DFM Pazコーチが語る今のDFMの長所と課題「まだ成功体験が少なく、スクリムでやれている強気なプレイができていない」【LCP Season Kickoff】

MVKE戦後のDFM Pazコーチにインタビュー。試合の感想やコーチ視点でのチームの課題を聞きました。

League of Legends インタビュー・コラム
DFM Pazコーチが語る今のDFMの長所と課題「まだ成功体験が少なく、スクリムでやれている強気なプレイができていない」【LCP Season Kickoff】
DFM Pazコーチが語る今のDFMの長所と課題「まだ成功体験が少なく、スクリムでやれている強気なプレイができていない」【LCP Season Kickoff】
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2025年2月8日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」のSeason Kickoff Day9が行われ、「DetonatioN FocusMe(DFM)」が、ベトナム地域の「MGN Vikings Esports(MVKE)」と対戦しました。

Game1に敗れたDFMは続くGame2でも一時は9,000ゴールド以上のリードを許す苦しい展開となりましたが、積極的なキャッチアクションを起点に逆転勝利に成功。勢いに乗ったGame3でも序盤から良い流れを作りましたが、アタカンを巡るファイトでのビハインドから最後まで押し切られ、BO3は1-2で敗戦となりました。

試合後、今季からアシスタントコーチに就任したPazコーチにインタビュー。試合の振り返りやコーチ目線でのチーム分析について聞きました。

◆「自分たちから強くアクションするという成功体験が得られた」

――試合の感想をお願いします。

Paz:今後に生かせる良い点もありましたが、課題がたくさん残る試合でした。プレイオフを目指すうえでは来週の2試合で1勝以上が欠かせない状態ですので、そこに向けてチーム一丸となってしっかり練習する必要があるなと思います。

――Game2ではかなりのゴールド差を逆転する試合展開となりました。コーチの視点からどのように見られていたのでしょうか。

Paz:僕たちが強く仕掛けると、観戦している方はハラハラするかも知れませんが、勝因は僕たち側からアクションできたことにあると考えています。アクションするタイミングを設定して、そこに向けてコミュニケーションしながらセットアップして実行できたからこそ、逆転を勝ち取れました。

Game2のリザルト画面。右下のグラフが劇的な逆転勝利を物語る

こうした成功体験が味わえたのは選手にとって大きいと思いますし、スクリムでやれているような自分たちからの強気なアクションを起こして勝利する展開を公式戦でも発揮できたのはコーチとしても良かったですね。

――現在のチームにおける長所と課題はどのように認識されていますか。

Paz:強みはMIDとJGのラインで、特にAriaはリーグ屈指のMIDレーナーだと僕は思っています。プレイでもチャンピオンプールでもチームにとってAriaの存在は大きいですね。課題としてはKakkunが(MIDからBOTへと)ポジションチェンジして時間が経ってないこともあり、ロールらしい動きがまだできていない部分が挙げられます。これは試合経験の少なさも影響しているのでまだまだ成長段階にあると思います。


大会になるとスクリムでやれている強気なプレイができないというのは、成功体験の少なさや「失敗しても構わない」くらいの強気な気持ちが持てていないところに原因があると思いますし、国際戦というプレッシャーも大きいはずです。今日の試合をきっかけにこれまで以上にアグレッシブにプレイできれば良いですね。

――Kakkun選手個人としても初のGame勝利になりましたので、貴重な成功体験になりましたね。

Paz:これからもっと自信を持ってプレイしてもらえたらと思います。

――今季のDFMではPazさんがアシスタントコーチという肩書になっていますが、Aresヘッドコーチとはどのような役割分担になっているのでしょうか。

Paz:チーム全体のフィードバックはヘッドコーチのAresさんが行って、僕や(アナリストの)Gismoさんが気になったポイントにも触れていくような形で進めていますね。他にもGwonとAresさんはまだ日本語に不慣れですし、AriaとHarpも日本語はかなり上手ですが細かな表現が難しい場面もありますので、通訳のように間に入ることもあります。意見のすり合わせをするときにコミュニケーションミス・誤解が生まれないように助けるような役割です。

好調を維持するAriaはGame2でもアーリで出色のパフォーマンスを披露

――Pazコーチ個人としてもLCPという新たなリーグへの挑戦になりますが、1ヶ月ほど過ごしてみて感想はいかがですか。

Paz:今はあまり結果が出ていないのでこんなことを言うのもどうかと思いますが、幸せな環境に居させてもらっていると感じています。チームに呼んでくださった関係者の方や応援してくださる皆さんに少しでも早く恩返しがしたい気持ちですので、結果を出すために今は精いっぱい頑張るしかないなと思っています。

――配信で見ていてもチームの雰囲気は良いのかなと感じられます。

Paz:雰囲気はすごく良いですね。皆キャリアが長いこともあって感情的な言い合いになることもないですし、フィードバックで意見の食い違いがあっても「その日のうちに最後まで話し切る」ことで良い状態でやれています。

サイド選択権をかけた1vs1を見守るPazコーチ

――ちなみに、Pazコーチの視点からLCPで印象に残るTOPレーナーについても聞いてみたいです。

Paz:TOPはやっぱり(TALONの)Azhi選手が上手いなと思います。あとはCFOがRest選手とDriver選手がチャンピオンプールやプレイスタイルに応じて試合ごとに交代するシステムを続けているのが面白いですね。

――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

Paz:今はまだ結果がうまく出ていないのですが、この一年の戦いを通して必ず「Worlds」に出られるチームになれるよう、コーチも含めてチーム全員で頑張ります。一年を通して応援していただけたら嬉しいです。


Day9の結果を受け、DFMは1勝4敗で8チーム中の6位に。2月16日まで開催されている「LCP Season Kickoff」はBO3のシングルラウンドロビンで実施されており、上位6チームが次のラウンドへと進出。優勝チームは国際大会「First Stand」への出場権を手にします。

Split1のレギュラーシーズン最終週となる次週、DFMは2月13日に「GAM Esports(GAM)」戦、そして15日には日本チーム対決となる「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」戦が予定されています。

《ハル飯田》

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ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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