RID Minty「JoxJo、あいつVCJの勝利の女神なんやろな…」―連覇を果たしたVorzとMintyが振り返るFL戦と2025年シーズン【試合後インタビュー・Challengers Japan Split 2】

決勝でFENNELを破り、チームとしてChallengers Japan 3連覇を果たしたRIDDLEより、VorzコーチとMinty選手に試合の感想と来たるSplit 3への意気込みを伺いました。

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RID Minty「JoxJo、あいつVCJの勝利の女神なんやろな…」―連覇を果たしたVorzとMintyが振り返るFL戦と2025年シーズン【試合後インタビュー・Challengers Japan Split 2】
RID Minty「JoxJo、あいつVCJの勝利の女神なんやろな…」―連覇を果たしたVorzとMintyが振り返るFL戦と2025年シーズン【試合後インタビュー・Challengers Japan Split 2】
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大盛況のうちに幕を閉じたChallengers Japan Split 2 Finals。RIDDLEは決勝でFENNELを3-0で破り、Challengers Japanにおける連覇記録を3連覇に伸ばしました。

この勝利によってAscension Pacific出場を賭けた大会であるSplit 3 Playoffsへの切符を確実なものとしたRIDDLEより、VorzコーチとMinty選手に試合の感想やSplit 3への意気込み、そして悲願の優勝を今年だけで2度も手にすることとなったMinty選手にその心境を伺いました。

◆最近はヴァイスが対策されてきている

――まずは優勝おめでとうございます。まずは簡単に今日の試合の感想をお願いします。

Minty: 率直にとても嬉しいです。競技シーンの初期から活動していて、もう今年で5年目ですが、自分の目標だった日本の公式大会で優勝することができ、Split 3もこの調子で勝てるようにまた頑張っていきたいと思います。

Vorz:素直に嬉しいですね。ただ、昨年の勝ちがやばすぎて、あれを超えるのは自分の中でないのかな、って感じでしたね、優勝した時は。嬉しいですけど…嬉しい...って感じですね。

――本日の試合、フラクチャーの守りではFLの誘導サルヴォ・アルマゲドン・グラビティウェルの合わせによる遅延に対応する必要があったかと思います。レギュラーシーズン3週目のFL戦に引き続き、守りでラウンドをかなり多く取ってのマップ勝利となりましたが、これにはどう対応したのでしょうか?

Vorz:遅延もそうなんですけど、基本的にFENNELさんはフェイクアクションみたいなのが好きで。Halsと誰かだけとか、スモークだけ焚いてこっちにもスモーク使わせて、そこからドライで、みたいなのが結構好きで、その中で遅延してくるんです。

なので、自分たちの中でコールを交換して、フェイクなのかフェイクじゃないのか、その中でこれは遅延だ、遅延じゃないみたいに、一個一個情報を整理し、それによってリアクションを変えているだけ、みたいな感じですね。

特別そこから何かをやっているわけではないですけど、そういう練習も普段からできている、って感じです。

――特に印象的だったのがFLが遅延アビリティを大量に使って時間を稼いでいるにも関わらずリテイクが通ってしまう、というラウンドでした。そういったラウンドはプラン通りにいったというより「取れちゃった」ラウンドに近い感覚なんでしょうか?

Vorz:もちろん、そういうのは大会ならではなんじゃないですかね。「それ取れるんだ」も「それ落とすんだ」も結構あったりしますし、あとは構成的にこっちがブリムストーンとアストラのウルトの部分が強かったので。

相手はテホとブリーチのウルトが強かったんですけど、こっちは強いウルトが3つあったので。まあサイファーはケースバイケースって感じです。正直ウルトの強さで勝った部分もありますね。

――同じくフラクチャーではレギュラーシーズン中の「ヴァイス、レイズ」から「サイファー、ネオン」にエージェントが一部変更となっていましたが、これは何を期待しての変更だったんでしょうか?

Vorz:ヴァイスからサイファーへの変更は、ヴァイスが少しナーフされたのと、みんなヴァイスに慣れてきたのか、最近はヴァイス使ってても守れないんですよね。「ヴァイスがいるから攻めれない」に対しても解決策が出てきたので、だったらコントロールでゆっくりできるし情報だけ取ることもできるサイファーの方がいいかな、と。

あとはCaedyeがサイファーが結構得意というのもあります。 レイズ→ネオンについては、マッププールも変わって、1マップだけレイズを出すのはどうかなと思って。ネオンも上手いし、ナンバーワンだと思っているのでネオンにした方がマップごとにキャラが出過ぎなくていいかな、という感じですね。

◆ストレート勝ちでも「ヒヤヒヤ」「ビビった」

――アセントではFLのミッドプッシュがかなり特徴的だったかなと思いますが、この点はどのように対応しましたか?

Minty:相手もずっとやってきてたわけじゃないので、最初の敵のリアクションを見て僕らも対応していました。普通に詰めてきたらこっちも同じところに固まって行くとこ行けばいいって感じでしたね。

結構、Aショートからハイミッドまで詰め寄ってくるシーンもあったので、決勝の舞台でこれができるのは結構ビビりましたね。作戦かもしれないですけど。けどまあJoxJoも考えてましたし、全員同じ考えを持って対応できたのでそこは良かったと思ってます。

――FLの積極的な動きを受けて、というのもあると思いますが、3マップ通してかなりドライの勝負が多めの試合になったと思います。コーチ視点から、そして選手視点から、この点についていかがですか?

Minty:ドライとドライじゃない時の緩急がつけられたら結構めんどうくさいですね。ドライで来るっていうのは1回やられたら絶対警戒するので、そこに関しては僕はそこまでキツくなかったです。

Vorz:途中のタイムアウトでも言ったんですけど、コーチ視点的には、もしエリアクリアできないんだったら、1人じゃなくて2人とかでちゃんとエリアを取れるようにして、いるかもしれないところにちゃんと勝負できるようにという話はしました。まあ、1人で行ってもいいんですけど、結局じゃんけんになって、勝ったら勝ちなんですけど負けたら負けなので、そういうところでヒヤヒヤしますね。

でもそういう場面になる時はなるじゃないですか、たとえば3v3とか、残り40秒とか。そういう時はちょっとヒヤヒヤしたんですけど、なんとかなって良かったです。

――1ヶ月ほど前のインタビューではVorzコーチが「初戦の入りの悪さ」を課題として挙げていらっしゃいました。ただ、昨日今日、1マップも落とさず、特にピストルの勝率なんかは8割ということで、この点についてどの程度改善があったのでしょうか?

Minty:僕たちが1マップ落としちゃう時とかリードされちゃう時って、やっぱり試合が「よし、がんばるぞ」って始まるんじゃなくて、いきなりぬるっと始まったときなんです。全然声も出てないし練習通りにできないみたいなことがあって、それが僕一番嫌なので、ラウンド始まる5秒前くらいにみんなで「ファイト!」って言ったりしますね。気合いの入れ直しみたいなものがどの試合も最初からできてきたので、それが良くなってきている点かな、と思います。

◆Minty選手の成長、そしてJoxJo選手の「圧巻」のIGL

――Minty選手についてお聞きしたいんですが、FAV gamingで過ごした2024年シーズン、あまり満足のいく結果は出なかった1年だったのではと思います。RIDへ加入し、もうすでに国内2連覇という輝かしい戦績を残すに至ったわけですが、振り返ってみていかがですか?

Minty:FAVでやってる時はメンバーとも長くて、できればFAVで1回はいい成績残したかったというのはあるので、そこは悔いている部分ですね。でもFAVでやってる時も「俺はこんなもんじゃない」というマインドをずっと持ってたので、それで結果的にRIDDLEに入って、こういう結果を残せて、やっと自分に焦点が当たるシーンが出てきたのはすごく嬉しいです。ここだけで終わるんじゃなくて、これからずっと焦点が当てられ続ける自分になれるように頑張りたいと思います。

――Vorzコーチから見て、この半年間Minty選手と戦って、彼はどんな選手で、チームに何をもたらしたと思いますか?

Vorz:最初はチームの慣れとかもあったと思うんですけど、ちょっとぎこちない感じでしたね。でも正直今回のオフラインではかなり頼りになったな、とは思っていて。皆さんから見えない部分で言うと試合中のコールだったりとか状況判断、「こうしよう」とかもスラスラ出てくるという感じでしたね。すごく頼りになる2日間だったんじゃないでしょうか。

Minty:ありがとうございます…嬉しいです…頑張ります…。

――記者会見でJoxJo選手も「Minty選手が一番成長した」とおっしゃっていましたが、今日の結果をもって、JoxJo選手は3チームをまたいで国内5冠となりました。改めて、彼のどんなところが、名実ともに日本一のIGLたらしめているのか、教えてください。

Minty:僕がRIDDLE入る前に3勝してるじゃないですか。なので「JoxJo、たぶんあいつVCJの勝利の女神なんやろな…」って僕は思ってて。実際、RIDDLEに入ってスクリムでも大会でもJoxJoのIGLは俯瞰視点で、「敵の位置はこんな感じなんだろうな」って言うのがマジで早くて。

本当にすごい脳みそしてんだな…って思います。それがわかってから他4人を動かしたり、それで4人の判断が噛み合って勝ったりとか、本当に「圧巻」という言葉が一番似合うなって。それこそがJoxJoのIGLなんだっていうのはこの半年で感じましたね。

Vorz:ひとつあるとしたら、彼は結構『VALORANT』が好きで、試合見る数だとか、試合見たうえで韓国人の友達と意見交換とかも積極的にするタイプなんですよね。

もちろんコーチ陣とも意見交換するんですけど、結局好きってことなんじゃないですかね。試合を見て、それを実践して、たまにスクリム中に「情報が欲しい」みたいな。

情報っていうのは統計的な「こういう時にこういうことされると嫌だ」みたいな情報が欲しい、みたいな時もあって。結局そういうのが好きなんだと思いますよ。

――ありがとうございます。ご存知かもしれませんが、今日の勝利をもってRIDはAscensionをかけたSplit 3 Playoffs出場が確定ということで、Playoffsに向けた意気込みを最後にお願いします。

Minty:まだコントローラーとしての歴が浅くて、まだ全然もっともっと上手くできるところがいっぱいあるので、僕も上手いコントローラーを見たりもっと成長できるように努力してSplit 3に臨み、また優勝できるように頑張ります。

Vorz:Split 3もあるんですけど、結構休みはちゃんと取るチームなので。もしかしたら、また休み明けは普通に弱い可能性があるんですけど、まあその辺も一応込み込みで応援していただけたらと思います。それでしっかりSplit 3のプレイオフはちゃんと勝つので、また応援お願いします。

《Wolfram》

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First Strike Japanで『VALORANT』の競技シーンにハマる。Masters Tokyo以来通訳としての活動を始め、気がついたら記事執筆も。最近の趣味はPacific、EMEA、Americasリーグの連続リアタイ。

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