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11月9日に中国・成都で行われた『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「Worlds 2025」の決勝戦。3連覇を狙うT1と、無敗で初優勝を目指すKT Rolster(KT)の一戦はT1が勝利し、史上初の「Worlds3連覇」で幕を閉じました。今回は試合後に行われた、KTの選手たちと監督による合同インタビューの模様を一部抜粋してお届けします。

――Bdd選手に質問です。今日の試合も5ゲーム目までもつれる接戦となりました。今年を振り返って、本人とチームとしてどのような収穫があったと思いますか?
Bdd:最後、うまく終えることができれば、チームとして収穫があったと思いますが、収穫は特にないと思います。個人的には、いつも高いところまで上がれず、最後の締めくくりが残念で、僕が過ごしてきた過程は微妙だと感じていましたが、今回のWorldsが進行していく中で、過程がとても重要で、その過程が意味深いものだったと思います。
――最終5ゲーム目のBPはどういう意図があったのでしょうか。Faker選手のガリオをオープンにした理由は?
Score:5ゲーム目が始まる前、いろいろ準備してきた過程の中で一番良いと思うBPになったとは感じます。こちらがポーク構成を選択すれば、相手はオールイン構成を選ぶだろうということは分かっていましたが、僕たちからすると十分やれる組み合わせだと思ったのでガリオを空けることにしました。
――Bdd選手は、中国のとあるサイトで10点中9.99点をもらってます。こういった評価についてはどう感じていますか?
Bdd:今日の試合に負けたので、そのような点数には意味がないと思います。
――Cuzz選手に質問です。もし、今日の試合の“ある瞬間”に戻れるならどこに戻りたいですか?
Cuzz:今日の試合に戻れるなら...戻りたいところは多いですが、1ゲーム目に戻れたら、もう一度僕たちが準備してきた構図通りに集団戦をうまくやって、全部勝てたらよかったです。1ゲーム目の3ドラタイミングに戻って、うまくやりたいです。
――Bdd選手にお伺いします。惜しくも優勝はできませんでしたが、10年間でここまできた自分に対して伝えたいことなどはありますか?
Bdd:いつかはまた機会が来るはずだから、これからもうまくやっていこうと言いたいです。
――LCKの第3シードとしてここまで来ました。ファンに伝えたいメッセージなどがあればお願いします。
Bdd:こうしてうまくやってきましたが、最後に負けてしまって申し訳ないと伝えたいです。それでも、今シーズンはみんなで一生懸命やって、期待値を上回って決勝まで上がってこれたと思います。ずっと諦めずに応援してくれてありがとうと伝えたいです。
Cuzz:優勝する姿を見せたかったのですが、優勝できなくて申し訳ないです。でも決勝までの過程で、個人的にたくさん学んで成長したと思うので、次は上手な姿をお見せしたいです。成長して、来年も良い姿を見せられるように頑張ります。

――Bdd選手とCuzz選手の2人はデビューして長くなりますが、こうしてWorldsの決勝まできました。この瞬間、どんな感情でしたか?まだ決勝の舞台に立ったことのない、優勝のために頑張っている選手たちに伝えたいことなどはありますでしょうか?
Bdd:Cuzz選手とは優勝ではないですが、良い成績を出せて感謝していますし、頼もしい同僚です。優勝のために頑張っている選手たちには「一生懸命頑張れ」という言葉しかあげられないです。
Cuzz:今年もBdd選手と一緒にやることになり、良い成績を出したいという気持ちでやってきました。優勝はできませんでしたが、決勝まで来て、Bdd選手が苦労をしたと思うので、感謝しています。今回が最後じゃないので、来年も一緒にうまくやれたら嬉しいと思っています。優勝を目指して頑張っている選手たちには、僕らの試合を見ながら可能性を持って、みんなで『LoL』を楽しみながらやってくれたらいいなと思います。
――Peter選手は以前インタビューで、「今回のWorldsは期間が短いが、多くのことを学び個人的にたくさん成長した」と話していましたが、それを踏まえて、この試合を終えての感想やどんな点を学んだのかについて教えて下さい。
Peter:高い舞台に上がって、経験のある選手たちと試合をして、多くのことを学んだと思います。個人的には試合が終わって「どうしていたら勝てたか」や「どんなことを、どんな部分で、どんな場面で、うまくやれていたら勝てたか」と考えています。
――今回の試合は多くのファンから「KTは困難な状況にもかかわらず、奇跡的な試合をしている」というような、驚きの反応が多かったと思います。直接プレーする選手の立場では、違って感じるとは思いますが、今日の試合にはどのような心構えで臨んだのでしょうか?
Bdd:会場に来るまでの心構えは「勝とう」という気持ちより、最大限やれることをやらなければという心構えで来ました。ですが、やはり「Worlds」という重要な大会の決勝なので、勝ちたいという気持ちになっていました。僕も知らぬ間に興奮していたと思います。
Cuzz:僕も会場に来るまでの心構えは、最大限楽しもうという感じでしたし、今までやってきたことをやろうと思いました。今日、無茶をしたらやられると思い、決勝に上がってくるまでに乗り越えてきた過程を維持しようとしましたが、僕も最初はいつもより緊張しましたし、1セット1セットがとても大事に感じた一日でした。

――今シーズン、決勝まで上がってきた中で、どういった部分で学んだ点があると思いますか?得られた教訓は何だと思いますか?
PerfecT:今シーズンを終えて、様々な選手と戦いながら、動きや考えなどの長所を最大限吸収しようとしましたが、今日は表面的に吸収しただけのような感じがして残念でした。どのように吸収すべきかがわかったので、来年は自分のものにできるように努力したいと思います。
deokdam:最後があまりにも残念で、優勝するには自分の力が不足していたと思います。今シーズンを通して、LoLのポジションに対する全体的な理解度やレーン戦の理解度が成熟したと思います。
――5ゲーム目のBPをしている時、コーチとBdd選手が笑っている姿がありました。どんな話をしたのか、どういった心構えで最終的にスモルダーをピックしたのでしょうか。
Bdd:BPを予想していて、T1が得意なガリオとカミールを見せたので、自分はどんなピックが出せるかや自信があるかという話をしていて、笑っていたと思います。スモルダーのピックは、ゲームを進めながらバリューが良く、時間が経つほどスケールが良いチャンピオンの中でスモルダーが一番良いと思ったのでピックしました。
――Peter選手のように努力をしている選手、特にKTの3軍などのアマチュアの領域で頑張っている弟たちに伝えたい言葉などはありますか?(※Peter選手の弟はKTの3軍に所属中)
Peter:5セットを終えての感想は「勝ち負けの世界は冷たいな」と...自分が敵選手より少しでもうまくプレイできなければ、負けるしかないんだなと思いました。僕のように上がってくる選手に伝えたい言葉は「努力したら誰にでもできる」と伝えたかったです。負けてからこういうことを言うのは心が痛いです。
――Peter選手は今回、パスポートも初めて作り、空港に来ることも初めてとインタビューで話していて、グローバルの配信でも話題になっていました。決勝までの1ヶ月という時間を振り返って、どんな思い出がありますか?
Peter:僕の夢は「Worldsに出場する時に初めて飛行機に乗ること」が1つ目の目標で、2つ目の目標が「Worlds優勝」でしたが、1つ目の目標は達成できたものの、2つめの目標は叶えられずに残念です。
――2025年の全日程が終わりました。一年間、一生懸命走ってきた選手に伝えたいことはありますか?
Score:5ゲーム目までいったので、選手の立場としてはとても悔しいと思うし、ある意味勝てると考えていたと思います。今年は序盤からとてもしんどかったと思いますが、ここまで来たことは、とてもすごいことだと思います。悔しい部分よりも、みんなに今年一年お疲れ様、よくやったと伝えたいです。
<翻訳協力:ぴす>