目標は「悔しくない試合をすること」と「良きリーダーであること」…Split 2を前にREJECT・Akameが語る、チームの進化とマインドの最適化【インタビュー】

REJECTは今なにを課題とし、Split 2へ向けてどのような準備を重ねているのか、チームのリーダーであるAkame選手に伺いました。

VALORANT インタビュー・コラム
目標は「悔しくない試合をすること」と「良きリーダーであること」…Split 2を前にREJECT・Akameが語る、チームの進化とマインドの最適化【インタビュー】
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REJECTは、VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1 Playoff FinalにてFENNELに対しマップスコア2-3で、惜しくも敗北という結果に。フルマップに及んだ試合のうち3マップはオーバータイムに突入し、とりわけ3rdマップ:ブリーズでは最終ラウンドスコア:18-20と、意地と意地のぶつかり合いを体現した凄まじい試合となりました。

そんな激闘を経たREJECTは今なにを課題とし、Split 2へ向けてどのような準備を重ねているのか、チームのリーダーであるAkame選手に伺いました。

◆Split 2は“頭脳プレイ”を増やし、パフォーマンスを安定化

――Split 1は準優勝という結果でした。振り返ってどのようなシーズンだったと感じていますか?

Akame:いろいろな問題点や課題が洗い出せたシーズンだと思います。自分の悪かった部分も見えてきて、今はそれを修正しているところです。

――どんなところが課題として挙げられますか?

Akame:“自信”です。チームが強いことをしっかりと自覚して挑むことが大事です。でもやはり自分が弱い日もあります。そのときは「一人ではなくチームで戦っている」ことを意識して挑むようにしています。

――Split 1の決勝戦後、Akameさんがとても悔しそうに机に向かっていたシーンが印象的でした。やはり悔しい結果でしたか?

Akame:もちろん悔しかったですが、みんなよく頑張ったと思います。ラウンドスコアが20-18になったブリーズは、ラウンド中にどんな話をすれば良いのかわからなくなったりもしましたが、勝ちきることができましたし、雰囲気も悪くありませんでした。まぁ、Split 2が本番かなと(笑)

――そんなSplit 2がまもなく始まりますが、どのような部分を重点的に練習していますか?

Akame:前までは馬鹿みたいに「ドライでピークして倒そう」「ここ倒しにいっちゃおう」という気持ちが大きくありましたが、理論を勉強しながら“頭を使ったプレイ”を重点的に練習しています。

――より戦術的にプレイしていこうと?

Akame:もちろんこれまでも考えてプレイはしていましたが、100点満点なら40点くらいでした。ただ、今はそれが60~70点くらいまできています。エイムパワーだけじゃなく戦術でも勝っていきたいです。

――スクリムの手応えなどはいかがですか?

Akame:メンバー含め、前よりも冴えたプレイができていると思います。Split 1で僕の悪かったところは、安定感がないところでした。強い試合は強いけど、弱い試合はところん弱くて、スクリムでも、ひとつの試合で30キルしたら、その後は10キルを下回ってしまうことも多くありました。でも今はパフォーマンスに安定感があると思います。

――どのようにパフォーマンスを安定させていくのでしょうか。

Akame:センシやデバイスを見直したり、心の持ち方とかを学び直したりしました。

――“心の持ち方”ですか。

Akame:撃ち合いの最中や前後など、大事な状況でいらない考えを捨てることです。例えばこれまでは、「こうしたら負けるかな」や「こうしたらダメだな」「どうしよう」と余計なこと考えてしまう時もありました。今は頭をクリアにして撃ち合いに集中することを心がけています。

――Split 2を通じてどんなチームになっていきたいですか?

Akame:僕たちのベストで最強なプレイをできるようになることです。そのために戦術やフィジカルを強化をしています。

◆目標は「悔しくない試合をする」ことと「良きリーダーである」こと

――Split 2 Main Stageでライバル視しているチームはありますか?

Akame:うーん…特定のチームをライバルとはあまり考えていません。どのチームも強いですし、全部のチームがライバルですね。

――今回は新たにRIDDLEが参戦しています。どんな印象をお持ちですか?

Akame:Seoldamのようなスーパープレイができる選手もいるし、若いプレイヤーが多く、エイムや反応が早くて強い「フィジカルバケモン」が多い印象です。そのうえ、頭脳であるJoXJoもいるので、バランスが良いチームなんじゃないかと思っています。

――あとはFENNELにTENNN選手が加入されたのも大きな変化ですね。

Akame:これまでTENNNさんとは戦ったことありませんが、強いことはよく知っているので、戦うのが楽しみですね。

――ズバリ、Split 2の目標はなんでしょうか?

Akame:“悔しくない試合をする”ことです。他のプレイヤーはAscensionやPacificを目標にすると思いますが、僕は悔いのない試合をすることで結果がついてくると考えています。また、去年は「勝てばいい」「強ければいい」と思っていましたが、今はIGLもしているし、チームのリーダーとしてみんなの表情をしっかり見て、“良いリーダーでありたい”とも思います。

――プレッシャーは感じていますか?

Akame:感じてないといえば嘘になります。でも「楽しんでいこう」と思っています。これは昔、父や母から教わったマインドで、楽しんだら勝てるし、楽しんでいる人に結果はついてきます。なので「楽しんでいこう」がキーワードですね。

――最後にSplit 2への意気込みをお聞かせください。

Akame:どのチームに対しても勝率は五分五分だと思っているので「絶対勝つ!」とは言いません。このシーズンは悔しくない試合をしっかりとして、笑って終わりたいですね。

――ありがとうございました!


Split 1でもみられたREJECTの力強い撃ち合いに加え、Split 2ではより理論を重視した頭脳プレイにも注目です。また、“良いリーダーでありたい”というひとつの目標は、入場時や本放送の試合後インタビューなどでダンスを踊っていたりと、視聴者が感じ取ることもできるでしょう。

VALORANT Challengers 2024 Split 2 Main Stageは5月20日(月)より開幕。REJECTは初戦にて「フィジカルバケモン」ことRIDDLEと戦います。

《岡野 朔太郎》

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「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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