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台湾・台北で開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP 2026 Split 3」。8月6日には、Ground Zero Gaming(GZ)とFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)の0-2同士が対戦。負けたら敗退という厳しい状況のなか、両チームが激突しました。
ともに譲れぬ戦いとあって、Game 1からシーソーゲームが繰り広げられます。LCP最長記録となる50分を超えるロングゲームの末、エルダードラゴンを獲得したGZがゲームを制しました。続くGame 2は序盤からリードしたGZがきれいにスノーボールを決めきり、2-0で王手をかけます。
後がなくなったSHGでしたが、勢いに乗ったGZがGame 3でも攻撃の手を緩めません。序盤にボットレーンで3キルを獲るとその後もゲームの主導権を握り続け、バロン獲得からSHG本陣へと攻め込みネクサスを破壊。これにより3-0でGZが勝利し、残念ながらSHGはここで敗退となりました。
本稿では、試合終了後にSHG Maruコーチにオンラインでインタビューさせていただいた内容をお届けします。

――今日は敗退という残念な結果になりましたが、まずは今日の試合を振り返っての感想から聞かせていただければと思います。
Maru:Split 3に入ってから良くないパフォーマンスをお見せしてしまい、とても残念な気持ちです。準備してきたものをお見せできなかったことが、すごく悔しいですね。
――率直に、今日の試合の敗因は何だったと思いますか。
Maru:今日の敗因は「これだ」という何かを指摘するというよりも選手たちの調子があまり良くなかったのもありますし、ゲーム以外の面でも小さな問題があったりししたので、そういった様々なことが試合に影響してしまったのではないかと思います。
――先週DFM戦に敗北してしまいましたが、どんなフィードバックと準備をして今日の試合に臨んだのでしょうか。
Maru:やっぱり、Team Secret Whales(TSW)に負けたときよりも、DetonatioN FocusMe(DFM)に負けたときのほうが「このままではダメだ」という気持ちを、改めてみんなが感じたように思います。それもあってスクリムもいつもよりハードにやりましたし、スクリムに臨む姿勢やバンピックも大会のように準備しました。メタもある程度整理がついたので、自分たちに合うカラーを見つけてバンピックをしていくなどできる限り改善していこうと努力していましたね。

――では、試合についてお伺いしていきます。まずはGame 1から、非常に熾烈な戦いが繰り広げられました。惜しくも敗北となったものの、上手い集団戦や果敢な判断などを何度も見せてくれたと思うのですが、Maruコーチはどうご覧になりましたか。
Maru:Game 1では、長いこと準備してきたヴァイサポートで相手のボットを最初から消して始めるようなイメージを描いていたんです。中盤以降は良かったと思うんですけど、序盤からこちらが有利に進めなければいけなかったところがちょっと上手くいかなかったかなと思いますね。
――続くGame 2でも敗北して2-0と窮地に追い込まれたとき、選手たちにどんな話をして試合に送り出したか聞かせてください。
Maru:Game 2で負けた後、もしも雰囲気が悪くなってしまったらパフォーマンスも出せなくなってしまうと考えて、「ここからリバーススイープしよう!」というような言葉で選手たちに自信を持たせようとしていました。
――そしてGame 3ではルシアン・ミリオで勝負に出ましたが、準備してきた戦略だったのでしょうか。
Maru:そうですね。実はそもそもルシアン・ミリオというピック自体が、GZとのスクリムでお互いにシグネチャーピックであり強いカードだったんです。なのでこれをどちらのチームが使うかというのが非常に重要で、互いに様子を伺いつつGame 3でうちが取って勝負に出ようということでピックしました。
――自分たちだけでなく相手も得意とするピックだった、と。
Maru:その通りです。相手も幾度となくやってきたピックであり、彼らもルシアン・ミリオを得意としていました。
――先週のEvi選手のインタビューで「メタの対応に苦労している」というお話がありましたが、コーチ陣の目線ではどう感じていますか。
Maru:実を言うと、メタの概念そのものはいたってシンプルなんです。基本的にボットにAPCを置いて、サポートにシェンやカミール、我々の場合はヴァイまで使いましたがとにかくそういった形で序盤に上側に主導権を握らせて、ボットにキャリーを任せるというよりかは上側でゲームを引っ張っていってもらうという構図を描いていました。そしてこの通りにピックをすると自然とボットより上側でキャリーしてもらわないといけない形となり、トップでEviが得意としているカサンテやサイオンよりもダメージが出せるチャンピオンのほうが重要になってくるので、我々にとって良いとは言いづらいメタだったと思います。

――久しぶりにBo5で戦いましたが、バンピックや戦略的な部分で苦労した点や工夫した点があれば聞かせてください。
Maru:それについては色々ありすぎて全部お話するのは難しいんですけど、一番目立つ形で取り組んでいたのが相手チームのトップレーナーである1Jiang選手への対策だと思います。1Jiang選手はレーン戦も強いですしキャリーできる選手なので彼が強みを出せるピックをGame 1、Game 2のうちにできる限り取り上げればBo5の後ろのほうのゲームが少し楽になると考えてアンベッサやナー、ランブルなどをこちらが早めにピックしようと考えていたんです。実際にアンベッサはこちらがピックすることができました。
――では、改めてこの1年を振り返っていかがでしたか。
Maru:Split 1のときは成績が非常に良かったですし、Split 2でも満足とまではいかなかったものの最悪の事態にはならなかったので、良くなかった部分を改善してみんなで力を合わせれば「Worlds」も狙えるのではないかという気持ちで頑張ったんですけど、結果としては我々が一番最初に敗退となってしまって本当に残念な気持ちです。何よりも、応援してくださったファンの皆さんに申し訳ないですね。
――ここからはDFMに託すことになりますが、今後「LCP」で日本チームがより活躍するために必要なことは何だと思いますか。
Maru:私としては、新人選手の登場がある程度必要なんじゃないかなと思っています。例えばトップレーナーの場合、Eviがかなりのベテラン選手でありながら正直Eviより強い日本人選手はいないと感じてしまうのが現実です。なので、できるだけ多くの新人選手を輩出することが重要だと思います。スターターではなくサブでもいいですし、現在の「LJL」でも構わないので、とにかく新しい選手たちが良いコーチの指導を受けながら早く成長する必要があると考えています。
――では最後に、日本のファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
Maru:日本のファンの皆さんに「Worlds」をプレゼントしたいという気持ちで頑張りましたが、Split 3では良いところをお見せすることができず悔しいです。そしてファンの皆さんに本当に申し訳ない気持ちです。今後どうなるかわかりませんが、個人的には日本語も頑張って勉強しましたし日本のチームのこともポジティブに見ているので、またお目にかかる機会があればいいなと思っています。

「LCP2026 Split3」は、勝敗数が同じチーム同士で対戦が進み、3勝でプレイオフ進出、そして3敗で敗退となるスイスドロー形式を採用。プレイオフ上位2チーム、そして試合結果や順位に応じて加算される「チャンピオンシップポイント」上位チームが国際大会「Worlds」への出場権を手にします。