
- VALORANT
- インタビュー
『VALORANT』の年間王者を決める国際大会「VALORANT Champions 2025」がフランス・パリで開催中。下馬評を覆すプレイオフの展開や数々のスーパープレイが繰り出されるなか、ZETA DIVISIONのcrowさん、Lazさんが公式現地ウォッチパーティーを実施。Finalsの会場「Accor Arena」から現地の熱気とユーモアを日本に届けました。
本稿では、そんなお二人に実施したインタビューの模様をお届け。現在の『VALORANT』競技シーンに対する印象や、クリエイター部門転向から1年を経た変化、ストリーマーとしての目標などを伺いました(インタビューは10月4日のLower Final後に実施)。
——よろしくお願いします。まずはフランス、楽しんでいますか?
Laz:3日くらい余裕のある日があって、ルーブル美術館やエッフェル塔、凱旋門とか見て回りました。
crow:綺麗だったね。治安も想像してたよりは悪くなかったです。
Laz:小麦粉を使ったご飯とかお肉とかが特においしかったです。ピザもめちゃくちゃおいしかったですね。食べてなかったら是非。
——食べてみます!パン屋さんもたくさんありますよね。
Laz:パン屋の隣にパン屋あるみたいな(笑)
crow:おにぎりが1,000円超えるくらい物価が高いんですが、それに比べたらパンはお手軽に食べられて良かったですね。
——楽しんでいるようでなによりです!では『VALORANT』競技シーン全体のお話もさせてください。今年1年でどのようにレベルがあがったと感じますか?
Laz:ミクロの連携のレベルは本当に上がったよね。
crow:そうだね。マクロが急激に変わることはあまりないんですが、Lazの言うとおりミクロの連携はかなり細かいところまで徹底されていると感じます。個々人の撃ち合いについても、レベルが上がっているし、撃ち合いの手法も増えてきて、見ていて面白いです。
Laz:撃ち合いのバリエーションはかなり増えたよね。全体的に基礎の段階からさらに、今までよりレベルが上がっています。根本的な部分、チームとしての強さがどのチームもがっちり固まってる感じです。「1人の超強いやつにぶっ壊される」みたいなのもすごい減ってるし。
crow:確かに確かに。
Laz:どんだけ強いやつでもやっぱチームとして強くないと勝てなくなってきてるように感じます。
——aspas選手もぶっ壊しましたがベスト4には残れませんでしたね。
Laz:やっぱチームプレー大事です。強い作戦やセットアップバコーンと押し付けて勝つ、ではなく、“チームとしての強さ”が大事というのは、見ていてめちゃめちゃ面白いです。あとはエージェントのバリエーションです。
——たくさんのエージェントがみられるようになりましたね。
crow:どのエージェントが出てきても「これはちょっと」ってなりませんよね。
Laz:みんなそのエージェントの強みを取り込んでますよね。
——ところで、お二人はクリエイター部門に転向されてから約1年ほど経ちました。お互いの“変化したところ”があれば教えてください。
Laz:crowは原点回帰してますね。プロ時代はチームのためのプレイをするし、ゲーム外でもプレイヤー同士のつながりを保つような役回りでしたが、今はもう、やりたい放題(笑)。ヤバいヤツがいたらぶっk……。
crow:そんなこと言ってないです(笑)
——crowさんから見たLazさんはいかがですか?
crow:長いこと一緒にやってますが、年々変わってますね。昔は人との交流とかまずないし、ご飯誘っても「俺はいいや…」といってたのが、今ではLazから「ご飯行く?」みたいなこと言うくらいです。ロボットから人間になりました。特に最近はストリーマーになってから、他のストリーマーとの交流もしっかりしていてすごいなと思いますね。
Laz:すごいなって自分でも思ってます(笑)ゲームで勝つためにずっと取り組んできましたが、その大きな目標がなくなり、好きなようにやりたいように過ごすことができています。自分の配信を見てくれる方が楽しい気持ちになってくれたら嬉しいなという目標はありますが、それでも自分のやりたいように、やりたいことをできるのはありがたいですね。
——Lazさんが「VCR」などに参加する姿は驚きました。
Laz:一番やんなさそうですもんね(笑)
crow:そもそも昔は配信すらしてなかったよね。
Laz:やったとしても垂れ流しとかね。
crow:人との交流がしたくないタイプだったもんね(笑)
——そもそもLazさんは人と交流したくないんですか?
Laz:ごく少数の仲良いヤツと、ひじょーーーに狭く関わっていたので、別の人とは関わりたくないし、今いるメンバーだけでいいやと思ってましたね。でもそれ以前に、人との交流を増やすよりもゲーム(競技)をやりたいという気持ちが強かったです。
——いまでは人と関わりたい…?
Laz:VCRなどのイベントに呼んでいただいて、仲良くなれそうだなと思った方とは連絡取り合ったりするようにしています。界隈が違うと温度感がわからなくていろいろ難しいですけどね。
——crowさんはいかがですか?
crow:交流したいなとは思いますね。競技あがりの方とかであれば温度感わかるんですが、ずっとストリーマーの方との接し方は未だに難しいですね。
——そしてJUNiORさんとウォッチパーティーを。
crow:身内に頼ってます(笑)
——あれはあれでコンテンツとして面白いですけどね!
crow:JUNiORとのコンテンツはみなさんお楽しみになられたようで、私はとてもヒヤヒヤしておりましたが(笑)
——さきほどLazさんから“目標”というワードが飛び出しましたが、crowさんはストリーマーとして持っている目標などはありますか?
crow:今は『VALORANT』配信がメインですが、『LoL』とか他のゲームも好きなので、いろんなゲームをもっと配信して、見てくれる人を楽しませることができたら嬉しいです。
——改めてLazさんはいかがでしょうか。
Laz:長期的に「これやりたい」みたいなものは正味なかったんです。配信も、選手時代に応援してくれていた人たちと交流できればいいな、見てくれたらいいなくらいの気持ちで、1年続けられたらいいなと思っていました。それがありがたいことにウォチパもそうですし、『VALORANT』以外のゲームでも興味を持ってくれる人が多いので、見てくれている人がいる限りは続けていきたいし、見ている人の楽しい時間になったらいいなと思います。
——今後のお二人のご活躍、楽しみにしています。貴重なお話、ありがとうございました!