5月17日、18日にかけて開催中の「VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finals」。17日のSemifinalsではRIDDLEがQT DIG∞に2-0、FENNELがNOEZ FOXXに2-0でそれぞれ勝利しました。

本稿では、準決勝で惜しくも敗れてしまった「QT DIG∞」と「NOEZ FOXX」への囲み取材の模様をお届けします。
◆misaya「エリアコントロールで完全に上回られた」

――まず初めに試合を終えての感想を教えてください。
ikedamaru:そうですね……。0-2という悔しい結果で終わってしまったのですが、この負けを糧にSplit 3で良い結果を残せるようにできたらいいなと思っています。
misaya:0-2という結果でアセントに関しては何もできずに負けてしまい、非常に悔しいです。オフラインならではの僕たちの弱いところが出てしまったので、それをSplit 3までに修正して臨めたら今回のような問題は起きないと思うので、そこにフォーカスして頑張りたいと思います。
――アセントが終わって流れが悪いままインターバルに入られたと思うのですが、インターバル中にどんなことを話したのか、流れを変えるために話したことがあれば教えてください。
ikedamaru:アセントでは前半のアタックのときにグループアップして5人で撃ち合う前に1人死んでしまう、というのが続いたので、ディフェンスではそうならないようにチームでどこで当たるのか決めてファイトしようということは伝えました。あとは、気持ちが切れないように3-9折り返しでしたけど勝てると思うから1本ずつ取っていこうという話をしました。
マップ間のインターバルでは、(攻守の切り替えのタイミングで)伝えはしたんですけど修正できないまま13-3で負けてしまったので、アタックはセットアップになる前に倒されているから、そうならないように5人でセットするならしてもいいよというマクロに対してのアプローチを変えようというコミュニケーションをとりました。
――Main Stageで勝ったRIDDLEとの再戦でした。今回戦ってみて、RIDDLEのMain Stageと違った部分、QT DIG∞の上手くいかなかった部分があったら教えてください。
misaya:前回RIDDLEに勝ったときの違いなのですが、今日の僕たちはすごい受け身だったと思っていて、逆にMain Stageのときは僕たちらしいセットアップもするし、アグレッシブなファイトもするしという感じでした。どちらかというとRIDDLEが変わったというよりは僕たちが悪い方に変わってしまったのかなと感じています。

――上手くいかなかった部分というのは具体的にどんなところでしょうか?
misaya:僕たちはSplit 1、Split 2を通してエリアの駆け引きにすごくフォーカスしてきました。ですが、そのエリアコントロールにおいて、RIDDLEに完全に負けてしまい僕たちのエリアが狭くなった結果、受け身になってしまって相手側が何でもできるような展開になってしまったのかなと思います。
――オフライン環境ということで、普段と違う点はありましたか?
misaya:みんな緊張とかは特にしてないと思うのですが、単純に流れをつかめなかったというか、流れっていうと抽象的でプロとして申し訳ないんですけど、そういう一歩二歩が足りなかったのかなと思います。
――kippei選手はSplit 2を通していろんな経験を積んでかなり成長できたのかなと思っているのですが、ご自身でこういったところが成長できたなと感じる点はありますか?
kippei:以前は自分からコールしてチームに動いてもらうということができなかったのですが、最近は少しずつ自分から言えるようになってきたので、そこが一番成長できた点だと思います。

――最後に、Split 3への意気込みをお願いします。
KIPPEI:今日の試合はあまり良い試合ではなかったのですが、Split 3は一旦Main Stageを頑張って、AscensionをかけたPlayoffまで行って頑張るので、応援お願いします。
Gwangboong:ここで終わりだとは思ってないので、チームとしてもっと団結してもっといい試合をできたらと思います。
Yuran:Split 2は取り切れる試合を取り切れなかったりして、チームとしての成長ができてないところもあったので、Split 3までに大きなところよりは細かなところを修正していきたいと思います。

NOBITA:僕とGwangboongとmisayaは3回目のオフラインだったので、3度目の正直ということで勝ちたかったんですけど、残念な結果に終わってしまいました。ただ、Split 3はきぺちゃん(kippei選手)とYuranの若い選手が入ってきたので、もっと連携を高められるように頑張ります。
misaya:Split 3は今回と同じような結果にならないように、しっかりと問題を見つけてそこを修正しSplit 3に臨めたらと思っているので、応援よろしくお願いします。
ikedamaru:選手が言った通り、熱量があるチームなので、引き続きサポートしていきたいと思います。大枠は問題ないと思うので、細かいところを直せるように励むしかないと思います。頑張ります!
◆Blackwiz「ふぉいさんはまるで6人目の選手のように一緒に戦ってくれる存在」

――まずは試合を終えての感想を教えてください。
BlackWiz:FENNELがめちゃめちゃ強かったです。あと、個人的にはオフラインがすごく楽しかったです。
――観客席でオーナーのふぉいさんが大きな声で応援されていたのですが、応援の気持ちとかチームのサポートについて教えてください。
BlackWiz:ほかのオーナーさんがどうかわかりませんが、ふぉいさんの応援がレベルの違う熱量で、本当に一緒に戦ってくれているんだなと感じがあります。今のチームは身近にふぉいさんがいて6人目の選手として戦っているような感じがしてすごい心強いなと思っています。

――Esperanza選手はいつもサイトで耐えるシーンが強いなと思っているのですが、サイト耐久をしているときに意識していることやサイト耐久をする上でのコツなどがあったら教えてください。
Esperanza:味方がどこにいるかを見て、どこに行けばチームと合わせて戦えるのかを考えています。
――Yowamu選手は、以前の2024シーズンはNORTHEPTIONに所属してコントローラーを使っていましたが、Split 3からはネオンなどのデュエリストを使ってバチバチに戦っていました。コントローラーからデュエリスに変わったきっかけは何だったのでしょうか。
Yowamu:チームに入る前やアマチュアの頃からデュエリストをプレイしていました。去年はコントローラーを使っていたのですが、やっぱり自分のプレイじゃないなと感じていました。自分はデュエリストが上手いと前から思っていたので、あるときデュエリストを使う機会があって、去年のSplit 3からデュエリストを使っていますね。

Semifinalsで敗れてしまったQT DIG∞とNOEZ FOXX。しかし、彼らの戦いはここで終わりではなく、Split 3へと続きます。この敗北を糧に彼らがどんな成長を遂げるのか楽しみです。
Semifinalsで勝利したRIDDLEとFENNELは18日に行われるGrand Finalで激突します。どちらが勝利しSplit 2の王者に輝くのか見届けましょう。