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5年ぶりベスト8進出のG2がスクリム戦績を公開―決勝進出のKTとT1に連日勝利していた…でもスクリムはあくまでスクリム【Worlds2025】

G2 EsportsがWorlds2025期間中のスクリム戦績を公開。上位チームに好成績を収めていたことが明らかに。

ハル飯田

ハル飯田

現在開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の世界大会「Worlds2025」にて、チームとして、そしてLEC勢として2020年以来となるベスト8進出を果たした「G2 Esports」がスクリムの戦績を公開しました。

KT、T1に連勝―ただしコーチは「あくまでスクリム」と強調

11月4日、G2 EsportsのLoL部門ゼネラルマネージャーのRomain Bigeard氏がX上にてWorlds期間中のチームのスクリム戦績を公開。スクリムの対戦相手と勝敗まで公開するというサービス精神に加え、先日のクォーターファイナル直前のスクリムではGen.Gを相手に3勝3敗、そしてKT Rolsterには4勝3敗、T1には4勝1敗と“決勝に進んだ2チームを相手に連勝”していることが話題を呼んでいます。

この投稿への大きな反響を受け、コーチのIsma氏(Ismael Pedraza)もX上で反応。Romain氏がこの画像を公開しているのはあくまで「エンターテイメントのため」であることを強調しつつ、スクリムは次の対戦相手やチームの課題を考慮して目的を持って取り組んだり、時に戦術を隠したりというケースも珍しくないため、勝敗だけでチームの状態が分かるものではないと指摘。これだけでチームの分析は不可能ではあるものの、特に普段はなかなか実戦練習を行う機会のないアジア圏のチームとのスクリムが非常に効果的であったと述べています。

Romain氏が投稿したカレンダーにも勝敗数ではなく振り返りのコメントのみが書き込まれており、中には「ナイスドラフト」「視界管理に注意」など試合内容が想像できるものに加えて「ヨリックMID」「レベル1でGG」といった、何があったのか非常に気になる書き込みも見られます。

控室では常にポロの被り物で参戦していたRomain氏

G2 Esportsと言えば、今季はロスター変更もありLECのレギュラーシーズンでは「Winter」「Spring」と2スプリット続けて2位に甘んじており、そのパフォーマンスが疑問視されることも。それでも最終スプリットになると持ち前のアグレッシブな戦いを取り戻し、LECを圧倒的な成績で1位通過すると、Worlds本戦でもスイスステージを3勝1敗という好成績でチーム5年ぶりのベスト8進出。敗れてはしまったものの、TES戦も勝利したゲームはG2らしい戦いぶりを見せてくれました。

LECではボリベアJGを盛んにピックしたほか、“対サイオン”としてレク=サイではなくクレッドを優先するなど独自のメタを発掘する能力も特徴で、LPL第1シードのBilibili Gaming戦ではMIDでアニビアを巧みに使用して勝利。特にJGでのドクター・ムンド起用は既に各チームに取り入れられていますが、実はセミファイナルでT1のOner選手はドクター・ムンドのスキルをほぼ知らないままピックしていたことが公開されたチームVCから明らかになっており、LCKチームですら見つけられていなかった効果的なピックを持ち込んでいたと言えるでしょう。

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