2024年11月21日から12月1日にかけて中国・成都で開催されたOFF//SEASONイベント「VALORANT Radiant Asia Invitational」は、Paper Rex(PRX)の優勝をもって完結。日本から出場したDetonatioN FocusMe(DFM)は、無敗で決勝まで駆け上がり、準優勝という結果で幕を閉じました。
そんな決勝戦の直前、TJ Sports(腾竞体育)ヴァイスプレジデントであり、VCT Chinaのeスポーツ責任者であるEric Feng氏がメディアの囲み取材に登場しました。
◆来年はより大規模で、より多様なチームが参加する大会に
氏は今大会の狙いについて「アジアにおける年末パーティのような大会」として、これまで存在しなかった「アジアカップ」のようなものと位置づけ、来年以降も開催についても“大胆なアイディア”があるとし、「より大規模で、より多様なチームが参加し、より多くのコンテンツを含む」大会となると話しました。
日本への印象や今後の関わり方を問う弊誌からの質問に対しては、DFMへの歓迎と躍進への祝福を述べつつ、Masters TokyoでEDG・ZmjjKK選手が日本から注目を浴びたことを、今大会のMeiy選手と重ね、今後もより多くの日本チームを中国に招待したい考えを明かしました。また、日本では今大会をウォッチパーティで楽しむたくさんのユーザーがいたことについても感謝を述べています。
EDGを倒したあと、DFMのプレイヤーに対して多くの中国メディアが取材を申請するなど注目度が一気に高まったことは、実際に現地で取材していた筆者の印象として強く残っています。今大会でDFMは、準優勝という順位だけでなく、日本の存在感のアピールと『VALORANT』における日中交流の架け橋を担ったと言えるかもしれません。Eric Feng氏によるコメントは以下の通り。
◆Eric Feng氏による日本『VALORANT』ファンへのコメント全文
まず、成都へのお越しを心から歓迎いたします。そしてDFMがこの大会で素晴らしい成績を収めたことをお祝いします。本当に素敵なことです。
これまではZETA DIVISIONの存在感が大きく、相対的にDFMは中国ユーザーの間ではそれほど知名度が高くありませんでした。今大会が中国のユーザーに日本のプレイヤーやチームを知ってもらう良い機会になったと思います。
Masters Tokyoでは私も現地にいましたが、連日の盛り上がりに日本の観客から『VALORANT』に対するたくさんの愛情を感じました。また、中国チームにも注目してくださっていましたね。特にZmjjKK選手には、多くの日本メディアがインタビューしてくれるなど、素晴らしい日中交流となりました。
今大会ではあの時を彷彿とさせるように、中国でMeiy選手がとても話題になっています。彼は良いプレイをするだけでなく、カッコよく、礼儀正しい選手です。今後もより多くの日本チームを中国に招待したいと考えています。
また、12月から日本から中国へ渡航する際のビザが不要となることもあり、将来的により多くの日本チームやプレイヤーを中国に招待し、交流の機会を増やしたいと考えています。もちろん対戦だけでなく、他の部分でも多くの協力できる部分があるかもしれません。
今回の大会では、日本のウォッチパーティを非常に多くの人が注目してくれています。彼らの配信には非常に多くの視聴者がいて、我々がより良くお互いを理解する機会となりました。感謝しています。