
- VALORANT
- インタビュー
12月23日、東急ドレッセとどろきアリーナにて、配信者『LoL』リーグ「League The k4sen(LTK)Season: Trials of Twilight」のプレイオフ Day2がオフライン開催され、優勝チームが決しました。
プレイオフはレギュラーシーズンの成績に基づいたトーナメント方式に。19日にオンライン開催されたDay1では、レギュラーステージ1位通過の「Domination Crown(DC)」と2位通過の「Resolve Regalia(RR)」がアッパーファイナル(BO3)で対戦し、勝利したRRが一足先にグランドファイナルへと駒を進めていきます。

この日の第1試合は、レギュラーシーズン3位通過の「Precision Diadem(PD)」と、同4位通過の「Sorcery Tiara(ST)」によるローワーセミファイナル。敗れればここで脱落となる重要な一戦は、上位チームであるPDの選択によりNEXT戦からスタートします。
試合は20分時点で僅か3キルとお互い慎重な動きになりますが、TOPの胡桃のあさんにヴェインを持たせるドラフトで勝負に出たST NEXTがドラゴンスタックで先行して徐々にリードを取ると、バロンラッシュを敢行。これに成功して逃げ切ったかに思えましたが、PD NEXTのMIDおぼさんによるオリアナのフラッシュインRが炸裂し、形勢は逆転。その後は天月さんのリリアRを起点とする集団戦を決め、PDが先に1勝を挙げます。

続くGame2のCORE戦では、後がないSTがマルファイトJGを起用。対するPDはうるかさんの得意なJGタリヤをピックします。試合は要所でPDのSUP神楽めあさんのノーチラスが見事なフックを連発し、相手キャリーを仕留めることに成功すると、オブジェクトを中心にスノーボールに成功。STもアルティメットを駆使してアグロを切り替えるなどテクニカルな集団戦を見せましたが、アンベッサ&ガリオのコンボなどPDの連携を凌ぎきることは出来ず、最後はネクサスへと雪崩れ込んだPDがCORE戦でも勝利を収め、2-0で勝ち上がりを決めました。

敗れたSTはどちらの試合も中盤までイーブン以上で進める安定した試合運びを見せたものの、相手の好プレイもあって構成の狙いを押し付けるには至らず、無念の4位に。それでも試合後インタビューでは全員が良いムードで臨めたと振り返り、苦境でも確かなチームの絆があったことを感じさせました。

Match2はDCとPDによるBo3のローワーファイナルに。ここでは優先権を持つDCがCORE戦からのスタートを選択します。
Game1、連勝を狙うPD COREはmittiiiさんに“先出しヴァルスTOP”を持たせる大胆な作戦に出ると、対するDC COREのTOPゆきおさんもジェイスで応じる構図に。試合はDCがリリア&セラフィーンの得意ピック合わせで先手を取るも、ヘラルドを巡る攻防でヴァルスが躍動し、一気に逆転に成功。その後は何度もキルが起こりながらも激しいトレードとなり、試合を決定付けるまでには至らず膠着状態に。
お互いにドラゴンを3スタック重ねるロングゲームは42分、PDが遂にヘクステックソウルを獲得し大きく勝利に近づいたかに思われましたが、バロン前のポジションを巡る攻防でDCが一気に相手を飲み込み、そのままゲームエンドへ。30分近くゴールドビハインドが続いた中で、ワンチャンスをものにする鮮やかな逆転劇を見せました。

続くGame2はNEXT戦。ここまで高い勝率を誇るDC NEXTはJGのゆふなさんに新チャンピオンのザーヘン、そしてMIDの空澄セナさんの得意ピックであるアカリを持たせた強気なピックを展開。対するPDは先ほど勝利した試合と同じくJGリリアに、ユナラ&レナータ・グラスクのコンビで対抗します。
序盤、ヴォイドグラブの攻防でDCが一気に4キルを獲得して試合を有利に進めますが、PDもファームをしっかりと集め、ゴールド差を維持する展開に。21分、PDは逆転を狙った仕掛けを行うもDCが跳ね返してリードを広げると、その後は集団戦でもサイドゲームでもしっかりと上回り、2-0でグランドファイナルへと駒を進めました。

敗れたPDは6カ月にわたってCOREのコーチを務めたZerostさんらがそれぞれ“らしい”内容で長期のチーム活動の思い出を振り返りつつ、『LoL』上達の手応えを口にし、晴れやかな表情も見られました。

グランドファイナルはウィナーズサイドのRRがDCに対して1勝のアドバンテージを保持し、1-0からCOREとNEXTの試合を交互に行う変則Bo5に。
GFはCORE戦からスタート。RR COREはTOPの焼きパンさんにカミールを持たせると、ガンクも決まり有利を築いていきます。対するDCもキャッチアクションからカミールを討ち取りアタカン獲得と反撃の狼煙を上げましたが、ここで存在感を放ったのが乾伸一郎さん操るMIDスウェイン。集団戦でタンクとダメージディールを両立する圧巻のパフォーマンスでチームを勝利に導きました。


これでアドバンテージを含め、RRが2-0と早々に玉座に王手をかけます。
後がないDCは、続くNEXT戦に望みを託すことに。DC NEXTはレギュラーシーズン無敗ながら、プレイオフDay1でRR NEXTに敗れたことでローワーブラケットへ回ることになっており、リベンジを期す戦いとなりました。
DCはTOPのta1yoさんが献身的にオブジェクトへと寄る一方、RRの狐白うるさんはレーンを重視したことで大きくファーム差が開き、LTKでは何度も大暴れしている“ワールドエンダー”エイトロックスに期待がかかりました。しかし、DCは集団戦になるとエイトロックスを徹底的にCCでマークし仕事をさせず、逆に前がかりになった相手を翻弄する華麗な集団戦を披露し、鮮やかな戦いぶりでネクサス破壊へと繋ぎました。

これで勝敗はアドバンテージを含めてRRが2-1に。決着は続くNEXT戦へと持ち越されます。
COREではフィアレスドラフトの採用により計30体ものチャンピオンがBANされる中、ADCは天帝フォルテさんのゼリvsなぎさっちさんのミス・フォーチュンと、お互いにシグネチャーピックも飛び出すドラフトに。

序盤からスノーボールを狙いたい構成のDCでしたが、アクションが決まらず逆に相手にオブジェクトを取られる苦しいスタートに。しかしTOPのゆきおさんがザーヘンRを駆使したアウトプレイでキルをもぎ取ると、葛葉さんも乗っ取ったラカンRを使ってのエンゲージを決めるなど、ミクロを全面に押し出した戦いぶりで強引に活路を切り開いていきます。

中盤にもキルを積み重ねたDCが逆転に成功すると、バロンも獲得するなど遂にDCの勝ちパターンに入った……かに思われましたが、MIDでのファイトでRRが4つのアルティメットを連鎖させる完璧なウォンボコンボに成功。6カ月チームを共にしたTOP・MID・JGのラインで息の合ったエンゲージで相手を崩壊させると、最後の集団戦も見事なコンボが決まって勝負あり。

シーズン1ではレギュラーシーズン2位、そしてプレイオフ準優勝。シーズン2もレギュラーシーズン2位と、常に目前で苦杯をなめさせられてきたRRが大歓声に包まれながらネクサスを破壊すると、勝者と敗者、それぞれの目に大粒の涙が光りました。
試合後のインタビューでは、敗れたDCのメンバーだけでなく、RR NEXTからも「勝ちたかった」という声が聞かれるなど、出場者全員が競技に向き合い真摯に勝利を目指してきたことが伺える内容に。
最後は全チームが壇上に揃い、それぞれ挨拶。最後にはRRを代表し、COREのJGとして半年間戦い続けたKHさんが4つのピースを集めて1つの王冠を作る恒例の儀式を行い、たった1つの玉座に座り、大きく拳を突き上げました。

これで長きに渡って激闘が繰り広げられた2025年のLTKは閉幕。
しかしセレモニーの最後には「WE SUMMON YOU」の文字とともに、一般参加制大会「League The k4sen: Dash Ladder」を開催すると発表され、これからのLTKにも一層の注目が集まります。