日本時間11月14日に行われた世界大会「VALORANT Game Changers Championship」のLower Bracket Quarterfinals - Day6にて、「ZETA DIVISION GC(ZETA GC)」はブラジル地域代表の「MIBR GC」と対戦し、0-2で敗れました。本稿では、試合後に行われたZETA GCの合同インタビューの様子をお届けします。
◆「世界大会に出ると日本を注目してくれる海外の方が多い」
――SereNa選手は今回、初めての世界大会だったと思いますが、とても楽しくプレイされているのが印象的でした。今回の大会で良かったことがあれば教えてください。
SereNa:正直、初めての世界大会だったので、とても心配でした。自分のテンションを上げれるかなと思っていたのですが、チームのみんなが緊張しないでテンション上げてくれたので自分も「この雰囲気だったらいける」と。負けたくないという気持ちもありましたが、楽しんでプレイできたと思います。
――suzu選手はGCの前から選手として挑戦されてきました。GCの大会ができてから3年が経ち、世界大会のベスト6までこれたことはどのように感じますか。また、GC大会を取り巻く環境や注目度の変化についても、この3年で感じることがあれば教えてください。
suzu:3年目になって色んなハプニングや幸運に恵まれたということがあった中で、やっとここまで来れて嬉しいという感じです。ZETAで世界に来て戦うというのが夢だったので、今は嬉しさでいっぱいです。
GCの環境や注目度の変化については、世界大会まで出場すると日本に注目してくれる海外の方が増えたり、日本国内でもちゃんと認めてもらえるような気がしています。
――アセントはZETA GCが得意とするマップだったと思いますが、ここで負けてしまった要因があれば教えてください。また、アセントで負けてしまったことが2マップ目に影響したかも教えてください。
ryota-:1マップ目の敗因としては、自分たちの思うようなエリアコントロールができなかったことで情報整理ができず、常に相手のペースでゲームが進んでいったことです。逆にやられ方としてはすっきりしていたので、メンタル面の影響はありませんでした。ただ、続く2マップ目も終始相手のリズムで試合が進んでいって、自分たちで押し返すことができなかったのが敗因だったと考えています。
――ZETA GCはPacificでの快進撃からChampionshipにおいても世界の想定以上のパフォーマンスで世界を驚かせました。個人としてどんな成長があったのか、チームとして本大会での経験をどのように次のシーズンに活かしていきたいのか教えてください。
SereNa:これまで自分はメンタルが弱くてプレイ面に不安なことが多かったのです。しかし、PacificからChampionshipまでの期間でフィードバックをもらって修正、成長し、今回の大会で強いフィジカルやメンタルを見せれたのが嬉しいです。
Moco:初めて世界大会に来て、色んな人と撃ち合ったり戦ってみて、自分たちが世界と戦えるということが実際にわかったので、来年は自分たちの弱みを修正してもっといいところまでいきたいと思います。あと、自分の中で『VALORANT』対するモチベがすごく上がりました。
aco:PacificからChampionshipまで個人的な課題として相手の勢いやリズムに飲まれてしまって撃ち合いに集中できなかったり、自分の考えやIGLに自信が持てなかった期間があって、そこから世界で戦うために個人的に考えて、修正してきたつもりでした。しかし、今回のMIBR GCとの戦いで私がまだ改善しきれてなかった部分や上手くいかなかった部分が多くあり、そこが悔しかったので、新たな課題とともに修正していきたいと思っています。
UR:正直、Pacificを2位で通過できたり、Championshipで2勝できるとは思っていなくて、すごく嬉しかったです。それでも直すべきところはいっぱいあるので、来年までに修正していきたいと思います。
suzu:Pacificから世界大会まで、上にいけばいくほど色んな大きい壁が出てきて、その旅に壁を壊して乗り越えてきました。次は今日生まれた壁を壊せるように、来年も世界大会に出場を目指して頑張っていきたいと思います。
ryota-:去年、自分たちはEast Asiaで惜しくも2位という結果で世界大会に出場できず、今年Pacificでは同じ2位ではありましたが、世界に出場できました。その間にメンバーを変えたりとかで、新しいことを試しながら自分たちのチームに何があっているかなど、様々な収穫があった良い1年だったと思います。
今回の世界大会6位という結果によって、日本チームも世界大会で戦えるということを少しでも証明できたと思います。それこそ、来年は日本チームが2チームも世界大会に出て、良い結果を出せれば、さらに世界の壁を乗り越えられるじゃないかと思います。