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Riot Gamesの共同創業者兼CPO(最高製品責任者)であるマーク・メリル(Marc Merrill)氏が2026年9月5日、PAX West 2026のパネルで開発中のMMOについて言及しました。同社創業20周年を振り返るセッションでの発言です。
メリル氏はRiot Gamesの開発姿勢について、プレイヤーのニーズを理解し、無数の小さな課題を解決していく苦痛を厭わない、情熱と才能を持った人材が必要だと説明。その例として、自ら「我々が作っているMMO」に触れました。
これを受けて、司会を務めたKinda Funny GamesのGreg Miller氏が「そのMMOについて、もっと聞かせてください」「タイトルや発売日など、何かありませんか」と切り込みます。
メリル氏は「プレイヤーの希望と夢が何であるかは分かっている。あとはチームとして、実行で成功できるかどうかだ」と応答。そのうえで「なんと価値ある探求だろうか」と述べ、社内では冗談交じりにこのプロジェクトを「Grail(聖杯)」と呼んでいると明かしました。
さらに「多くの勇敢な騎士が聖杯探求で倒れることになるだろう。それでも聖杯だ、行こう」と語り、心構えを説明しました。
もっとも、具体的な情報が公開されたわけではありません。タイトルも発売日も明かされず、パネル終盤にMiller氏が改めてMMOの行方を尋ねた際も、メリル氏はRiftboundやLeague Classicなど他タイトルの近況を語るにとどめ、「何かを宣伝しに来たわけではない。20年間の感謝を伝えに来た」と締めくくっています。
このMMOが初めて公になったのは2020年12月のことです。当時Riot Gamesでクリエイティブ開発責任者を務めていたGreg Street氏が、自身のTwitterで開発を明かしました。
Street氏はBlizzard Entertainmentで『World of Warcraft』のリードシステムデザイナーを務めた人物で、それ以前はEnsemble Studiosで『Age of Empires』シリーズを手がけたベテランです。
2021年2月には採用ページが公開され、舞台が『LoL』の世界である「ルーンテラ」であることが示されます。求人内容からは、シームレスなオープンワールドとアクションベースの戦闘が示唆されていました。しかし2023年3月、Street氏が家族の事情を理由にRiotを退社。プロジェクトの旗振り役が代わることになりました。
そして2024年3月、メリル氏自身が「初期のバージョンが既存のMMORPGに似すぎている」とチームが結論づけたとして、方向性を部分的にリセットしたことを公表します。あわせて、開発中は情報発信を控える方針も明かしました。以降、公式タイトルも発売時期も発表されておらず、ゲームプレイ映像も一切公開されていません。
発表から5年半が経った現在も、プロジェクトの全貌は明らかになっていない状況です。