いよいよ開幕を迎えた2025年の『リーグ・オブ・レジェンド』競技シーン。5大リーグへの地域再編やフィアレスドラフトの導入、新モンスターの登場などさまざまな要素に注目が集まっていますが、初週の対戦を終えた段階で「スカーナー」が飛びぬけた数字をマークしているとして話題を呼んでいます。
◆4リーグで既に80回以上のBANを受ける
アナリストの「Monsieur Yordle」氏は1月22日時点でのLCK、LPL、LECの3地域におけるスカーナーのデータをX上で公開。
データによるとP/B率(ピックorBAN率)は95%で、その内訳はピック4回に対してBAN69回。ピックされた試合での勝率も100%、合計KDA69 (14/1/55)という圧巻のパフォーマンス。空いた場合はすべてブルーサイドの1stピックで選択されており、その優先度の高さがうかがえます。
日本チームが参加するLCP地域でも唯一ピックされた試合は敗れているものの、14試合で1ピック12BANと90%超えのP/B率になっており、開幕前のLTAを除くすべての地域で「相手に絶対に渡せないチャンピオン」と言える評価を受けているようです。
昨年のリワーク直後から圧倒的なタンク能力と一定のダメージを両立できる存在として注目を集め、一時はTOPレーンでも大暴れしていましたが、その後の弱体化や調整を経てJGへと落ち着いているスカーナー。豊富なCCでエンゲージも担当可能で、昨シーズンは高いパワーを誇ったアイテム「ワーモグアーマー」との相性も良く、WCSでピック率・BAN率・勝率のいずれもTOP5にランクインするほどの人気ピックに。
敵をサプレッションさせ引きずることができるRスキル「インペイル」をダメージソースと合わせるコンボも強力で、昨年の「2024 LCK Regional Qualifier」でPyosik選手が見せた“イコライザーでまとめて直火焼き”シーンも印象的でした。
今季は初手に「心の鋼」をビルドしスケーリングも確保する選択肢が採用されており、幅広いアイテムとの相性の良さも魅力。今後もしばらくは早々にBANされる日々が予想されますが、見方によっては常にBANを1枠占めているためフィアレスドラフトの難しさに一役買っている存在とも言えそうです。