VCT Pacific 2025 Stage 2 Day 11にて、日本のDetonatioN FocusMe(DFM)とBOOM Esports(BME)が対戦し、マップカウント2-0でDFMが勝利しました。
本稿では、試合直後に行われた合同インタビューの模様をお届け。NorthernLightsコーチとMeiy選手がBME戦、プレイオフ進出の感想や、Meiy選手が好調の理由、T1 Home Ground観戦について語りました。
◆見据えるは「Champions Paris」―最短ルートで行くためにT1に勝つ
――本日の試合の感想からお願いします。
Meiy:勝てばプレイオフが確定という本当に大事な一戦でした。もし負けていたらプレイオフ進出も怪しい状況だったので、とにかく勝てて良かったです。嬉しいです。
NorthernLights:Meiyも言っていた通り、プレイオフがかかった大事な試合だったので、僕が一番緊張していました。勝ててほっとしていますし、みんなのパフォーマンスも高く、良かったと思います。
――NorthernLightsコーチに質問です。プレイオフでのチームとしての目標を教えてください。
NorthernLights:目標は「Champions Paris」に出場するため、1位か2位に入ることです。一試合一試合を大事に慢心せず戦っていきます。自分たちはまだチャレンジャーの立場なので、一戦必勝でいけるところまでいきたいです。
――Meiy選手に質問です。次戦はT1との対戦になります。どのような心持ちで挑みますか?
Meiy:T1戦に勝つことで、プレイオフの順位が大きく変わってくると思います。良い順位でプレイオフを通過して「Champions Paris」出場になるべく近いルートで行きたいです。
――Meiy選手は数々のマップや試合でMVPを獲得するなど、素晴らしいパフォーマンスを見せています。ご自身の中で、何かきっかけになったことや原動力になっていることはありますか?
Meiy:Stage 1は個人もチームもあまり上手くいかず、大会でのパフォーマンスも良くありませんでした。それで完全に自信を失ってしまったのが良くなかったです。
逆にStage 2では、自信に満ち溢れた状態でプレイできています。スクリムや普段のコンペティティブを含めても「今までで一番いいんじゃないか」というくらいのパフォーマンスが出せていて、それが自信に繋がり、今大会の成績があると思います。
また、Stage 2では、かなり自由にプレイさせてもらえています。大会で選ぶマップについても意見を尊重してもらえていますし、練習や大会でのプレイスタイルなど、本当に僕のやりたいことができる、すごくやりやすい環境です。
――NorthernLightsコーチに質問です。PRX戦以降、DFMのピストルラウンドの取得率が上がりました。チームとして何か意識を変えた部分はありますか?
NorthernLights:「シェリフが強い」というピストルラウンドの今のメタを理解した上で、自分たちがどうプレイするかを意識しています。例えば、敵との距離の詰め方やトレード、プレッシャーのかけ方などですね。
もともと全員ピストルは強いはずなので、これまで取れなかったのは僕たちのプレイの仕方に問題がありました。そこを修正できたことでラウンドが取れるようになってきたと思います。
――Meiy選手に質問です。T1 Home Groundで、Lazさんと言葉を交わされたと思いますが、どのような話をされましたか? またT1 Home Groundでの印象的なエピソードはありますか?
Meiy:Lazさんとは本当に他愛もない雑談をし、「頑張ってね」と声をかけていただきました。
T1 Home Groundでのエピソードというよりは感想に近いのですが、普段はあまり経験できない“観戦する側”を純粋に楽しむことができました。自分はZETA DIVISIONを応援しながら、T1ファンの応援の熱量にも触れ「本当にすごいな」と。
チームメイトと「自分たちも日本で試合がしたいね」と話しましたし、それが良いリフレッシュになると同時に、大きなモチベーションにもなりました。
DFMはVCT Pacific参加以来、初のプレイオフ進出を決めました。Day 11終了時の順位はグループステージ2位ですが、より上の順位でプレイオフに進むことはできるのでしょうか。最終戦となる次戦は8月10日(日)のT1戦です。