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LJL FINALで番狂わせ!QT DIG∞が絶対王者RCを打ち倒し、念願の2025シーズン年間王者に!LCP参入を目指し、入れ替えトーナメントへ進出【LJL 2025 GRAND FINAL】

LJL2025 年間王者は「QT DIG∞」!「REJECT」にリベンジを果たし、悲願達成

ハル飯田

ハル飯田

9月15日、『リーグ・オブ・レジェンド』国内公式大会の最終トーナメント「LJL 2025 Finals」のGRAND FINALがASHWINDER Esports ARENAにてオフライン開催され、「REJECT(RC)」と、「QT DIG∞(QTD)」が対戦しました。

決勝の顔合わせは今季を盛り上げた「RC vs QTD」

LJL 2025 GRAND FINALは、3スプリットに渡って開催された今季のLJLで成績に応じて獲得できる「チャンピオンシップポイント」の上位6チームが出場する、シーズンの総決算となるトーナメント。優勝チームは年間王者となり、環太平洋地域リーグ「LCP」参入を争う「昇格・降格トーナメント」への出場権を手にします。

GRAND FINALに最初に駒を進めたのは、「FORGE」「STORM」「IGNITE」の全スプリットで優勝を果たしてきたRC。このトーナメントでも順調な勝ち上がりを見せており、2025年シーズンの“完全制覇”を狙います。

対するは「STORM」からLJLへ参加し、ポイント4位でトーナメントに進出したQTD。時に不安定なシーンもありながら、勢いに乗った場面ではリーグ随一の爆発力を見せており、最終トーナメントでの“一発逆転”を虎視眈々とうかがいます。

今季のLJLを盛り上げた、そしてこれまでのLJLで覇を競ってきたメンバーが名を連ねる両チームが激突する、シーズン王者を決めるに相応しい顔合わせとなりました。

シーソーゲームの連続!小差から勝機を見出したQTD

これまでの直接対決成績ではRCが大きく勝ち越しており、トーナメントのROUND1でも3-0での勝利を挙げているとあって“RC優勢”かと思われた対戦。しかしGame1では序盤の少数戦でキルを獲得したQTDが有利を握ると、立て続けに集団戦でゴールドを獲得したYuhi選手のカイ=サが躍動。最後はWashidai選手がTPから強引にネクサスを削り、40分のロングゲームを制したQTDが先勝します。

続くGame2では、QTDが先出しのアンベッサをMIDに送り、TOPのWashidai選手に得意のカ・サンテを持たせるドラフトで勝負に出ます。試合はRCがドラゴンソウルを獲得するものの、突発的なファイトからQTDがバロンを押さえるなど、僅かな有利が行き来するシーソーゲームになりましたが、エルダーファイトで勝ち切ったQTDが勝利し、これで2-0と王手をかけます。

迎えたGame3は後がないRCが積極的にアクションを敢行するも、QTDのDICE選手がタワーダイブをいなして3キルを獲得。続くヘラルドファイトでもYuhi選手にキルが入り、戦況は大きくQTDに傾きます。しかしここでもRCは強気の選択を崩さず、集団戦ではMIDのRecap選手操るアーリがキャリー陣をチャームにかけるなどハイパフォーマンスを発揮し、鮮やかな逆転勝利でスコアは2-1に。

試合が決したのはGame4。QTDのVan選手のリー・シンがガンクを決め序盤を支えると、その後はヨリックとジグス、ライズを生かしたタワーシージでプレッシャーをかけ続け、ジワジワと有利を広げます。RCも大きなビハインドを覆すべく仕掛けますが、QTD全体でこの動きをキッチリと封じ、最後はノーデットでエースを獲得。そのままネクサスへとなだれ込み、Bo5は3-1でQTDが勝利。リブランディング以前からチャレンジし続けた、念願の「LJL王者」の座に輝きました。

最後の集団戦では、強気な立ち位置で相手を呼び込んだYuhi選手がエンゲージを回避し、相手の陣形を崩壊させた

MVPはYuhi!相方hetelも「ここまで上手いとは」

試合後のインタビューでは、シーズンの対戦成績が振るわなかったことから選手は「自信はなかった」と口を揃えましたが、それでも得意なチャンピオンを中心にドラフトを組み立て、勇敢に立ち向かったことで勝利を掴み取ったQTD。

試合前のキャスター陣による勝敗予想は「3-1でREJECT」一色になるという珍しい光景も見られましたが、Washidai選手は「勝つのって気持ち良いですね!キャスター陣の皆さん、予想逆じゃないですか?」と、結果で見返してみせたことへの喜びの声を響かせました。

一貫して高いパフォーマンスでチームを勝利に導き、対戦MVPに選出されたYuhi選手は「人生で何かひとつは一番を取りたいと思っていた。この先も長い道のりがありますが、ひとつのゴールに到達できて感無量です」と、コメント。チームメイトやコーチ、そしてこの日観戦に訪れていた「Borning Core」時代の恩師である34コーチへの感謝の言葉を述べました。

「相手の方が勝たなければいけないプレッシャーがあった」と、挑戦者の立場が勝利の一因となったと分析したSONコーチからは、なんと「本番のパッチを間違えていて、対戦相手のVicalコーチから『フェアプレーでいこう』と教えてもらった」と、驚きの舞台裏を明かしつつ、シリーズを通してエンゲージサポートでチームを支えたSUPのhetel選手を讃えるコメントも。

hetel選手はMVPのYuhi選手のパフォーマンスを「正直ここまで上手いとは思っていなくてビックリした」とイジりつつ、「日本一のウィークサイドキングのTOP、世界一のリー・シンのJG、世界一のキャリーするMIDと、ファイナルでMVP取っちゃうADC、そして日本一のコーチがいれば勝っちゃうか」とチーム愛に溢れたコメントで笑いも誘いました。

敵を引き付ける動きが光ったhetel選手は「まだこのメンバーでやりたいと強く思っていた」と、試合にかけた意気込みを振り返った

過去にはリーグ戦において低迷も経験したQTDの所属選手ですが、苦境を乗り越えてきた成長力を見せつけ、これが全メンバーにとって嬉しいLJL初制覇に。チームとしてもリブランディング前から追い続けた国内最強の座を最後の最後に大逆転で獲得し、悲願を成就させました。


この結果を受け、QTDは「LCP昇格・降格トーナメント」へと進出。FFA枠として、PCS地域代表の「Deep Cross Gaming」、オセアニア代表の「Saving OCE」、そしてその他の地域によるワイルドカード枠を獲得した「Inferno Esports」とのトーナメント戦に臨みます。

このトーナメントを勝ち抜いたチームが今季LCPのゲストチーム枠で最も順位が低かった「Chiefs Esports Club」と、2026年のLCP出場枠をかけた一騎打ちに臨みます。

LCP最多出場地域のベトナム枠を争う「MGN Vikings Esports」と「Saigon Dino」の対戦を含む「LCP昇格・降格トーナメント」は9月30日より、台湾にて開幕予定です。

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