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DFM Pazコーチ「入れ替え戦を勝ち、来年もLCPで戦うDFMを見せたい」―苦戦続いたシーズン。途中加入となったWoody選手の姿勢に尊敬と感謝【単独インタビュー・LCP2026 Split3】

Split3のスイスステージを戦ったDFMよりPazコーチにインタビュー。今季の総括を聞きました。

ハル飯田

ハル飯田

2026年8月7日、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」Split3スイスステージのRound4が行われ、「DetonatioN FocusMe(DFM)」が、「GAM Esports(GAM)」と対戦しました。

敗退がかかった試合のGame1は、GAMが僅かにリードするも、DFMが難しいダイブアクションを成功させるなど一進一退の攻防に。しかしバロンを奪ったGAMが鋭い仕掛けで一気にキルを重ねると、スノーボールに成功して先勝します。

続くGame2からはGAMがSUP・Taki選手を軸に試合を動かす得意の展開に持ち込み、優位に試合を進めます。DFMもキャッチアクションなどで果敢に仕掛けてキルを獲得するも、しっかりとマクロで動かす展開でリードを広げられ、いずれも最後はゴールド差で押し込まれるような形となり連敗。

Bo5は0-3で敗北となり、スイスステージからの敗退が決まりました。

試合後、DFMのPazヘッドコーチにオンラインインタビューで試合の感想を聞きました。

目に見えるほど成長できたのは努力したからこそ

――本日はスイスステージRound1でも対戦したGAMとの再戦になりました。前回の結果や内容を受けて特に意識した点などはありましたか?

Paz:GAMは「JGとSUP、MIDの3名で積極的に動きながらTOPとBOTがしっかりスケーリングしていく」というのが前回と同じ序盤のスタイルでしたので、そこで押されないように注力していました。

中盤以降もサイドカットなどを狙ってくるのでケアはしていましたが、特に序盤の3vs3でのファイトについて話したので、そこを気を付けながらのゲームになったと思います。

――敗退がかかった試合でメンタル的な難しさもあったと思います。Game1はかなり接戦に持ち込んだものの集団戦から大きくリードされて敗れてしまい、その後のGame2、Game3はGAMの良さが出る試合内容になってしまったような印象なのですが、選手のパフォーマンスについてはどのように見ていますか。

Paz:僕としては選手は上手くやってくれていたと思います。その上で、今日は勝ち得た集団戦で勝ち切れなかったのが響きましたね。

例えばGame1ではドラゴンの前にヨネ(Fisher選手)を狙ってきてキルされてしまったのですが、相手も2人が戦える体力ではなくなっていたので、実際は一時的に数的優位でした。ただ、そこでドラゴンを取り切る判断をしたり、あるいは裏に入っていたランブルがより強く仕掛けたりといった強気なプレイを発揮し切れなかったのが、今日はもったいなかったです。

ただ、本当に選手はやれることを全部やって、頑張ってくれていました。

結果的にドラゴンは確保したものの、リコールした2選手の合流が間に合い集団戦には敗れた

――今季はSplit1からMomo選手が新たにTOPに加わってのスタートでしたが、今日もKiaya選手を相手にレーンで渡り合うシーンも見られるなど序盤とは見違える動きで、明確な向上を示してくれたのではないかと思います。その他の選手も含め、成長という観点で振り返っていただけますか。

Paz:選手は皆成長しましたが、僕が元々TOPだったのもあり、TOPのMomoさんは本当に簡単ではない環境に身を投じてよく戦い続けてくれたと思います。

仰っていただいたようにチームの外から見ても分かるほど成長するのは、すごいことだと思うんです。プロとしては練習を続けて成長していくのはある意味で当然と言えるかもしれませんが、その中でも目を見張るほどの成長があったのは、本人が努力したからこその成果が現れたんだと思います。

「Woody選手のようなトッププロの姿勢から学ぶべきことがある」

――Split2からはFisher選手とWoody選手をチームに迎えました。

Paz:海外からDFMに参加してくれた選手には全員に感謝していますが、中でもWoodyさんはすごいと思わされました

昨年まで台湾のトッププレイヤーとして戦ってきて、昨年の僕らとも対戦しているので、DFMが決してLCPの中で強いとは言えない立ち位置であるとも分かりながら、そして言語の面でも難しいにも関わらず、この厳しい環境に飛び込んできてくれました。

試合後のフィードバックでもすごく積極的に取り組んでくれて、プロとして、仕事として『LoL』に取り組む姿勢には僕自身も学ぶものが沢山ありました。台湾のトッププロでこんなに素晴らしいプレイヤーがいるんだと、もっと多くの選手に伝えていかなければと感じました。

日本の方も多くは日本チームに興味があってLCPを観てくださっていると思いますが、Woody選手を機にベトナムや台湾など他リージョンの素晴らしい選手にも関心が向くようになればもっと良いと思います。DFMに来てくれたことに、本当に感謝しています

――LCPが発足していなければWoody選手と同じチームでプレイする機会は生まれ得なかったと思いますし、このリーグの影響は大きいなと感じさせられます。しかし、終わってみれば今季も日本チームにとっては苦しい戦いが続きました。昨年も「日本シーン全体の押し上げが必要」とのコメントも頂いたのですが、2年目を戦ってみて、改めて日本チームがLCPで戦って、そして勝っていくために必要と感じたことはありますか。

Paz:Woodyさんの話とも関連しますが、僕がSengoku Gaming時代に一緒に戦ったLokeN選手や、V3 EsportsでチームメイトだったRiver(当時の登録名は「Baby」)選手のようなトッププロは、どれだけシビアにやれるか、どれだけ自分を詰められるかという『LoL』に向ける熱意が飛びぬけて違いました

『LoL』は5vs5のゲームなので常に主役にはなれませんが、そこで自分を犠牲にして損をしながらでも勝ちに行かなければいけません。練習でも辛い時期は必ずありますが「そこでどれだけ頑張れるか」が、彼らは抜きんでています。これがピッタリな表現ではないんですが「自分よりもチームの勝利を優先する」と言いますか、とにかく勝つために全力なんだというのがゲーム内外のあらゆる面から伝わってきたんです。

努力するのはプロなら当たり前で、より勝利への貪欲さや熱意を持って『LoL』に関わり続けていられるか。もちろん今のDFMや日本シーンにもそれが無いわけではないんですが、彼らと同じくらいまであるかと言えば、僕自信を含めて声を大にして「はい」とは言いきれません。

そういう面をもっと磨いていくことも日本のシーンのためには必要だなと、Woodyさんのような海外のトッププロを見ていると、思わされます。

――ありがとうございます。取材する立場としても、その言葉は胸に持っていたいと感じました。DFMは入れ替え戦に回ることになりますが、ファンの皆さんに向けて一言いただけますか。

Paz:まだ順位決定戦が発生する可能性もあるのですが、まずはSplit1から3まで、DFMを応援してくださったファンの皆様には心から感謝しています。結果としてはお世辞にも良いとは言えませんが、選手が成長していく姿は見せられたんじゃないかと思います。

入れ替え戦は負けられない戦いになりますので、そこで勝って、来年もまたDFMがLCPで戦う姿を見せられるよう、頑張ります。

――最後に、見ている皆さんに伝えたいことがあればお願いします。

Paz:どれくらい台湾の方が見ているか分からないのですが、Woodyさんの加入以降は台湾の皆さんがWoodyさんだけでなく全員を応援してくれていて、それが本当に選手の力になっていたと思います。

声をかけてくださったりプレゼントを贈ってくださったりした台湾のファンの皆さんをはじめ、現地でたくさん応援してくださった方々に感謝を伝えたいです。ありがとうございました。


「LCP2026 Split3」は勝敗数が同じチーム同士で対戦が進み、3勝でプレイオフ進出、そして3敗で敗退となるスイスドロー形式を採用。プレイオフ上位2チーム、そして試合結果や順位に応じて加算される「チャンピオンシップポイント」上位チームが国際大会「Worlds」への出場権を手にします。

本日の試合結果を受け、DFMはレギュラーステージ敗退に。ゲストチーム内で最もチャンピオンシップポイントが低いチームが「LCP 昇格/降格トーナメント」に回ります。

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