「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】

台湾でのPCS Playoffsを戦い終えたEvi選手にインタビュー。PSG戦の感想とWorldsに向けた思いを聞きました。

League of Legends インタビュー・コラム
「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
  • 「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
  • 「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
  • 「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
  • 「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】
  • 「幸運にもまだリベンジの舞台が残っている。Worldsで日本の力を見せたい」―PCSプレイオフを戦い終えたSHG・Evi選手にインタビュー【PCS Playoffs】

2024年9月1日、PCS2024 Summer PlayoffsのGrand Finalが開催され、LJL第1シードの「福岡ソフトバンクホークス ゲーミング(SHG)」が、PCS第1シード「PSG Talon(PSG)」と対戦しました。

大会は前日のLower Finalから「台北和平籃球館」にてオフライン開催となっており、会場には大勢のファンが集結。大観衆を前にWinners Finalで敗れた相手であるPSGへのリベンジを狙ったSHGですが、結果は1-3で敗戦となり、PCS地域第2シードで「World Championship 2024 (Worlds 2024)」への進出が決まりました。

試合後のSHG Evi選手に試合の振り返りと、長きにわたる戦いを繰り広げたPCS Playoffsの総括、そして待ち受けるWorldsへの意気込みを聞きました。

◆PSGが一歩上をいっていた

──長期間にわたるPCS Playoffs、お疲れ様でした。まずは本日のPSG戦のご自身のパフォーマンスを振り返っていただけますか。

Evi選手:1~3ゲーム目はやれることはやったかなという手応えでしたが、4ゲーム目はあんまり良くなかったですね。

──Evi選手は4ゲームすべてでケネンをピックし、うち3ゲームでランブルとの対面となりました。後出しでのマッチアップは上手くこなせたという感覚でしょうか。

Evi選手:そうですね。ただ、僕的にケネンはランブルに対してカウンターという訳ではなくて「レーンはいける(戦える)」くらいの評価です。それでもずっとランブルをオープンしていたのは“ドラフトのバン・ピックで有利になるから”ですね。

相手のファーストピックがランブルに絞られて、かなり予測しやすくなるんです。もし相手が取らないのであればこちらが取れば良いですし、相手がランブルを取れば僕らはOP(評価の高い)チャンピオンを2体先に取って、その後からレーンをこなせるケネンも確保できます。そうした理由で今回は4ゲームもケネンをやりました。

入場するEvi選手(写真右)とPSGのTOPレーナーAzhi選手(同左)

──惜しいシーンもありながら、終わってみれば1-3での敗戦という結果になりました。この結果を、どう評価されていますか。

Evi選手:うーん……やっぱり惜しいですよね。取りたい集団戦をことごとく相手に上回られてしまうシーンが多かったです。僕らもここまで勝ち上がってきて、決して弱いチームではない自負はありますが、PSG Talonというチームが僕らの一歩上をいっていたということですね。

──前日のFrank Esports(FAK)戦からはオフライン会場での試合となりましたが、国際戦や海外チームでの経験が豊富なEvi選手にとっても、これだけ敵地と言える雰囲気は独特だったのではないでしょうか。

Evi選手:めっちゃ楽しかったですけど、アウェイ感がすごいですね(笑)。相手がキルするとお客さんが「うおおおお」って盛り上がるので、僕らの気力が削がれるんですよ。負けるとメンタルがキツくなっていく環境でしたね。

──「ガンクを回避しただけでも会場が湧くから、仕掛けた側がものすごく損をした気分になる」という話を聞いたこともあります。

Evi選手:そうそう、そんな感じです。逆に僕らが上手くやるとお客さんがシーンとしますね。

──日本語の公式配信ではSHGの好プレイで静まり返った会場は「図書館」と言われていました。

Evi選手:そういう瞬間は「やってやったぜ」という気持ちにならなくもないですね(笑)

◆オフラインの経験や強いチームとの対戦でチームも大きく成長している

──プレイオフ全体を振り返ってはどのような感想でしょうか。

Evi選手:難しいですね。まずはすごく楽しかったという気持ちですし、Worlds出場という目標が果たせたのは嬉しいですが、今日は前回負けた相手との再戦だったのでもうちょっと良い結果を出せていれば。というのが本音ですね。

ただ、幸運にもまだ今回のリベンジができるWorldsという舞台が残っていますし、今日また新たに得たものも間違いなくありますので、そういった点を選手全員で考えながら頑張って練習していきたいと思います。

──PSGは今年のMSIでも好成績を収めていて、世界的な基準でも間違いなく力のあるチームだと思います。出場権争いの段階で彼らと2度BO5を戦えたのは良い経験値になったのではないでしょうか。

Evi選手:それは間違いないですね。やはり強いチームと対戦しないと発見できない問題点もありますから、ここでしか得られない貴重な経験だと思います。

──SHGにはキャリアの若い選手も多いので、特にその経験が生きるのではないでしょうか。

Evi選手:そうですね。特にオフライン環境は強い選手と弱い選手が分かれるんですよ。そこは個人差なんですが、経験していけば慣れてきて実力の出し方がわかるようになりますし、逆に言えばやらないとわからないままなので、今回「やらないとわからない」経験を他の選手たちが積めたのはすごく良いと思います。

──Evi選手の視点でもチームメイトの変化を感じますか?

Evi選手:Spring SplitのForestはヤバかったですね。「俺は何をすればいいんだっけ?」となってしまうくらい緊張していてそれが試合にも現れていましたが、今回は全然なかったので慣れたし、成長もしたんだなと思います。

──今年のWorldsはヨーロッパでの開催になりますので、昨年までLECでプレイしていたEvi選手にとっては思い出深い地域だと思います。対戦してみたい相手はいますか?

Evi選手:それはもうLECのチームと戦いたいですね。ブラケットステージにはLECの第3シードが入ってくるので、そこで勝って日本の力を見せつけたいですね。

──Evi選手の影響でLECを見るようになった日本のファンも多いと思いますし、私もそのひとりなのでLECの個性的なTOPレーナーとの戦いを楽しみにしています。

Evi選手:あいつら訳わかんないですよね(笑)。LECは面白いですし、対戦が楽しみです。

──最後にこれからも続く戦いへ向けて、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

Evi選手:まずは応援してくださった皆さん、ありがとうございました。繰り返しになりますが、まだ借りを返せる機会が残っているので、皆で改善点や問題点を話し合って、次にあいつら(PSG)に会う時にはボコれるように練習しますので、これからも応援よろしくお願いします!


この結果を受け、SHGは9月25日から開催される年間最大の国際大会「World Championship 2024 (Worlds 2024)」に出場します。

PSGと共にPCS地域代表として出場するSHGはドイツ・ベルリンにて実施されるプレイインステージから参加。既に組み合わせ抽選が行われ、初戦の対戦相手はベトナム地域「VCS」代表の「GAM Esports」に決定しました。

ここを勝ち抜いて各地域の上位シードチームと対戦するスイスステージを経て、フランス・パリで開催されるノックアウトステージ、そしてイギリス・ロンドンでのグランドファイナルを目指して新たな戦いが繰り広げられます。

《ハル飯田》

FISTBUMPのメールマガジンでは、FISTBUMPに掲載されるニュースの中から、厳選した記事をお届けします!ライアットの注目ニュースを見逃さないようにしましょう!

関連タグ

ハル飯田

ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

編集部おすすめの記事

特集