Split 1を経験して“吹っ切れた”―VARREL・xnfriが語るSplit 1の後悔と、インターナショナルリーグという舞台への想い【インタビュー】

xnfri選手にSplit 1の振り返りや後悔、伸ばしたいチームの構成幅のほか、かつて立っていたインターナショナルリーグの舞台へ続く、重要なSplit 2への想いを伺いました。

VALORANT インタビュー・コラム
Split 1を経験して“吹っ切れた”―VARREL・xnfriが語るSplit 1の後悔と、インターナショナルリーグという舞台への想い【インタビュー】
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VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1をベスト6で終えたVARRELは、新たなデュエリストとしてkAyle選手を迎え、Advance Stageに挑みました。Advance StageではRIDDLEに一度敗北するも、IGZISTにマップスコア2-0で快勝を収め、無事にSplit 1に引き続きMain Stageへの出場を確定させました。

本稿では、VARRELにてイニシエーターからデュエリストまでマルチにこなすxnfri選手へのインタビューをお届けします。Split 1の振り返りや後悔、伸ばしたいチームの構成幅のほか、かつて立っていたインターナショナルリーグの舞台へ続く、重要なSplit 2への想いを伺いました。

◆Split 1はポテンシャルの“75%”しか出ていない

――改めてSplit 1を振り返り、どのようなシーズンだったと感じますか?

xnfri:思っていたよりは、上手くいったシーズンだったと思います。あと一勝でオフラインに行ける結果でしたし、コーチ変更もありつつと、いろいろありました。最終的には想像より良い結果だったのかなと思います。

――順位についてはそれほど悲観視はしていないということですか?

xnfri:そうですね。もちろん悔しかったですが、悲観はしていません。

――ゲームの内外でどのようなところが上手くいきませんでしたか?

xnfri:チーム内のことなのであまり言えませんが、どこのチームでもあるような問題や課題があったのかなと思いますね。そんな特別なものはありませんでした。インゲームでは、やはり日韓チームだったので、コミュニケーションが上手く取れなくてラウンドを落としてしまうことがありました。

――Split 1ではチームのポテンシャルをどれほど引き出せたと考えていますか?

xnfri:75%くらいですね。

――なるほど。75%というのは結構良いのかなと思ってしまいますが……?

xnfri:Bangnanを上手く使えていませんでした。Bangnanのポテンシャルを100%引き出せてなかったのが悔しいですね。もっといいやり方があったのかなと思います。

◆Split 2では“柔軟性”のあるチームに

――Advance Stageでは、xnfri選手を含め、みんな輝いていましたよね。

xnfri:強いですけどまだまだですね。これからどんどん強くなれると思っています。Split 1を通じた経験で“吹っ切れた”というか、「自信をさらにつける」という意識がみんなに芽生えました。経験を経て強気なプレイが増え、良い感じに噛み合っていますね。

――Advance Stageは危なげなく順当に勝てている印象を受けました。どのように準備してきたのでしょうか。

xnfri:本当に練習期間がすごく短く、kAyleが加入してから2週間ぐらいしか練習期間がありませんでした。その中で全マップ練習する必要があったので、だいぶ不安でしたね。勝てて本当に良かったです。

――短い期間の中でどこを重点的に練習しましたか?

xnfri:自分たちに合った構成を探し、みんなで試行錯誤して戦術を組み立てていきました。

――戦術を中心としたんですね。細かい連携などはどうですか?

xnfri:細かい連携は、あまり重点的には練習しませんでした。セットプレイなどは練習していましたが、それ以外はスクリムをやりつつ……という感じですね。

――先程、不安であったとおっしゃっていましたが、実際にAdvance Stageで戦ってみてどのように感じましたか?

xnfri:RIDDLEが印象に残りました。若さの力というか、個人技がとても強いなと感じましたね。また、アカデミー上がりの選手が多い中でも、思ったよりもまとまりのあるチームだなと感じました。

――人数有利でもヒヤッとさせられるシーンがありましたね。

xnfri:いっぱいありました。

――Split 1に引き続きボイスチャットの雰囲気がとても良いなと感じました。メンバーが多少かわっても変わりませんか?

xnfri:そこは変わらずですね。大会中や練習でも、雰囲気を悪くするメンバーはいないので、引き続き良い雰囲気でプレイできています。

――試合後にはBlackWizさんの判断がとても良かったというKiehllコーチのツイートもありました。WizさんのIGLは冴えていましたか?

xnfri:タイムアウト明けなど、敵がしてくることの読みがかなり冴えてましたね。Split 1で初めてIGLを経験し、ずっと継続して担当してくれているので、成長を感じますし、いい方向に向かっていると思っています。

――Split 2が始まるまでの間、どこを重点的に練習していきますか?

xnfri:Split 1での構成は少し尖っていて、完全なメタ構成を使っていませんでした。Split 2ではメタ構成も視野に入れつつ、いろんな構成を試したいです。「この構成じゃなきゃ勝てない」をなくしていき、柔軟性を伸ばすことを目指しています。

――柔軟性……ですか?

xnfri:『VALORANT』は一つのアップデートで大きく変わるんですよ。大会中に変わることも多々あるので、それに自分たちのパフォーマンスが左右されないように、例えば今回のムラッシュゲーミングみたいに、新しい構成を出された時にも対応できるように自分たちの選択を増やしたいです。

――Split 2で特に警戒しているチームなどありますか?

xnfri:警戒しているチームはSCARZです。海外からtixx選手やYotaa選手が加入し、もともと所属しているLumo選手とかYoshiii選手など、グローバルな力は脅威ですね。

◆再び「インターナショナルリーグの舞台で戦いたい」という想い

――Split 1とAdvance Stageを経て、xnfri選手の心境の変化はありましたか?

xnfri:Split 2が今年最後の競技シーンということや、Ascensionの東京開催はファンの皆さんの応援を還元できる素晴らしい機会です。そこに向けて頑張りたいという想いは、やはりあります。

――こういう質問をするのは失礼かもしれませんが、インターナショナルリーグを経験し、現在Challengersで戦うことをどのように感じていますか?

xnfri:後悔はないです。最終的な結果はともかく、とても良い経験をさせてもらって確実に成長できました。またあの舞台で戦いたいという想いはあるので、今回のSplit 2とAscensionを通じてまたリーグに戻りたいと思います。

――一人の『VALORANT』競技者としてどのような目標をお持ちですか?

xnfri:難しいですね。今25歳で大学も休学している状況で、まだ決めきれていないというか中途半端な立ち位置にいるのかなと思うので、長期の目標はないですね。模索中です。

――まずは目下のAscensionに勝つことが目標であると。

xnfri:そうですね。

――最後にSplit 2への意気込みをお願いします。

xnfri:Main Stageをしっかりと上位で進み、優勝してAscension Tokyoで日本のファンの皆さんの前でプレイできるよう、しっかりと練習に取り組んで頑張っていきます。


Split 1での戦いを通じて“吹っ切れ”、まだまだ強くなるというVARREL。新たなデュエリストであるkAyle選手に加え、柔軟性を持ったさまざまな構成に期待が高まります。チームとしては部門設立から初のMain Stage入りを果たしたSplit 1。Split 2では更なる高みを目指して戦います。

VALORANT Challengers 2024 Split 2 Main Stageは5月20日(月)より開幕。VARRELの初戦は5月21日、Split 1で優勝したFENNELと戦います。


《岡野 朔太郎》

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「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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