「いつか『LoL』を広めるための大会を開きたい!」-ぶいすぽっ!が誇る“ボリベア使い”千燈ゆうひさんが語るゲーム愛【インタビュー】

次世代Virtual eSportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」の新メンバー・千燈ゆうひさんへ、インタビューを通してゲームや『リーグ・オブ・レジェンド』への愛、そしてこれからの活動に向けた展望と情熱を伺いました。

League of Legends インタビュー・コラム
「いつか『LoL』を広めるための大会を開きたい!」-ぶいすぽっ!が誇る“ボリベア使い”千燈ゆうひさんが語るゲーム愛【インタビュー】
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日々ユニークな配信で『リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)』コミュニティを盛り上げるストリーマーたち。そんな一人として2024年5月にデビューしたのが、次世代Virtual eSportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」の新メンバー・千燈ゆうひさんです。

公式のメンバー紹介では「女子高校生の可能性がある」と明記される千燈ゆうひさんは、デビュー前から「得意ゲームは『LoL』、メインチャンピオンはボリベア」という経歴が注目を集め、実際にかなりディープな『LoL』知識を備えています。

今回はそんな彼女へインタビューを通してゲームや『LoL』への愛、そしてこれからの活動に向けた展望と情熱を伺いました。

ぶいすぽっ!公式サイトより

◆先輩配信者のあたたかさに感動

──早いものでデビューから1か月以上が経ちました。 これまでの活動開始してから、どのような変化を感じられていますか?

千燈ゆうひさん(以下、敬称略):試行錯誤の日々で、とにかくあっという間に毎日が過ぎている感覚です。変化としては段々と夜型の生活になってきているので、朝早く起きられるようにならないといけないと思っています(笑)

──日々の配信ではデビュー直後から、大勢のファンの方に見守られながらさまざまなジャンルのゲームに挑戦されていますね。

千燈ゆうひ:ファンの方々が何の実績もない自分に対してたくさん反応してくれて、それがとってもびっくりしました。いつも手が空いている時にSNSなどの通知を見て、たくさんの感想を眺めては一人でほくそ笑んでいます。ありがとうございます(笑)

──シンプルに色々なゲームをプレイする大変さもありますよね。

千燈ゆうひ:そうなんです。自分はやらないと下手になるタイプでして、特に最近はかなり『LoL』に偏っているのもあって他のゲームをプレイする時は不安ですね。例えば『VALORANT』をプレイしている時に、慣れていた時期のプレイと比較されると困っちゃうので、なんとかなりませんかねぇ?

──複数のタイトルを同時並行でプレイされている「ぶいすぽっ!」の先輩たちはすごいですよね。

千燈ゆうひ:先輩たちはもちろん全員尊敬しています。一方で同期の夜乃くろむさん、紡木こかげさんは二人とも自分に無い武器を持っているので、勝手にライバル心を燃やしています。

──他の配信者さんとのコラボではLEON代表による『LoL』カスタム「LEAGUE OF LEON」でいきなり存在感を発揮されていました。


千燈ゆうひ:k4senさんとの会話ですよね。最初に挨拶させていただいた際、本当に煽るつもりはなかったんですが、そこで面白くイジってもらえたのでとってもやりやすかったです。このイベント以外でコラボさせていただくときにも周りの皆さんが配信外でも気遣っていただいて、本当に「あったけぇ」って感じです。

──カスタムマッチは普段のランクマッチやプリメイドでのマッチとはまた違った魅力がありますね。

千燈ゆうひ:10人でのカスタムはいつも味方の人と敵同士で戦えますし、相手の得意なチャンピオンやプレイスタイルが分かっている状態なのも新鮮で本当に楽しいです。私は勝つためなら結構ズル賢いタイプだと自覚しているので、今後は相手の得意なチャンピオンをBANしていくこともあるかもしれません(笑)

◆千燈ゆうひ流『LoL』マインドの秘訣

──得意チャンピオンと言えば千燈さんはボリベアをはじめとしてタンク系JGの印象が強いですが、改めてどんなタイプのチャンピオンが好きなのか教えてください。

千燈ゆうひ:ボリベアを始めたきっかけは思い出せないんですが、ランクをセジュアニやノーチラスのタンク系JGで駆け上がったことがあって、それ以来タンク系チャンピオンが好きですね。体が硬くて縁の下の力持ちって感じなのがカッコよくて、ちょっと調子に乗った動きをしてしまってもデスしづらいのが良いんです。

配信上でボリベアを操作する千燈さん

──味方目線としてもタンクをプレイしてくれる人は頼もしいと思います。JGをメインレーンに選んだのはなぜですか?

千燈ゆうひ:JGでの成功体験が多く、一番勝てると思うから……ですかね? 私は『LoL』の全部が面白いと思うのでどのレーンも好きなんですが、やっぱり試合に勝つことを考えるとほかレーンに出るより慣れているJGをやるのが良いのかなと。あと今の質問みたいに「タンクしてくれて嬉しい」と思ってもらえることも多いので、もちろん構成を考えた上でですが、喜んでもらいたくてサブレーンのSUPでもタンキーなチャンプをピックすることが多いです。

──「ぶいすぽっ!」メンバーの中には最近『LoL』をプレイし始めた方も多く、一緒に遊びながらプレイを教えていることもありますよね。やはりソロキューとは異なる緊張感がありますか?

千燈ゆうひ:もちろんです! 自分は感覚派なので理論的に教えるのが苦手だと自負しているんですが、それでも楽しくやっていただけているか、どこまで伝えればいいのか……ずっと考えを巡らせています(笑)

──プレイを教える上で意識していることや工夫しているポイントはありますか?

千燈ゆうひ:『LoL』に限らず、プレイしているゲームに友達を誘うときは「一気に全部詰め込まない」ようにしてます。自分がそもそも一気に言われるとパンクしちゃうタイプなので、質問にはもちろん答えますけど、気になったことも何度か様子を見て伝えるか考えますね。コミュニケーションを取る中で、少しずつその人にあった会話や教え方を理解できたらいいなぁと思っています。

──それは千燈さん自身がそうやって教えてもらった経験があるのでしょうか。

千燈ゆうひ:いえ、私が始めた頃はとにかくノーマルを回して「やられながら覚える」って感じでしたね。

──では今後は千燈さんがコーチングを受ける側になる機会も見てみたいですね。JGは特に役割が複雑なので、視聴者の方にとっても参考になることが多いのではないでしょうか。

千燈ゆうひ:めちゃくちゃ教えてもらいたいです!私のプレイで良くない点って、自覚できていない面も含めるといっぱいあると思うので、色んなことを吸収して上手になりたい気持ちがあります!

──以前eyesさんとRevolさんにインタビューをした際には『LoLは一度やめてから本番』という言葉をいただいたんですが、千燈さんは『LoL』にハマるまでにやめた経験はありますか?


千燈ゆうひ:それが、私はやめようと思ってアンインストールしたことは今まで一度もないですね。もちろん一時的に「もうやめる!」って気持ちになったことはありますけど、割と寝たら忘れられるタイプなので次の日には切り替えちゃいますね。

別のゲームにハマってあまりプレイしない期間などはありますが、『LoL』はずっと自分の中で軸になっているゲームです。というか逆にハマりすぎて私生活に影響を及ぼしてしまったこともあるので、皆さんはそうならないように気を付けてください(笑)

──「難しくて挫折した」という方も少なくないと思いますが、千燈さんは初心者時代をどう乗り越えたのでしょうか。

千燈ゆうひ:そもそも「難しい」ということを理解してなくて、ずっと何も考えずにやっていましたね。私が初心者の頃は恐らく色々と文句も言われていたと思うんですが、NAサーバーでプレイしていたので英語のチャットが理解できなくて全然メンタルにダメージはなかったです(笑)。周りの人に比べてできていない面があることにも気付いてはいましたけど、その難しさより楽しい気持ちが勝っていました。

──『LoL』はメンタルゲームとも言われますが、試合ごとのメンタルのコントロールで心がけていることはありますか?

千燈ゆうひ:私、あんまり試合を持ち越してイライラすることが無いんです。一番効くのは理解できない「JG GAP」を言われることなんですけど(笑)、それでも配信上なら「はぁ!?」って声に出したり、配信外ならメンバーに愚痴を聴いてもらったりして消化しているので、自分の中で区切りがつくシステムになっているのかもしれないですね。

──連敗をしていてやめられない、という『LoL』あるあるについては当てはまるタイプでしょうか。

千燈ゆうひ:連敗時にはやらない方が良いというのは理解していて、連敗どころか一敗でもしたらその日は“自分の背中に風が吹いてない”のでちょっと時間を置いた方が良いとは思っているんです。それは分かっているんですけど悔しくてついつい回して……何度も沼にハマってきました。

──配信していると負けて終わるのも難しいですよね。

千燈ゆうひ:それはめちゃめちゃ悔しいです! でもリスナーさんが優しくて「もう終わっておく?」って感じにしてくれることもあるので、こんなにあったかいのかと困惑しているくらいです(笑)

──得意チャンピオンのバフ・ナーフがメンタルに来るというプレイヤーも少なくないですが、千燈さんはどんなスタンスでしょうか。

千燈ゆうひ:私は自分が使えるなかで「今勝てる」チャンピオンを選ぶことを大事にしているので、あまり影響されないタイプだと思います。過去にスカーナーが変更(※)されて、サモナーズリフトにクリスタルが置かれるようになってから使わなくなったことはありましたけど……(笑)。逆に昨年のシーズンはめちゃめちゃ使っているマオカイがバフされてかなり勝てたので、やっぱり強いチャンピオンを使うのは大事だなと思います。

※スカーナーはリリース後に一度リワークされており、その後2024年に再びリワークされクリスタルを集めるチャンピオンではなくなった。

◆もっと沢山の人と繋がって『LoL』の大会を開きたい!

──6月からはプロリーグ「LJL」のウォッチパーティ(同時視聴)もスタートしましたが、やってみての感想はいかがですか?

千燈ゆうひ:1日で6時間くらい見ているので時間としては長いんですけど、それを感じないくらい見やすくて試合も面白いのですごく楽しいです!

ぶいすぽっ!内では基本的に土曜日に千燈ゆうひさんが、日曜日に空澄セナさんが配信枠を取りウォッチパーティを開催中

──気になる選手やチームはどうでしょうか。

千燈ゆうひ:どのチームも応援しているんですけど、最近だとキャスターのRecruitさんがV3 EsportsのHRK選手インタビューした記事をnoteに投稿しているのを拝見して「強いJGの人ってやっぱり頭が良いんだな!」って思いました。日本人でLJLのJGで活躍している選手って珍しいので、以前のhachamecha選手もそうですし、HRK選手も応援しています。

──配信のコメントで「負けているチームのJGに感情移入しがち」と書かれているのを見たのですが、実際はどうですか。

千燈ゆうひ:そうですね。全部のチームに頑張ってほしいと思っているので、ついつい負けている方に感情移入して応援しちゃいます(笑)。レーンが負けていてJGが何もできない辛い気持ちも分かるので、その中でも何かしようとトライしている姿を見ると涙が出てきますよね。

──JG目線で試合を見ることで学びもありますよね。

千燈ゆうひ:負けていてもファームで食らいついている選手もいるので「なんでこんなにジャングルに入られてもトントンで進められているの?」って勉強にもなりますね。見ても分からないところはあるんですけど(笑)。私は相手のJGに入る動きが得意じゃないので参考にしたいなと思います。

──ちなみにLJL以外で好きなプロ選手はいますか?

千燈ゆうひ:プレイではないんですけど、TSMのDyrus選手(※)がかっこよくて好きでした(笑)。当時はプレイのことは全然理解していなかったんですが、TSMがかなり強豪だったのもあって勝利した時には一緒に「うおおお!」って喜んでいました。

※2010年代前半に北米の強豪チームTSMでTOPレーナーとして活躍したレジェンドプレイヤー。現在はストリーマーとして活動中。

──ビジュアルなどプレイ以外の要素から選手を応援するのも素敵だと思いますし、初心者の方にとっては入りやすい要素ではないでしょうか。

千燈ゆうひ:そうですよね。あとは自分では使わないし使えないテクニカルなチャンピオンを見るのも楽しいです。最近よくピックされるチャンピオンだとニダリーの槍(Qスキル)を撃つ場所が本当にセンスを感じると言うか、プロは当てるんですよね。自分で使うと「ヤイッ(ニダリーの声真似)」って投げても当たらないんですけど……。

──本当に『LoL』トークは尽きませんね。そんな千燈さんが今後の活動でチャレンジしたいことがあれば聞かせてください。

千燈ゆうひ:いろんな人と一緒にプレイするのはいつも新しい発見があって楽しいので、他の方が主催される大会や企画にも積極的に参加したいと考えています!そして『LoL』をもっといろんな人に広めるためにも「いつか自分で大会を企画したい」と思って活動しています。

──千燈さん主催大会の開催を楽しみにしています。最近『LoL』を始めたという声もよく聞かれますので、そんな初心者の方にメッセージをお願いできますか?

千燈ゆうひ:『LoL』は大変面白いゲームなので皆さんにプレイしていただきたくて、始めたばかりの方は一旦チャットをミュートにしていただくことをオススメします(笑)。もしノーマルが難しかったらARAMで良いので、続けてプレイしてほしいと思います!

──ありがとうございます。最後に読者の皆さんにもメッセージをお願いします。

千燈ゆうひ:ここまで読んでくださりありがとうございました。色んなことにチャレンジしていきたいと思いますので、何かしてるなと気付いたら覗きに来ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!


・千燈ゆうひさんのアカウント
X:https://x.com/yuuhi_sendo
YouTube:https://www.youtube.com/@SendoYuuhi

<取材・執筆:ハル飯田/編集:矢尾新之介>

《ハル飯田》

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ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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