り入れようという話になりました。それに合わせて他のエージェントを選んでいきました。アセントであればデッドロックとサイファーの2センチネル構成、アイスボックスであればG2 Esportsの構成などを参考に、他のプロチームの構成を試してみて、しっくりくるものを選んでいます。

――その変更の中スモークを使い続けているkippei選手から見て今日うまくいっていた点、そうでなかった点を教えてください。

kippei:僕自身はスモーク役で、プレイはあまり変わらないのですが、例えばNOBITAさんならアセントでのソーヴァがデッドロックになったり、Yuranさんならキルジョイがヴァイパーになったりと、センチネルからコントローラーへ、あるいはイニシエーターからセンチネルへと役割が大きく変わります。こうした役割変更は大変だろうと思いますし、そもそもテホが新エージェントなので、それを一から学ばなければいけないのも大変そうだなと、傍から見ていて感じました。

――ありがとうございます。では、構成以外の面でこれは練習通りにいった、これはあまりうまくいかなかった、などあれば教えてください。

kippei:僕たちは、敵が何か仕掛けてきたらそれに対応する、例えばエリアの取り返しやカウンターを狙うといったことをよくするのですが、今回のアセントとアイスボックスでは、それが特にできなかったと感じています。そこが敗因として大きかったのかなと思います。

――2マップ目、折り返したあと逆転の兆しが見えた頃、misaya選手にかなり笑顔が見えましたが、やはり盛り返す流れを作ったのは彼だったのでしょうか?

kippei:misayaさんはそういったチームの雰囲気に気を配っていて、雰囲気が悪くなると毎回盛り上げてくれるのですが、今回はそれに応えられなかったという感じです。

◆kippei選手を支えた3人のコーチ陣

――先日のmisaya選手とikedamaruコーチへのインタビューにて、ikedamaruコーチが「当初はフィジカルだけだったが、成長率で見たらチームで一番大きく成長した」とkippei選手のことを評していましたが、SG/QTD加入以降自分のそういった成長はどうもたらされたと思いますか?

kippei:加入当初はあまり話すことができず、周りが大人ばかりだったので緊張して話しづらいと感じていました。しかし、そういったことを気にせずに積極的に話してみようと3ヶ月ほど続けた結果、少しずつミクロのコール、例えば「一緒に出よう」とか「右から行こう」といったコールを出せるようになりました。ただ、まだチーム全体を動かすようなコールはできていないと感じています。

自分自身のプレイに関しては、個人フィードバックを通じて成長できたと思います。いけちゃん(ikedamaru)、Relifeさん、NoriseNさん。みんなの個人フィードバックとかをもらって成長できたな、と思います。


――余談ですが、英語話者でいらっしゃるということで、たとえば英語の『VALORANT』のリソースを活動に活かせたことなどはあったんでしょうか?

kippei:SideshowなどのYouTubeチャンネルにたくさんアップロードされている教育系コンテンツで、「なぜこのチームは強いのか」「なぜこのチームは弱いのか」といった解説動画はよく見ています。

――今大会はベスト4という結果でSplit 3へ直通、アセンションをかけたSplit 3プレイオフへ大きく近づく結果になりました。最後にSplit 3へ向けての意気込みをお願いします。

kippei:16歳でオフライン優勝したかったのですが、負けてしまって悔しいです。おそらく17歳で優勝してもまだ最年少での優勝記録になると思うので、それを目指して頑張ります!

《Wolfram》

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Wolfram

First Strike Japanで『VALORANT』の競技シーンにハマる。Masters Tokyo以来通訳としての活動を始め、気がついたら記事執筆も。最近の趣味はPacific、EMEA、Americasリーグの連続リアタイ。

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