韓国「T1」の『リーグ・オブ・レジェンド』部門でミッドレーナーを務めるFaker選手は、ゲーミングデバイスメーカー「Razer」とのパートナーシップ10周年を祝うために今週シンガポールを訪れ、地元メディア「ONE Esports」の取材に応じました。ゲームに対する向き合い方や、自身のキャリアの引退についてまで、さまざまな質問に答えています。
◆プロゲーマーとして一番大切なのは「情熱」
今までWorldsを5度も制覇し、うち2回 (2016, 2024) でMVPを獲得しているFaker選手。ゲームを仕事にしているFaker選手は、ゲームに対する考え方について聞かれると、「プロゲーマーになってから、ゲームに対する見方が変わりました。ゲームを構成する要素が非常に繊細で細かい部分であることに気づいたからです。ゲームから、そしてゲームを通じて学べることはたくさんあります。それが私の成長の原動力です」と自身の『リーグ・オブ・レジェンド』およびキャリアについてを答えました。
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続いてプロゲーマーに最も必要なものは何かと聞かれると、「プロゲーマーとして、一番大切なのは情熱だと信じています。何をするにしても興味があり、うまくやりたいのであれば、何が足りないのかを考え、そのギャップを埋める方法を学ぼうとします」と約13年間のプロキャリアを続けている秘訣を教えてくれました。
◆Fakerは引退を「考えたこともない」
また、自身のプロキャリアの中であまり勝利を挙げられなかった2017年から2022年の時期について「その間、私はできるだけ多くの本を読み、どうしたら改善できるか、どうしたらもっとうまくできるかを考えようとしました」とFaker選手らしいストイックな返答。さらに「あの厳しい時期があったからこそ、新しい価値観が生まれました。2023年からは、自分の幸福とパフォーマンスに相関関係があることがわかったので、ゲームをもっと楽しむ方法、ゲームを通じてもっと幸せを感じる方法に焦点を当てるようにしました」と付け加えました。
そして最後に「引退の計画はなく、考えたこともありません。プロとして長く活躍するためには情熱を燃やし続け、向上心を持ち続けることが重要なので、反射神経については心配していない」と、自身のキャリアについての考えを示し、このインタビューを締めくくりました。
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2024年はWorlds優勝でシーズンを終えたFaker選手ですが、今年初の国際大会である「First Stand」では出場権を逃してしまいました。次の国際大会である「Mid-Season Invitational」では出場権を獲得することができるでしょうか。「LCK Regular Season」は4月より開幕です。