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- インタビュー
『リーグ・オブ・レジェンド』界の生ける伝説、T1 Faker選手が韓国のキム・ミンソク国務総理(首相)と対談。約40分にわたり、自身がプロゲーマーになった経緯などについて語りました。
Faker選手はインタビューの冒頭、Worldsの3連覇について「Worlds優勝はプロゲーマーにとって夢のようなことです」と語りました。続けて「今回は幸運にも3連覇を達成することができました。プロゲーマーをこれほど長く続けられるとは、そして(連覇)できるなんて想像もしていませんでした」と述べ、改めてその喜びを噛み締めました。
幼い頃の将来の夢を聞かれた際には、「ほとんどの学生と同じように、言われた通りに頑張って、人に言われたから勉強していました。ゲームが好きだったので『将来ゲームができたらいいな』と思っていました」と、普通の少年だったことを告白。「『ゲームって楽しいな』というくらいの気持ちで、壮大な夢を抱いていたわけではなかったと思います。実際にプロゲーマーになってからは、より真剣に競技に取り組むようになったと思います」と振り返りました。
さらに、「ゲームで生活できるようになり、たくさんの人から愛してもらえることに気づいて、すごく感謝の気持ちが湧いてきました。ただゲームがやりたかったから漠然とプロゲーマーになっただけでしたが、プロゲーマーになってからは感謝の気持ちがさらに強くなり、明確に自分の夢は『プロゲーマーとして多くの人に良い影響を与えること』だと気づきました」と、自身の心境の変化を明かしました。
プロゲーマーになってからの懸念点については、「最大の不安は、これで本当に生計を立てられるのか、職業として安定できるのかということでした」とし、「学業を諦めなければならなかったので、その点も不安でした。でも、プロゲーマーとしてお金を稼げなくても、それはそれで貴重な経験になると思っていたので、そういう経験を積んでいこうという意識で臨んでいたと思います」と当時を回顧しました。
また、プロゲーマーを目指す子供を持つ親に向けては、「プロゲーマーになるのは本当に大変です。子供が『ゲームは楽しいからゲームをやりたい』と言ったら、正直、親の立場からすると大変です。現実的にプロゲーマーになるのは非常に難しいので、妥協しなければいけない部分もあると思います。もし私が親の立場なら、子供と一緒にじっくり考えますが、すぐには許可しないと思います」と、自身の経験に基づいた持論を述べました。
自身については父親や祖母の「支え」があったことに触れ、家族の積極的な支援に感謝の言葉を述べる場面もありました。
Faker選手は最後に「いつも応援してくださるファンの皆さんに心から感謝しています。これからもプロゲーマーとして精進し、ファンの皆さんにたくさんの良い刺激を与えていきたいと思っています」と感謝の言葉で対談を締めくくりました。