6月21日、『リーグ・オブ・レジェンド』国内公式大会のSplit3となる「LJL IGNITE」の決勝が行われ、初制覇を狙う「Burning Core Toyama(BCT)」と、「REJECT(RC)」が対戦しました。
◆3連覇狙うREJECTが好調維持するBCTと対峙
FINALSの対戦カードは、メインステージを5勝1敗で首位通過し、「DFM Academy」を破って決勝に駒を進めたBCTと、4勝2敗の3位通過から「VARREL YOUTH」と「QT DIG∞」に連続ストレート勝ちでトーナメントを勝ちあがったRCのマッチアップに。
両チームは今大会のメインステージRound3で1度対戦しており、接戦ながらもBOTレーナーLimit選手によるカイ=サのスーパープレーを足がかりにBCTが勝利。今季のBCTはMIDのR0se選手を中心に超アグレッシブなスタイルで劣勢も跳ね返すなど、勢いのままLJL初戴冠を狙います。
対するRCはFORGE、STORMと2季連続で優勝を果たしていますが、メインステージではQTDにも敗れるなど今季序盤はやや主導権を握れない試合が続き、遂にRCの牙城が崩れるのか、勝敗に注目が集まりました。
◆ドラフトとファイトで“BCTらしさ”魅せるも、有利トレードを続けたRCがストレート勝ち
BO5で行われた試合はGame1からBCTがMIDルシアンという珍しいピックをチョイス。R0se選手のレーンの強さを生かしながらフィアレスドラフトで強力な選択肢を削る面白いドラフトを軸に序盤からアグレッシブな戦いを披露します。

これまでと変わらず積極的にアクションを仕掛けるBCTに対し、RCも的確なウェーブ管理で有利を築かせない立ち回りでイーブン以上でゲームを進めると、リフトヘラルドを巡る攻防をRCが制し大きくリードを獲得。そのまま得意のスノーボール展開に持ち込み、初戦をRCが飾ります。
続くGame2では、ゲーム序盤のTOPサイドファイトでForest選手操るリー・シンが2キルを獲得したことで早々にRCペースに。BCTもキャッチや集団戦のハイパフォーマンスでキルを取り返し食らいつくと、ドラゴンも順調に獲得してへクステック・ソウルを獲得し勝機を見出しますが、バロン獲得から一気にペースを上げて試合を畳み切ったRCが勝利し、王手をかけます。
迎えたGame3、負けられないBCTはLimit選手の得意ピックであるカイ=サ、そして元MIDレーナーであるEnapon選手によるSUPルブランというポケットピックを繰り出しますが、RCもSamver選手にアフェリオスを持たせ“BOTキャリー対決”の構図に。序盤からBCTがタワーダイブを成功させキルゲーム展開へと持ち込むと、呪縛のアタカンも獲得し勝利を引き寄せた……かに思われましたが、Samver選手がアルティメットによるバロンスティールに成功し、このアクションを機にゴールド状況は逆転。

BCTも最後までファイトに応じるスタイルは崩さず対抗しましたが、RCがネクサス破壊まで押し切り、3-0のストレート勝ちを収めました。
この結果を受け、RCはLJL IGNITEを見事に優勝。終わってみれば今シーズンの3大会すべて異なるチームを相手に3-0のストレート勝ちとなり、まさに圧巻と言えるパフォーマンスで“国内最強”の座を改めて印象づけました。
これで今シーズンのLJLはSplit3までの大会を終了し、これまでの大会成績に応じたチャンピオンシップポイント獲得数上位6チームが7月19日に開幕する「LJL Finals」へと進出。年間王者の座、そして環太平洋地域のTier1リーグ「LCP」への昇格をかけたトーナメントへの出場権を争います。
3連覇となったRCが堂々の1位通過となり、IGNITE準優勝を果たしたBCTも大きくポイントを加算し2位通過に。なお、5位通過の「VARREL YOUTH」と同6位の「Yang Yang Gaming」はFinalsではローワーブラケットからの参戦となります。