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LoLプレイヤーは『2XKO』をどう見る? Yutapon & Cerosが語る、タッグ格ゲーの魅力―「REJECT」ステージインタビュー

YutaponさんとCerosさんにインタビュー。LoLプレイヤーから見た『2XKO』について、お伺いしました。

スイニャン

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「東京ゲームショウ2025」の最終日となった9月28日(日)にREJECTブースにて、「REJECT x 2XKO TAG BATTLE supported by Riot Games」と題した『2XKO』のタッグバトルが開催されました。

ハメコ。さんのMCのもとREJECT所属のあきら選手、ふ~ど選手、YAS選手、そしてDetonatioN FocusMe(以下DFM)所属の板橋ザンギエフ選手、Yutaponさん、そしてDFM出身のCerosさんが集結。それぞれがタッグを組んで、熱い戦いを繰り広げました。

優勝はCeros・あきらチーム!

まずは板橋ザンギエフ・YASチームが登場。ザンギエフのように投げキャラクターであるブリッツクランクと、名前に共通点を見い出したヤスオで各チームに戦いを挑みます。迎え撃つのはCeros・あきらチーム。Midレーナーらしいアーリとエコーで応戦し、この試合を制しました。

さらにYutapon・ふ~どチームがヴァイとブリッツクランクで板橋ザンギエフ・YASチームに襲いかかります。強力なコンボがささり、Yutapon・ふ~どチームが鮮やかにゲームを決めきりました。

最終戦は頂上決戦となったCeros・あきらチームとYutapon・ふ~どチームの対戦。両チームともにプレイしながら練度が上がっているのがわかります。個人技はもちろん巧みなコンビプレイも飛び出すなか、接戦の末Ceros・あきらチームの優勝となりました。

イベント終了後、CerosさんとYutaponさんに特別にインタビューする機会をいただくことができました。イベントの内容についてはもちろん、LoLプレイヤーから見た『2XKO』についてなど面白いお話が色々と聞けたので、早速お伝えします。

Yutapon「デュオのほうが面白いのかも?新しい発見ができた」

――ステージお疲れさまでした!久々の“ゆたせろ”共演ということで、往年のLoL競技シーンのファンにはたまらないイベントだったと思います。ところで先ほどYutaponさんが「Cerosには全部バレてるんだよなあ」とおっしゃっていましたが、おふたりはすでに『2XKO』で対戦したことがあったのでしょうか。

Yutapon:ありますね。何回かやってます。僕が『2XKO』を始めたのが遅かったのもあって、だいたいめっちゃボコられて終わるみたいな感じだったので、今日は意外と白熱した試合ができて面白かったです。

――いい試合でしたよね。1-1になって最終的にはCerosさんのチームが勝利しましたが、対戦してみての感想をぜひ聞かせてください。

Ceros:デュオでちゃんとやるのは初めてだったんですけど、思ったよりしっかり作られていて楽しかったですね。格闘ゲームの2v2って“お遊びモード”じゃないけど、ちょっと遊んで終わっちゃうものっていうイメージが多分あると思うんですよ。でも2v2でずっと遊べるし何なら大会とかもやれるぐらいの作りになっているので、2v2面白いなって今日改めて感じました。

Yutapon:僕は「ジャガーノート」っていうひとりでプレイするモードでずっとやってたんですけど、今回デュオでやってみたら意外と形になるし、むしろデュオのほうが面白いのかもっていう新しい発見ができて良かったです。

――Yutaponさんが「LoL勢もいるって聞いたのに自分しかいない」とおっしゃるぐらいCerosさんが格闘ゲームをやり込んでいる印象はありましたが、あきら選手にレクチャーするほどとは思いませんでした。

Ceros:僕が別の格闘ゲームをやる機会があって、そのときにあきらさんと一緒にやって色々教えてもらったことがあったんです。今回は僕が『2XKO』をやってて、あきらさんはまだ全然とのことだったのでシステムとか基本的なコンボとかを教えたような感じでした。

僕があきらさんに教える側っていうのはイメージと違うかもしれませんが、僕はもともとゲームジャンルを問わず色々やるほうなので、今回はたまたま『2XKO』を僕が先にやってたというだけですね。

――逆にYutaponさんはあまり格闘ゲームをやっているイメージがないんですが、プレイ経験はあるんですか。

Yutapon:前はかなりやっていたんですけど、最近はあんまりやってないですね。でも、今回この『2XKO』のイベントをきっかけにプレイしたら、やっぱり格闘ゲームって面白いなと思いました。

――ふ~ど選手に「EVO出ましょう」って誘われるぐらい気に入られてましたね。

Yutapon:普段ひとりでやってたので2v2だと出るタイミングが難しくて、ボタンいつ押したらいいのかなって思いながら見てて、大変だなと思いました(苦笑)

――もともとふ~ど選手と交流はあったんですか。

Yutapon:あんまりなくてほぼ初対面みたいな感じですね。でも途中からすごいうまくできるようになってきたかなって思って面白かったです。これから仲良くなれそうですね。

――今日はほかに板橋ザンギエフ選手とYAS選手、そしてMCのハメコ。さんもいらっしゃいましたが、皆さん交流はあるんでしょうか。

Ceros:今回初対面だったのはYASさんだけですね。ハメコ。さんは『LoL』をやってらっしゃる方ですし、板橋ザンギエフさんとは同じチームであったこともあり、わりと交流はあったりします。YASさんのことは動画や配信で見たことはあったので、ご挨拶はさせてもらいました。

Yutapon:今日来るときにYASさんと一緒になってちょっとだけ話したんですけど、すごい爽やかな好青年って感じでファンもすごい多いんだろうなっていう印象があって、実際ここに来てみたら本当にその通りでしたね。

――確かに、前列のほうは女性ファンも多かったですよね。

Ceros「LoLプレイヤーにとって喜べる要素がかなりある」

――さて、ここからは『LoL』プレイヤーとして『2XKO』を語っていただければと思います。Cerosさんは今日アーリを使いましたが、エコーもよくプレイしていて今回あきらさんにレクチャーしたとのことでした。やっぱりMidレーナーだからこそのピックなのかなと思ったんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。

Ceros:そういうこだわりはあんまりないですね。チャンピオン選びに関しては割り切って格闘ゲームとして見て単純に選んだだけです。格闘ゲームのなかだとスタンダード寄りとかちょっとスピード寄りのキャラが好きなのでそっちを選んだ感じです。

ただ、それとは別にモーションとかは『LoL』プレイヤーにとって面白くて喜べる要素がかなりあって、ブラウムのモーションは個人的にかなり好きです。ゲームのジャンルが違うので難しいとは思うんですけど、そのなかでも『LoL』プレイヤーが知っているスキルや攻撃のモーションはかなりうまく作り込まれているなと思いますね。

――確かに『LoL』で見慣れた動きがかなり出てきましたよね。あ、これQスキルだなとか。

Ceros:ブリッツクランクがわかりやすいですよね。アーリだとアルティメットとか、ほかにもアーリっぽいなっていうスキルやモーションが結構あります。『LoL』とそっくりなものもあれば格闘ゲームにするうえでの独自解釈みたいなものもあるんですけど、どれもしっくりくる感じで作られているのでそこはすごく良いなと思いますね。

――Yutaponさんは逆にADCのチャンピオンではなくヴァイでしたが、今日ヴァイを選んだ理由を教えていただきたいです。

Yutapon:もともと格闘ゲームをやるうえでボクシングキャラやパンチをするキャラが好きなのでヴァイがめちゃくちゃちょうど良くて選びました。しかも相手のパンチをかわす「ダッキング」の動きが好きなんですよ。それにヴァイがマッチしててすごく良いなって思ったのでありがたかったです。

――実はさっきRiot Gamesブースにある『2XKO』の試遊台でジンクスを使ってみたんですけど、すごくADCっぽいなって思ったんですよ。そういうのはやらないんですか。

Yutapon:ADCとかはちょっと、違うんで(笑)

――あっ、違うんですね。

Yutapon:はい、違うんで(笑)

――Botをやっている人にはすごくとっつきやすいんじゃないかと思ったんですが、Cerosさんは『2XKO』のジンクスどう思いますか。

Ceros:対戦経験は結構ありますね。ADCを格闘ゲームに落とし込むって難しいと思うんですけど、海外大会の上位勢も使ってたりして遠距離キャラとしてしっかり作り込まれていていい感じに仕上がってますよね。

――海外大会のお話も出ましたが、『2XKO』のeスポーツ化についておふたりはどのようにご覧になっていますか。

Ceros:全然あると思いますね。いま『2XKO』のラダーランキングの上位にデュオでやっている人たちがいて、その人たちが上位に入れてるってことはデュオでも上位にいけるってことだと思うんです。最近発表された大会だとデュオで優勝した場合に賞金が上乗せされるシステムになっていて、そういうところもいいですよね。


Ceros:それと、格闘ゲームって意外とマクロが必要なんですよ。だけどそれをひとりで考えるのはしんどいから、デュオならマクロの部分に関してラウンド間に話し合えるし、そういった意味では大会で勝つうえでデュオのほうが有利な面もあると思います。将来的にもしかしたらデュオとソロで大会形式が分かれたりするかもしれないですけど、デュオも競技シーンで見られるんじゃないでしょうか。

――Yutaponさんはもともとソロ勢で今回のイベントがきっかけでデュオを始めた立場として、eスポーツ化についてどう思いますか。

Yutapon:システム的には結構やりやすそうというか面白いコンテンツになりそうだなと思っていて、大会もデュオでやったら盛り上がると思うんですけど、イメージの問題で新規の人たちが入りづらい気がするので、そのイメージをどう払しょくできるかですよね。見てくれる層もすごい大事なので。

――『LoL』の競技シーンを見ている層からするとBotレーンみたいな感覚で見やすそうですけどね。

Yutapon:そうですね。本当にふたりでうまくやる感じなので、さっきも言いましたけど今日やってみて意外とできるんですよ。だからそういうのをいろんな人に体験してもらいたいなって思いました。

――では最後に今後の活動について、『LoL』はもちろん『2XKO』も続けていくのか気になっているファンの皆さんも多いと思うので、ひとことずつメッセージをお願いします。

Ceros:いまは「LTK」期間ってことで『LoL』のコーチとしての活動を色々とやっているところですけど、『2XKO』も10月8日からアーリーアクセスが始まるということで続けていきたいなと思っています。うまく両立してやっていけたらなと。

Yutapon:僕も「LTK」のウォチパとかをやってるんですけど、結構ヒマな時間が多いので『2XKO』のアーリーアクセスに向けて練習もやっていきたいし、1キャラしか使えないとわりと困るので色々なチャンピオンを練習できたらなと思っています。

――今日は急きょインタビューに応じてくださってありがとうございました!

<取材・執筆:スイニャン/編集・撮影:松田和真>

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