SHG Evi「一番苦しい時期をようやく乗り越えて、チームがまとまりつつある」―DFM戦を制した後にチームの成長状況や次への意気込みを聞く【LCP Season Kickoff】

LJL対戦を制したSHG Evi選手にインタビュー。チームの成長過程や「Qualifying Series」への意気込みを聞きました。

League of Legends インタビュー・コラム
SHG Evi「一番苦しい時期をようやく乗り越えて、チームがまとまりつつある」―DFM戦を制した後にチームの成長状況や次への意気込みを聞く【LCP Season Kickoff】
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2025年2月15日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」のSeason Kickoff Day13が行われ、ともに日本から参戦する「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」と「DetonatioN FocusMe(DFM)」が対戦しました。

試合前時点で勝敗が並んでいた両チームはこの試合がリーグ最終戦であり、勝利したチームが「Qualifying Series」に進出するという重要な一戦に。試合内容もお互いに一歩も譲らぬままゴールド差の逆転が何度も発生する激しいシーソーゲームが展開され、Game1は36分、Game2は40分にも及ぶロングゲームとなりましたが、どちらもバロンを軸に集団戦を勝ち切ったSHGが制し、2-0でSHGが勝利しました。

今回は試合後のSHG Evi選手にインタビュー。リーグ戦を通したチーム状況の振り返りや、次なるラウンドへの意気込みを聞きました。

◆momentコーチとFATE選手の“やりたい『LoL』”

――まずはご自身のパフォーマンスを振り返っていただけますか。今日はGame1でランブル、Game2ではアンベッサのプレイとなりました。

Evi:ランブルに関しては良いプレイと悪いプレイ両方ありつつ、良いプレイの方が多かったかなという印象です。ただ、アンベッサは(アルティメットで相手の集団へと飛び込んでしまう)とんでもなく大きなミスが1回あって、それが頭にこびりついていますね

――配信上のインタビューでも「危なかった」という旨の発言はありましたが、結果としては2-0での勝利となりましたので、及第点といったところでしょうか。

Evi:そうですね。

Game2ではキャリーのMarble選手を目がけて飛び込んできたAria選手をRでキャッチ。集団戦を決定づけた

――この結果を受け、チームは2月18日からの「Qualifying Series」進出となりました。序盤に比べて戦い方も少しずつまとまってきた印象です。

Evi:なんとか「一旦間に合ったな」という感じですね。新しく入ったmomentコーチとFATEの“やりたい『LoL』”があって、その判断基準や行動基準を他のメンバーが吸収していく、というのがチーム全体の考えを統一していく流れなんですが、その理解が進んできています。

――一時期はSNS上でスクリムでもかなり苦戦を強いられていると受け取れる発言もあり、心配していました。

Evi:今だから言えることですが、今季はトラブルがあってゲーミングハウスになかなか入れず、入居後もPCの設置が間に合わなくてゲーミングカフェで練習していた時期がありました。ただ、ゲーミングカフェだとどうしても集団戦がラグくなってしまったり、リプレイ確認用のソフトが入れられずフィードバックが難しかったりと、環境的な逆風も多かったですね。

その後、無事に練習できるようになってもスクリムで「60試合やって5勝」というくらい勝てない時期もあって、流石に皆もメンタルにきていました。ただ、そこをなんとか耐えたことで山場は乗り越えたかなと。

――FATE選手を中心にアクションするシーンも増え、コミュニケーション面でもスムーズになりつつあるのかなと感じます。

Evi:だいぶ進んできましたよね。ゲームに集中するためにも言語の向上はすごく重要で、毎回「これは日本語でなんて言うんだっけ」と考えていると、その時間はゲームに集中できないですし判断も遅れてしまいます。僕らの共通認識が進んだことに加えて、コミュニケーションも円滑にする取り組みも少しずつ成果を発揮しているかなと思います。

Marble選手のコールや自己主張が増えている

――次からはノックアウト方式となりますが、昨年のPCSプレイオフでは非常に強さを発揮した形式ですね。

Evi:とにかく実戦を経験できることが大きいです。僕個人としても今のチームの完成度には全然満足していないのですが、そこを完成させるためには実戦が必要なので、その時間が得られたのは本当に良かったですね。

――高いレベルでの実戦が成長を促すというのは、今季のMarble選手のパフォーマンスを見ていても感じます。

Evi:本当にその通りで、彼はすごいですね。皆さんには見えづらい部分ですが、去年と比べるとコールや自己主張が本当に増えています。

去年までは味方に合わせてプレイするタイプで、育っていてもあまり喋らなかったんですが、今では「俺は強いタイミングだから周りで戦って」という要求も出るようになっています。新加入選手が言語に慣れるまではどうしても発言が少なくなるので、そこで「自分がしっかり喋らないと」という意識になったことで発言も増えて、プレイにも「俺がやらないと」という気持ちが出ているのかなと。

2試合とも見事なパフォーマンスを発揮したMarble選手がPOTMに選出

――「Qualifying Series」は勝ち進めばBO5での対戦にもなり、幅広いピックを使えるSHGの腕の見せ所ではないでしょうか。

Evi:進出が決定したのでこれから練習することになりますが、僕もまだBO5でのフィアレスドラフトは未経験なので、純粋に楽しみですね。

――他のリージョンでは既にBO5も実施されていますが、Game5になると50体ものチャンピオンがBANされるのでピックがかなり変わりますね。

Evi:見ました見ました。LCKとかすごいことになっていましたよね。本当になんでもありだなって感じます。

――今はスワップメタの影響もあってTOPはタワーダイブ耐性が重視される傾向にありますが、アニビアで強引にウェーブを作ってしまうなど奇抜なアイデアも出てきました。

Evi:あれも面白いですけど、ちょっと「これがやりたいだけだろ」という感じもありましたね(笑)。自分たちも楽しみな部分もあるので、ドラフトも楽しみにしてもらえたらと思います。

TOPアニビアでLv1にW「アイスウォール」を選択し、ミニオンをせき止めることで強引にウェーブを作る戦術が登場

――ちなみに、ヒゲはこのまま伸ばしていくのでしょうか。伸ばし始めてからチーム状態が上向きなので縁起は悪くないと思いますが。

Evi:これは別にこだわりはないんですよね。まるぶる(Marble)くんが「ヒゲがどんだけ生えるか気になるっす」って言ってきたりして、自分でも剃るのが面倒なのもあって伸ばしていますが、不評っぽいので剃りましょうかね。

――その不評はどこからですか?

Evi:たかやスペシャルさんの視聴者ですね。彼もSHG所属のストリ-マーなので、チームの意見かなと。剃るかどうか、ちょっと考えておきます。

――では次戦のヒゲにも注目しています。最後に今後に向けての意気込みをお願いします。

Evi:今シーズンは正直に言って本当にめちゃめちゃ大変だったんですが、あれ以上の大変な時期はもうないとポジティブに考えて、後は成長していくだけだと思っています。これからも応援していただけたらなと思います。今日はありがとうございました!


1月にスタートした「LCP Season Kickoff」は全8チームによるBo3のシングルラウンドロビンで実施され、Day13の結果によりSHGは6位での「Qualifying Series」への進出が決定しました。

「Qualifying Series」はダブルエリミネーション形式となっており、Round1とRound2はBo3で、Round3とFinalsはBo5形式で実施されます。SHGの次戦はRound1となり、Day14の試合を終えてリーグ順位が確定した後に上位チームからの指名を受けて対戦カードが決定する方式となっています。

《ハル飯田》

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ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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