DFM Citrus「僕の長所は練習と大会でのパフォーマンスが同じであること」―DFM今シーズン初勝利!新加入のジャングラー・CitrusがDFMの現状とLCPへの特別な思いを語る【LCP Season Finals】

7月下旬から『LoL』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」の「Season Finals」が開幕。8月2日の試合では、DFMがCHFに2-1で今シーズン初勝利となりました。試合終了後に実施したDFM Citrus選手のインタビューをお届けします。

League of Legends インタビュー・コラム
DFM Citrus「僕の長所は練習と大会でのパフォーマンスが同じであること」―DFM今シーズン初勝利!新加入のジャングラー・CitrusがDFMの現状とLCPへの特別な思いを語る【LCP Season Finals】
DFM Citrus「僕の長所は練習と大会でのパフォーマンスが同じであること」―DFM今シーズン初勝利!新加入のジャングラー・CitrusがDFMの現状とLCPへの特別な思いを語る【LCP Season Finals】
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『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋リーグ「LCP」。7月下旬から「Season Finals」が開幕し、8月2日に行なわれたグループステージの試合では日本のDetonatioN FocusMe(DFM)がオセアニアのChiefs Esports Club(CHF)と対戦しました。

Game 1は序中盤CHFに有利を渡してしまったものの、DFMがドラゴン前の集団戦に勝ちゴールドが逆転。そこから勢いに乗ったDFMがまずは1戦目を制しました。続くGame 2ではCHFが序盤の有利を渡さぬまま、きれいなスノーボールを決めます。1-1で迎えたGame 3では、DFMがブリッツクランクのフックから次々とキャッチを成功させていき、今度はDFMが有利を渡さぬままネクサスを破壊。これにより2-1でDFMが今シーズン初勝利となりました。

本稿では、試合終了後に実施したDFMの新ジャングラー・Citrus選手へのインタビューの模様をお届けしますので、早速ご覧ください。

◆ブリッツクランクのピックはHarp選手を信じて任せた

――勝利おめでとうございます。まずは、今日の試合を振り返っての感想からお願いします。

Citrus:LCPでデビューして初めて勝ったのでもちろん嬉しいです。ですが、喜ぶのはこのインタビューまでにしようと思います。ゲーム内容があまり良くなかったから、来週の準備をしっかりやらないといけないと思っています。

――今日はGame 1では見事な逆転勝利を収めたものの、Game 2では相手のスノーボールを許してしまいました。Game 2の後どんなフィードバックがありましたか。

Citrus:Game 2では、選手同士の連携が途絶えてしまっていたというフィードバックを受けました。だからGame 3ではもうちょっとコミュニケーションをきちんとやらなきゃダメだ、お互いに自分の状況をちゃんと報告し合わなきゃと思いましたね。

――その後Game 3ではHarp選手の活躍が目立っていました。元々ブリッツクランクを中心にキャッチしながら試合を進めていこうというプランだったのでしょうか。

Citrus:そうですね。相手のピックを4つ見てから最後にブリッツクランクをピックしましたから、もちろんプラン通りでした。そういったキャッチのシーンをつくりだせるという確信がありましたし、Harp選手が「自信がある」と強くアピールしてきたので信じて任せたらめちゃくちゃ活躍してくれましたよね。

――先ほどコミュニケーションのお話もありましたが、Midのリバー付近でカミールやアイバーンをキャッチしたときはチーム内でどんなコールがあったのでしょうか。また、そもそも普段は誰が中心になってコールをしていますか。

Citrus:ブリッツクランクでキャッチしたときに限っては、やっぱりHarp選手がメインとなってコールしてくれました。ですが、2戦目のあとにフィードバックを受けたとおり、その後はお互いに声を出し合って集団戦で組織的に動けるようにしていたと思います。普段のコールはみんなで一緒にやっている感じですね。

◆僕が普段通りにやれば自然とMidにかかる負担は減る

――DFMに合流してまだ日が浅いですが、チームの印象はいかがですか。また、ご自身がこのチームにおいてどんな点で貢献できそうだと考えていますか。

Citrus:第一印象は、やっぱりLJLの伝統的な強豪チームなので強いチームなんだなと感じましたね。僕としては、いわゆる4大リーグに初めて足を踏み入れたわけですから、それに見合った選手であるところを見せなければならないと思いました。だからこのチームに早く馴染まないといけないと考えていますね。それから僕の長所は練習と大会でのパフォーマンスが同じであること、緊張しないこと、落ち着きを維持できること。そういった点が強みだと思っています。

――メンタル面に重きを置いているんですね。日本語配信の実況解説では「Citrus選手が入ったおかげでAria選手の負担が減った」というお話もありました。確かに昨シーズンまではAria選手の負担が大きい印象があったのですが、そのあたりは意識していますか。

Citrus:事実です!それは強調して言えます、事実です、ハッハッハ!(笑)。でも、意識はしてないですね。僕が普段通りにやれば自然とMidにかかる負担は減るでしょうし、そうして5人で力を合わせれば乗り越えられるので、振り回されずに各自のやるべきことを守るというやり方でやっています。

――先週、RayFarky選手のインタビューで言及されていた「中盤以降のマクロが課題」だという点について、今日のGame 1を見ても多少は改善されてきているのかなと感じました。Citrus選手から見て、現状はいかがですか。

Citrus:「最初のボタンをきちんとかけられるかが重要なゲーム」みたいな表現をしたら日本の皆さんに理解していただけるのかどうかわからないんですけど、ノーデッドファイトみたいに最初の大切な場面で上手くやれたら自分たちのやりたいようにゲームを引っ張っていけるということです。最初のセットアップがうまくいかなかったときにその状態で迎える中盤以降がキツイというのは先週実際にあったことですが、あの後からそれを修正しようと練習を通じて一生懸命努力しました。今でもまだ修正が必要な段階ではあるものの、先週よりは改善できたので良かったです。

◆LCP自体が本当に特別で、オフラインは新鮮で楽しい

――すでに日本語でのコミュニケーションもある程度できると伺ったんですけれども、日本語はどのぐらいできますか。

Citrus:(日本語で)あ~……しょうじき、ゲームのなかではもんだいないとおもうけど……。

――おお!すごいですね。

Citrus:でも日常生活では英語を織り交ぜて話してるんですよ。簡単なことだったら話せるんですけど日常会話だと表現するのが難しい言葉も多くて、生活のなかでは英語とボディーランゲージでコミュニケーションをとっています(笑)。

――だけどすぐ上達しそうですね。ところでCitrus選手はLCPというリーグ自体が初参加だと思いますが、ここまで戦ってみていかがですか。

Citrus:まずLCPは試合形式が特別ですよね。コンデンターグループとブレークアウトグループに分かれて順位を争うのが面白いなと思っていて、そこで僕らは上のグループに行けるように頑張りたいと思っています。そもそも僕としては、LCP自体が本当に特別だと感じているんですよね。

さっきもファンの皆さんとファンミーティングをして一緒に写真を撮ったりサインをしたりしましたし、ステージに上がって対戦相手の選手とフィストバンプするところとか、とにかくすべてが僕にとっては特別で大切なものなんです。2020年以降はコロナの影響でオフライン大会を一度もしたことがなかったので、オフラインの試合ということ自体が新鮮で楽しいですね。

――確かに今日は1v1にも出場していましたけれど、本当に楽しそうでしたよね。

Citrus:あっ!試合の前にやる1v1もLCPならではの特徴ですよね。今日すごく面白かったです!

――そのあたりのお話ももっと聞きたかったんですが残念ながらお時間がきてしまったということで、最後に次回Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)戦の意気込みを伺って、インタビューを締めくくりたいと思います。

Citrus:SHGもDFMに続く強豪チームとして知られていると認識しています。とにかく強いチームなので、僕らもベストを尽くして勝てるように頑張らないといけないですね。チームに韓国人選手が3名いて、実力のある日本人選手が2名いるという点でDFMと似たチームではあると思うんですよね。だから日本のLCPファンの皆さんにとっては非常に面白い試合になるんじゃないかなと思います。めちゃくちゃ頑張って準備して、2-0で強豪SHGを倒してみせます!


Season Finalsでは、Mid Seasonの戦績に基づいて「コンテンダーグループ」と「ブレークアウトグループ」に分かれてグループステージを実施。フェーズ1では各グループごとにBo3のシングルラウンドロビン形式で対戦し、フェーズ2ではコンテンダー下位2チームとブレークアウト上位2チームによる入れ替え戦が行われます。

コンテンダーの全チームとブレークアウトで2勝を挙げたチームがプレイオフに進出。プレイオフでは変則ダブルエリミネーション形式のトーナメントが行われ、上位3チームが国際大会「Worlds 2025」への出場権を獲得します。

DFMの次戦は8月10日(日)18:30より、SHGとの日本対決が予定されています。

《スイニャン》

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スイニャン

韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warのプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。2017年からはLeague of Legendsの国内プロリーグ「LJL」の公式日韓通訳に抜擢され、現在も複数タイトルで韓国人選手の通訳・翻訳活動を行なっている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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