「VALORANT eスポーツ」のトップにChallengersの地域差について聞いてきた―VCT Chinaの桁違いの視聴者数や、スキン売り上げで約51億がチームに提供されるなど気になる情報も公開【VCT Champions 2024】

Champions 2024 Finalsを前にメディア向けイベントが実施。2024年の振り返りや運営陣への質疑応答の一部をお届けします。

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「VALORANT eスポーツ」のトップにChallengersの地域差について聞いてきた―VCT Chinaの桁違いの視聴者数や、スキン売り上げで約51億がチームに提供されるなど気になる情報も公開【VCT Champions 2024】
「VALORANT eスポーツ」のトップにChallengersの地域差について聞いてきた―VCT Chinaの桁違いの視聴者数や、スキン売り上げで約51億がチームに提供されるなど気になる情報も公開【VCT Champions 2024】
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2024年8月21日(水)、「VALORANT Champions 2024」Finalsを前にメディア向けイベントが実施。本稿ではこのイベントで明らかになった情報や、運営陣へ向けられた質疑応答の一部をお届けします。

◆存在感を発揮する「VCT China」

John Needham氏(President of Esports)

まず、2024年の振り返りとして、中国プラットフォームでの視聴者数が236万人に達したこと、VCT Chinaの視聴者の72%ほどが“Z世代”であり、若者を中心に人気を集めました。また、Masters Shanghaiの3万枚を超えるチケットはたった30秒ほどで売り切れるなど、始動したばかりのVCT Chinaが早速大きな存在感を放っています。

Chinaのみならず、『VALORANT』はさまざまな進化を遂げ、2024年は新エージェントやマップの追加だけでなく、武器「アウトロー」や、Esports Hubの実装などが行われました。これについては、約70%のプレイヤーが試合のある日にEsports Hubを確認しており、そしてゲーム内およびEsports公式サイトでChampions 2024より追加されたPick'em(勝利予想)はグループステージ時点で173万人が予想を登録しています。

また、今年から販売を開始したチームカプセルおよびChampionsコレクションによって、3,500万ドル(約51億6,605万円)がパートナーチームに提供されました。この数字は前年比で75%増です。


そのほか、Champions 2024は最大同時視聴者数345万人を達成し、既にVCT史上最も視聴された大会となっています。そして、2025年の全体スケジュールおよび国際大会の開催地、Champions 2025 / 2026が中国、アメリカ大陸で行われることを発表。2025年にはチームカプセルの刷新や新たなバンドルの発売やEsports Hubの機能追加などを予定しており、成長するコミュニティとともに進化を続けます。

◆Tier 2の目的は「才能の育成」

ここからは、発表のあとに行われたいくつかの質疑応答をお伝えします。

「Tier 2(Challengers)が地域によって盛り上がりに差がある現状をどのように考えているのか?」という弊誌からの質問に対し、VALORANT Esports グローバルヘッドのLeo Faria氏は、VCTを設計するうえでTier 2の目的には「才能の育成とVCTの未来のため」があるとし、Ascensionを勝ち上がったチームや選手が国際大会に出場していることなど、一定の成果をあげていることをアピール。一方で「完璧ではないし、これからもたくさんの努力や反省が必要だが、我々は常に“才能を育てる役割を果たしているか”ということに注目している」と語りました。

Leo Faria氏(Global Head of VALORANT Esports)

また、国際大会開催地の選定については、コミュニティの規模、ロジスティクス、会場、ビザなどさまざまなことが考慮されており、ラテンアメリカでの開催は検討されたかという質問には「もちろん検討しており、Ascension Americas(メキシコ・モンテレイ)以外にもファンをお祝いする機会を探りたい」と話しました。

そのほか、Game Changersの進化については「性別に関わらず選手がプレイを披露する機会の提供」と「メインステージ(VCTやChallengersを指すと考えられる)に参加できるようにする」という2つの目標があるとし、この数年間で国際大会の開催などシーンを確立したうえで、彼ら/彼女らにとって相応しい場所でプレイするため、チームにとっての動機になるために壁となるルールを見直すことに時間を割いたと説明しました。



そのほか、VCT 2025のスケジュールや形式の詳細、開催された「LoL PARK」の様子は以下の記事をご確認ください。



《岡野 朔太郎》

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「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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