2024年8月5日から開幕した「PCS 2024 Summer Split Playoffs」。LJLとしてはStage 2からの合流となるFukuoka SoftBank HAWKS gaming(以下、SHG)に加え、DetonatioN FocusMe(以下、DFM)が先日の勝利でStage 2進出を確定させたことでSengoku Gaming(以下、SG)の勝負の行方に注目が集まりました。
SGは8月8日に行なわれたDAY 4でGround Zero Gaming(以下、GZ)と対戦。負ければ敗退という厳しい状況のなか奮闘しましたが、残念ながら0-2で敗北となりました。
そんな試合終了後、PCS現地取材中の筆者はEllim選手にお話を伺いました。苦しい心境であるにも関わらずインタビューに応じていただき、本当にありがとうございます。では、早速ご覧ください。
◆こんなに早く敗退するとは思っていなかったので残念な気持ちが大きい
――残念ながらPCSプレイオフ敗退となりましたが、2日前のCTBC Flying Oyster(以下、CFO)戦の敗北から今日の試合に向けてどんな準備をしてきましたか。
Ellim:準備期間が長くはなかったのでバンピックの話をできる限りして、相手がどんなプレイをやっているかみんなで観つついろいろと話し合っていました。個人的にはスクリムでアムムをやったときはほぼ勝っていたので構成バランスを見て出したんですけど、今回は上手くいきませんでしたね。
――では今日の試合を振り返って、2戦目は前半までリードしていただけに惜しい試合だったと思いますが、Ellim選手としてはいかがでしたか。
Ellim:チームが直面した状況を5人とも同じように理解してプレイしなければならないゲームだと思ってるんですが、そういった面で今回はお互いにコミュニケーションミスも多かったですし、やるべきプレイがあまりできなかった気がして悔しいですね。2戦目はこちらが主導権を握りつつドラゴンを取り続けながらスノーボールしていかなければならない構成だったんですけど、途中でそれが途切れてしまったので厳しかったです。
――なるほど。ここからは前回の試合も含めたPCSプレイオフ全体を振り返っての感想を聞かせていただきたいです。とくにCFOを相手に1ゲームを取ったのは印象的でした。
Ellim:今回のPCSは実力的に見て、どのチームも勝つ可能性があったし負ける可能性もあったと思っています。そんな感じでうちのチームも1ゲームは取れたんですけど、正直こんなに早く敗退するとは思っていなかったので残念な気持ちが今は一番大きいですね。
――ではCFOとGZと戦ってみて、どういった点でLJLとの違いを感じましたか。
Ellim:LJLは韓国で活動していた選手やコーチが結構いるのもあって、韓国でよく使われているマクロ的な戦略だったりファイトをしなくても勝ちに行くスタイルだったりが多いですが、PCSやLCOは戦える場面になったらできる限りファイトをするというプレイスタイルに一番違いを感じましたね。ただ、うちのチームも目標としてはできる限りファイトをしようというプレイスタイルなので、実はLJLよりも戦いやすさはありました。
――確かに見ていてLJLのときよりもPCSでSGの強さがより発揮されている気がしたのは、そういった影響があったのかもしれませんね。では、PCSプレイオフを通じて得たものは何かありましたか。
Ellim:チームごとにゲームの運び方が全然違っていて、それに対する考え方の幅が広がったと思います。こんなやり方もあるんだ!っていうのは学びになりましたし、メンタル的な部分でも得たものがありましたね。とくに不利な状況におけるマインドコントロールは、以前より少し良くなったと思います。
――放送でVCが流れたときも、一番たくさん喋ってチームを引っ張っていたのはEllim選手でしたね。では最後に勝ち残っているLJLチームに向けたエールと、SGを応援してくださっているファンの皆さんに向けてひとことずつお願いします。
Ellim:ほかの色々なチームとスクリムなどをやってきた僕の見立てでは、SHGもDFMもPCSチームを相手に上手く戦えると思います。ファンの皆さんには、期待に応えられず申し訳ありませんでした。良いパフォーマンスが出せない時期が続いたときも、温かく見守って応援し続けてくださったファンの皆さんにありがとうの言葉を伝えたいです。
――PCSプレイオフ、本当にお疲れさまでした!