韓国・ソウルでは、『VALORANT』の年間王者を決める国際大会「VALORANT Champions 2024」が8月25日まで開催中。そのなかでAmericas「Sentinels」のTenZ選手が、Foxy9選手(DRX)やAAAAY選手(FPX)など、自身をリスペクトする選手がいることについてコメントを述べています。
◆TenZ「良い手本になってその恩返しを」
TenZ選手は、8月18日(日)に行われたLower Bracketの試合でFNATICと戦い、激闘の末マップスコア:2-1で勝利。8月24日(金)に会場を「INSPIRE Arena」に移して行われるLower Bracket Semifinalに駒を進めました。
FNATIC戦の記者会見にて、TenZ選手は記者から「AAAAY選手はあなたの感度とクロスヘアを練習の参考にしていたと話していて、Foxy9選手も同様に、あなたを尊敬していると発言しています。自身を手本とするプレイスタイルを持つプレイヤーと対戦することについて、どのように感じているのか」という質問をぶつけられました。
この質問に対して「とても素晴らしい(pretty awesome)と思います。プレイヤーたちの手本となれていることを嬉しく思うし、彼らと対戦できることはすごいことです」と回答。そのあとに続けて「自分自身も幼少期に『Counter-Strike』で、shroudや北米を代表するプレイヤーをみて尊敬してきました。良い手本となることで、それらの恩送り(pay it forward=自らの受けてきたものを後世に恩返しするという意味で使われる)をしているようなものだね」と語りました。
shroudさんは『Counter-Strike』シリーズのプロプレイヤーとして活動し、その後フルタイムのストリーマーとして活動。2022年7月には一時的にSentinelsに『VALORANT』のプロとして現役復帰するなど、シューティングゲームコミュニティにとってレジェンド的存在です。
一方、『League of Legends』のプロであるFaker選手も同様に、「自分の言葉や行動が他の人にどんな影響を与えるのかは常に考えている」と、自身の行動に注意を払い、自らが規範となる姿勢を示しており、彼に影響を受けたプロは多いでしょう。
TenZ選手をはじめ、『VALORANT』競技シーンの初期から名を轟かせたプロが“ベテラン”として扱われるなか、彼らの行動やプレイスタイルが後世に影響を与え、影響を受けたプレイヤーが国際大会でベテランと対決するのです。
「VALORANT Champions 2024」もいよいよ大詰め、8月24日(金)から3日にわたって4試合が行われます。2024年の年間王者が生まれる瞬間をお見逃しなく。