2024年7月28日、『League of Legends』の国内プロリーグ「LJL」のSummer Split Playoffsのグランドファイナルが行われ、福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)が、DetonatioN FocusMe(DFM)を破り夏シーズンの王者に輝きました。
レギュラーシーズン、そしてプレイオフともに2位という結果でSummer Splitを終えたDFMから、試合後のYutapon選手にインタビューで今季の振り返りとPCSプレイオフへの意気込みを聞きました。
──プレイオフファイナルの試合を終え、今季の国内戦は最後の試合となりました。改めて今シーズンを振り返ってどんな感想でしょうか。
Yutapon:PCSプレイオフに参加することもあってシーズンは短い期間でのスケジュールになりましたが、その中でチームとしてすぐに問題点を修正できなかった、というシーズンでしたね。
──メタは毎シーズン変動するものですが、特に今年の夏は変化の大きなシーズンになったのではないかと思います。
Yutapon:実際、メタはかなり変わりましたね。ただ、ADCとしては個人的にありがたいというか、好きなメタでした。
──MIDレーンでもマークスマンがピックされるようになったことでBAN/PICKも大きく変わり、かなりの種類のチャンピオンをプレイすることになりました。
Yutapon:そうですね。ただ、どれもやったことあるチャンピオンばかりですし、グランドファイナルでは常に取り上げかBANにはなってしまいましたが、アッシュやセナなど好きなチャンピオンがメタだったので、やりやすかったです。
──レギュラーシーズンでもプレイオフでもSHGに敗れて2位という結果に終わりましたが、Yutapon選手の目線からはチームの課題はどこにあると認識していますか。
Yutapon:個人のプレイで序盤・中盤は上手くやってアドバンテージを取れる試合があったにも関わらず、チームとして未熟な所があって終盤に取り返されて負けることがありました。チームとして相手が上手だったかなと思います。
──ここからはPCSプレイオフでの戦いとなります。Sprig Splitでも経験された舞台ですが、どういった部分がポイントになるでしょうか。
Yutapon:Sprig SplitでもPCSプレイオフを戦いましたが、やはり今からの短期間でチームとしての動きをどうにかするというのは難しいと感じました。ただ、PCS地域の対戦相手はチームによってプレイスタイルや得意なチャンピオンが違っていて、それぞれかなり特色があるので、それをしっかり研究してカウンターとなるピックや動きがちゃんとできるかが重要になると思います。
──今季は新たなコーチも加わりましたが、チームへの影響や変化はどう感じていますか。
Yutapon:チームとしての向上ではBAN/PICKが上手く出来るようになったんじゃないかと思います。グランドファイナルもそこは上手くやれたかなと。
──LJLと特徴の異なる相手との戦いを研究し、その強みもより発揮できることを期待しています。
Yutapon:そうですね。僕たち自身、プレイスタイルやピックプールが広がって、(Springよりも)色んな構成が出来るようになったと思います。
──PCSプレイオフは上位2チームがWCSへの出場権が得られる大会で、来年以降に向けても重要な試合になると思います。意気込みをお願いします。
Yutapon:春は1回目の出場でどういう風に臨めば良いか分からず、未熟で上手く行かなかった点もありますが、今回はその反省点を生かしてWCS出場枠を目指して頑張っていきたいと思います。
──最後に応援してくださるファンの方にメッセージをお願いします。
Yutapon:WCSへの出場枠が2つもあるので、SHGとSengoku Gaming(SG)と一緒に日本勢で2つとも取れるように頑張ります。
今季の全日程を終了したLJLからはプレイオフ上位3チームがPCSプレイオフに進出。上位2チームに与えられるWCS出場権を争います。「LJL」第2、第3シードとなるDFM、SGはステージ1から登場。DFMの初戦は8月5日、PCS第6シードのWest Point Esports戦が予定されています。