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現在「Season Finals」が行なわれている『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋リーグ「LCP」。8月17日に開催されたブレークアウトグループの試合では、Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)とDetonatioN FocusMe(DFM)の日本対決が行なわれました。
Game 1は中盤まで両者ともに熱い攻防を繰り広げたものの、SHGがアタカン獲得をきっかけに勢いに乗り、まずは1本を取りました。しかしGame 2ではHarp選手のバードがエンゲージを何度も決めて、気づけばキル数で20対5の大差をつけてDFMが1本を取り返します。1-1で迎えたGame 3。ここでもHarp選手のブリッツクランクがささり、最終的にDFMがきれいなスノーボールを決めて完勝。これにより2-1でDFMが見事勝利となりました。
本稿では、試合終了後にオンラインで実施したDFMのAria選手へのインタビューの模様をお届けします。
――DFMが負け続けていたSHG戦でしたが、ついに今日勝利を果たしました。いまのお気持ちはいかがですか。
Aria:SHG相手に今年初めて勝つことができました!ある意味、一番重要な段階で勝つことができてすごく嬉しいです。とは言えまだ来週も試合があるので、次の試合も勝てるようにしっかり準備していきたいと思います。
――今日のDFMはバンピックからひと味違いました。全試合でJGにキャリー型のピックを持たせてMidはユーティリティ寄りのメイジという構成でしたが、これは準備してきたものだったのでしょうか。
Aria:じつは、準備段階でこの構成が上手くいっていたわけではないんです。ノクターン・オリアナはめちゃくちゃ準備してて予想通りの展開になったとは思うんですけど、Game 1ではつまずいてしまうシーンが何度もありました。とくにCitrusが、なぜか最近は試合でもスクリムでもミスが多かったんですよ。
今日はGame 1で負けた後、Game 2でゼドを出すのにちょうど良い状況になり、本人も自信があるとのことだったので出したんです。それがうまくいったから、「今日は準備してきたものよりも自信のあるピックを出したほうが良さそうだ」と話し合って、機動力のあるタロンにしようということになりました。だから、すごく準備してきた構成っていうわけではなかったんですよね。
――そうだったんですね。そのGame 1で負けた後、コーチ陣からは何かフィードバックはありましたか。
Aria:フィードバックももちろんありました。先ほどお話したとおりCitrusがミスしてデッドしてしまうケースが多くて、今日の最初のデッドも似たようなミスでした。なのでそういった部分だけコミュニケーションをしっかりとって合わせれば大丈夫だ、という話をしましたね。
――ズバリ、今日の勝因は?今までのDFMと何が違ったんでしょうか。
Aria:実を言うと、今日の自分の個人的なパフォーマンスはあまり満足のいくものではなかったんですけど、勝利できた一番大きな理由はCitrusがアサシンを上手く使って自信を持ってプレイしてくれたことだと思います。
――Citrus選手がキーパーソンだったようですね。Harp選手のエンゲージも大きかった印象がありましたが。
Aria:もちろんHarpも上手かったですよ。だけど今までと違った点という観点では、JGのほうがチャンピオンを大きく変えてそれに合わせて上手くやってくれた感じでしたからね。
――失礼しました!それはおっしゃる通りですね。Harp選手は今までもバードやブリッツクランクで何度も活躍してましたからね。
――そのCitrus選手が、前々回のインタビューで「自分が入ったことによってAria選手の負担が減ったのは事実だ」と自信満々に話していたのですが、正直Aria選手はどう感じていますか。
Aria:……ハハハ(笑)。正直、最近は彼が正解を探している途中という感じで、ぶっちゃけ重かったんですけど、今日はGame 2もGame 3もアサシンで頑張ってくれたので確実に負担は軽かったですね(笑)
――ちなみにAria選手から見てCitrus選手はどんな人ですか。
Aria:とにかくめちゃくちゃ明るくて活発で、チーム内でも一番うるさいんじゃないかってぐらいです(笑)。最近は本当にゲーミングハウスがワイワイガヤガヤしてる感じなんですよ。
――私が今年5月にゲーミングハウスにお邪魔したときは、皆さん「Kakkun選手が一番さわがしい」とおっしゃっていたと記憶していますが。
Aria:最近はKakkunよりうるさいですね(笑)
――チームの雰囲気も良さそうですね。
Aria:いや、じつは結構ケンカもしたんですよ。外からはそういうふうに見えなかったかもしれないですけど、やっぱり負けが込んでいたのもあってチーム内で何度も言い争いがありました。だけど、お互いが意見をぶつけ合うプロセスは当然必要だと思ってるんです。それに結果的に今日勝つことができたので、これからもチーム内でうまく調整して次の試合に向けてしっかり話し合いたいと考えています。今はとにかく勝ちたいという気持ちしかないですね。
――DFMのことでもうひとつ気になっているのが、アカデミーからMomo選手がコールアップされてきましたよね。チームに合流してどのように過ごしているのか、試合に出る可能性はありそうか、答えられる範囲で教えていただけますか。
Aria:僕らはずっと連敗中だったので何らかの変化の必要性を感じていて、それでMomoが来たっていうのもあるんです。彼もある程度チームに慣れてきて、フィードバックするときも隣で一緒に聞きながら意見も出してくれているので、いい感じに過ごせているんじゃないかと思います。試合に出られるかどうかまでは、僕にはちょっとわからないですね(苦笑)
――そうですよね、ありがとうございます。さて、次の試合はPSG Talon(PSG)との対戦です。意気込みを聞かせてください。
Aria:PSGは「Season Finals」になってMidレーナーがFoFo選手からMaple選手に変わったじゃないですか。Maple選手に空白期間があったのもあって、やっぱり全体的に弱くなってしまったんじゃないかと感じています。まあ、うちのチームもめちゃくちゃ強いってわけじゃないですけど、きちんと準備すれば勝てるんじゃないかなと思っています。
――応援しています!では最後に、応援してくださっているファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
Aria:前回勝ったのはいつだったかなと思うほど負け続けていたので、もちろんチーム的にも辛かったんですけど見てくださっている皆さんにも辛い思いをさせてしまったと思います。だけど諦めずに応援し続けてくださって、本当に感謝しかないですね。皆さん、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。
Season Finalsでは、Mid-Seasonの戦績に基づいて「コンテンダーグループ」と「ブレークアウトグループ」に分かれてグループステージを実施。フェーズ1では各グループごとにBo3のシングルラウンドロビン形式で対戦し、フェーズ2ではコンテンダー下位2チームとブレークアウト上位2チームによる入れ替え戦が行われます。
コンテンダーの全チームとブレークアウトで2勝を挙げたチームがプレイオフに進出。プレイオフでは変則ダブルエリミネーション形式のトーナメントが行われ、上位3チームが国際大会「Worlds 2025」への出場権を獲得します。
本日の結果により、DFMの次戦は8月22日(金)にPSGとの対戦が予定されています。