6月末からカナダ・バンクーバーで開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「MSI 2025」。
7月10日にはアッパーブラケット第4ラウンドにて、Gen.G Esports(GEN)とT1のLCK対決が行われました。交互に1本ずつ取る展開になり2-2で迎えたGame 5。T1が序盤からリードしていたものの、根気よくジンクスを育て上げたGENが逆転に成功し試合を制しました。これにより最終的に3-2で勝利したGENがFinalsへ進出。T1はローワーブラケットから上を目指すこととなりました。
本稿では、試合終了後に韓国語放送で実施されたGEN Ruler選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。
◆T1が勝ち上がってFinalsでもう一度面白い試合ができたら
――勝利おめでとうございます。この勝利とFinals進出の感想を聞かせてください。
Ruler:今日はこういった難しい試合になるだろうと予想していたんですけど、予想通り大変な試合となった分、喜びも倍になったと思います。すごく嬉しいです。
――おっしゃる通り、今日の試合は本当に熾烈な接戦でした。何ゲーム目が一番の勝利の要だったと思われますか。
Ruler:とりあえずGame 1が一番重要でした。なぜならそれだけお互いに接戦だったので、すごく重要だったと思います。
――GENが今日も勝利を果たし、連勝が途切れることなく続いています。「LCK CUP」決勝の後から22連勝、1本も落とさず連勝を続けていますが、GENがこれほどまで勝利を長いこと維持できる秘訣は何だと思いますか。
Ruler:僕らは「どうすれば自分たちのプレイを上手くやり続けられるか」といった話し合いをよくするんです。そういったことを続けているおかげか、とある状況に直面したときにどうすればいいかという判断が素早く出せている気がするので、それが勝ち続けられる一番の大きな要因ではないかと考えています。
――しかしながら、今日の勝利までの道のりは簡単ではありませんでした。Game 5まで進み、大勢のファンの皆さんが楽しめる名勝負が生まれたものの、プレイしている選手の皆さんはとても大変だったと思います。T1との今回のBo5では、どんな部分が最も重要だと考えて準備しましたか。
Ruler:レーン戦をどうすれば上手くやれるかというのが一番重要だと思っていたんですけど、いざ試合をしてみたらファイト中心のゲームを5回やった感じでした。なので実際にはファイトが一番重要だったんじゃないかと思いますね。
――今回のMSIの特徴とも言えるほどファイトが多発しており、そしてGame 5までいくことが本当に多いです。フィアレスドラフトのフォーマットになってGame 5までいくことが増えたのではないかとも言われていますが、Ruler選手も同じ意見でしょうか。
Ruler:そうですね。その分バンピックがとても重要になりました。バンピック通りにプレイがスムーズに進むかどうかで分かれますが、バンピックが良ければそれだけスムーズになってゲームが上手くいくので、一番重要ですね。そしてフィアレスだから、やっぱりGame 5までいくことが多いんだと思います。
――こうして勝利とともに、GENはひと足先にFinalsへ直行することとなりました。多くの方が今日の試合を「決勝戦の前哨戦」だと考えて期待していたようです。Ruler選手は、個人的にFinalsに上がってきてほしいと思う対戦相手がいるのか、もしいるのであればその理由も聞かせてください。
Ruler:Anyone's Legend(AL)との試合もすごく面白かったんですけど、今日のT1との試合のほうがはるかに面白くて、振り返ってみるとストレスもかなり受けた気がします。なのでT1が勝ち上がってきて、もう一度今日みたいな面白い試合ができたらと思います。
――Ruler選手は2023年にJDGでMSIの優勝カップを手にしました。そして2年ぶりにGENで、こうして決勝の舞台に立つこととなりました。その分、優勝を渇望する気持ちが強いのではないかと思います。ぜひ、意気込みをお願いします。
Ruler:とりあえず去年は国際大会に一度も参加することができませんでした。そのときに、何と言うか切望する気持ちみたいなものがふつふつと湧き上がってきたんです。だからこうして勝ち上がってこられたのはとても嬉しいですし、決勝にもいけることになって優勝も狙える状況になったことがすごく嬉しいです。絶対に優勝します!
――Ruler選手、去年の渇望が満たされるような決勝の舞台になるよう、応援する気持ちで見守りたいと思います。
Ruler:ありがとうございます。