7月31日、VALORANT Champions 2024(以下、Champions)の開幕に先駆けて、事前プレスカンファレンスが行われました。本稿では、その内容を一部抜粋し、翻訳してお届けします。
今年、3年ぶりの世界大会出場、そして優勝を果たしたSentinels。その2度の優勝の立役者となったTenZ選手がプレスカンファレンスに参加。3年前の記憶も交え、今大会への意気込みを語りました。
◆Sentinelsは今の5人が「最強」
――Championsの初戦はGen.Gとなりました。Masters Madrid決勝での経験を初戦に活かす余地はあると思いますか?
TenZ:Gen.Gは素晴らしいチームだと思います、現状ほぼ負け知らずですし。地域のトップシードのチームの中では厳しい相手になったなと思いますが、それは向こうも同じだと思っています。最下位シードのチームの中から僕らと当たっているわけですから。楽しい試合になると思います。
――Sentinelsは唯一Stage 2プレイオフでベスト4に入らず、Championsへの出場を決めたチームとなりました。今大会自分たちは挑戦者側である、という感覚はありますか?
TenZ:Americasのプレイオフではあまり振るいませんでしたが、韓国に来てからいろいろ改善点なども見つけられましたし、正直燃えつき気味なところもあったのでいい休みがとれたと思います。Championsに来れたことは素直に嬉しいですし、最善を尽くせればと思います。
――TenZ選手は過去にもChampionsに出場されていたと思います。2021年にKRÜに敗北を喫して3年、その期間で選手としていかに成長できたかなど、お聞かせください。
TenZ:2021年は僕にとっても、チームにとっても残念な結果でした。同時にあのような負け方をしたのもいい学びになったと思っています。何が欠けていたか浮き彫りになりましたから。それからチームの一員として成長してきましたし、今のSentinelsの5人がこれまでで最強の5人だと思っています。今までで最も安定した、そして危険なチームが今のSentinelsです。そんなチームの一員であることを誇りに思いますし、実力を発揮さえすればChampionsで爪痕を残せると信じています。
◆“死のグループ”でも、優勝するなら関係ない
――Masters Shanghaiは出場できずという結果でしたが、Championsに向けてどのような準備をされましたか?
TenZ:Masters Shanghaiに出場できない、という結果はもちろん残念でしたが、同時に少し休める時間ができたという意味でもよかったと思います。というのも、このロスターは去年のChampions開始前後にjohnqtを迎えてAfreecaTVの、それこそ韓国で開催された大会に出場して以来、かなりの期間ノンストップで活動し続けてきました。なので少し肩の力を抜いて、作戦も変えてみたりする時間があったことで、改めて熱量をもって練習に臨めました。そういう意味でも価値のあった休みだと思います。
――Stage 2はSacy選手やjohnqt選手の体調面で問題があったと聞きます。Championsを前にして、そういった面でチームの調子はどうですか?
TenZ:今となってはみんなプレイするのを楽しみにしています。Championsは最後の大会ですし、せっかくここまで来れたのでここでエネルギーをすべて解放しよう、みたいな感じです。
――グループBはもっぱら死のグループだと言われています。Sentinelsとしても初戦が現世界王者なわけですが、大会序盤から厳しい戦いを目の当たりにすることでチームにどんな影響が出ていますか?
TenZ:Bは間違いなく死のグループでしょうね。どう足掻いても僕たちがすんなりグループを抜ける未来はないと思いますが、優勝するなら全員倒す必要があるわけですし悪いことばかりではないと思います。大会序盤から強いチームと対戦できて嬉しいです。
2021年の世界大会優勝から、デュエリストからコントローラーへロールを変更し今年ついに世界大会の舞台に返り咲いたTenZ選手。現世界王者・Gen.GとのChampions初戦は日本時間8月1日17時より開幕です。